今から10年前の2014年の日記。
2004年を振り返った日記がありました。
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10年前の2004年7月23日は私にとって大きな節目の日でした。
7月23日の帰宅後の私は、廊下に座り込み、呆然とした様子だったと・・・。
家内は当時を振り返って言っております。
詳しい内容は私と家族の中にだけ閉まっておきますが
大よそのお察しは付くと思います・・・。
私の心が決まり次に向けて歩む決意をしたのは、2日後の25日でした。
私が家族を集め、子どもたちも私の前に座らせて話を聞かせました。
子どもたちはまだ小6、小4、小1の幼い子どもたちでした。
お袋には手紙を書きました。
これからの自分の生き方をお袋の前で冷静に話をしました。
これから苦労が始まる。
お金もない。贅沢などできない。
皆で支え合って生きて行く。
私は不安な海に船出しました。
しかし家内は「なんとかなる」とその時話しておりました。
なんとかなる・・・私にはそんな気持ちは見出せませんでした。
とにかく固定費を抑える。芥見校の大家さんに家賃交渉もさせていただきました。
自分ひとりだけの時はエアコンは使わない。
夏は扇風機、冬は石油ストーブ。
冬はその石油ストーブの上で餅を焼いて腹ごしらえをしていました。
乗用車も要らない。中古の軽トラックに乗り換えて売却金を塾の運転資金にまわしました。
7月23日が皮切りとなって真っ暗闇の中を突き進む時間が流れました。
やってもやっても結果が付いてこない。
これでもか!って思っても好転の兆しなど全く見えてきませんでした。
その時私は何を行ったか・・・。
ひたすらトイレ掃除をやりました。
素手にスポンジを持って、便器の隅から隅まで綺麗に磨きました。
トイレ掃除をしていると色々なことが浮かんできます。
こんなことやっていて家族を養って行けるのか・・・
いや、きっとやれる。ここはチャンスだと・・・。
トイレには神様がいるんです。
苦しい時こそ真冬でも冷たい水でトイレを磨く。
トイレが綺麗になると心がぶれなくなる。
心を決め、自宅に上野塾を立ち上げる決意をしたのは
その年の12月初旬でした。
あれから10年が流れました。
早いものです。
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今日は2024年7月25日。
2004年から丸20年が経過しました。
色々な意味で人生を一年の四季で例えると
今の私は、暑い夏を闘い終えて、
穏やかな秋を経験している時。
そして、静かに初雪を待つ…。
そんな心境です。
今思えば、
この父の言葉が、
すべてのスタートだったような気がします。