岐阜県公立入試の発表が昨日あった。
喜びの歓声を上げた者、
目に涙を浮かべた者、
両者が今年の上野塾にはいた。
私は目に涙を浮かべた者が敗者だとは絶対思っていない。
まずは神奈川の中本先生が13年前書かれたブログ記事を、
許可を得て投稿させていただきます。
今の私の気持ちは中本先生と全く同じ気持ちです。
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運良く合格した生徒、力及ばず不合格になった生徒たちへ
私の住む神奈川は昨日、公立高校後期入試の発表があった。
まだ受験をする受験生たちも多少はいると思うのだが、
ほとんどの受験生の高校受験は幕を閉じた。
受験というものは必然的に合格者と不合格者を生む。
そこで子どもたちは人生の厳しさを知るわけである。
心ない大人たちはその両者を勝者と敗者と呼ぶ。
特に私たちの同業者の一部の人たちは、
子どもたちにそういうレッテルを貼る。
単に受験で言うのなら、それは勝敗ではなく、
合否であり、そんな呼び方は当てはまらない。
私の教え子にも今年は合格者と不合格者がいる。
彼らと正対していた3年間を考えると、
私は人間のひとりとして勝者と敗者に分けることなど出来ない。
私の目の前で最後まで頑張っていた子どもたちは、
私にとっては紛れもない勝者たちである。
あまり好きでない勉強を、時間を惜しんで頑張った子ばかりであり、
不安や希望が交錯しながら、
目まぐるしく過ぎていく時間の中で、
失いそうになる自分自身と戦い続けた戦士たちである。
私に言わせれば、最後まで戦い続けたことが勝利であり、
全員の生徒が勝利を勝ち取ったと思う。
高校受験で勝ち負けを言うことは非常に早計で意味のないことである。
受験生たちよ、心ない大人の言葉で傷つく必要などない。
君たちの戦いは始まったばかりであり、
これからもっと人生の中で過酷で辛い戦いが待っている。
高校受験など、サッカーの試合で言えば、相手陣内に攻め込んだくらいのもの、
野球で言えば内野安打を打たれ程度のことである。
それを持って勝ち負けを言うのはおかしいことだし、
「自分が勝者だ」とか、「敗者だ」とかを、言い放つのも思うのもおかしなことだ。
運良く合格になった者よ!
君たちはこれからの長い戦いの道の起点に立ったと言うだけだ。
違う道を選んだ者を蔑むことや批判することなど出来るはずもない。
自分の歩む道が決まったことを、少しの間喜んでも良いが、
その道がどこに行き着くかを、これから一生懸命考えなければならない。
また目的地が決まっても、早く着くためには、
自分の全身に負荷をかけて歩かなければならないのだ。
ほとんどの道はまだまだ果てしなく続き、目的地には着くまでの道のりは長い。
違う道を選んだものを蔑んだり批判したり笑ったりすることは
その時点で立ち止まっていることなのだ。
そんなことをしていれば、
それはすでに違う道を行く者に抜かれているのかも知れないのだ。
力及ばず不合格になった者よ!
君たちは違う道の起点に立っただけだ。
そしてその道は歩き方さえ間違わなければ、どんなところにも必ず行けるはずだ。
君たちは今の逆境を乗り越えて、歩き始めた時点ですでに他者に差を付けていると思う。
今は自分の気持ちが塞いでいるかも知れないが、
それを割り切った時点で君たちは勝者となる道を歩き始めたのと同じ事なのだ。
大事なことはその道をしっかり前を向いて、一歩一歩着実に踏み出すことなのだ。
運良く合格になった者よ!
有頂天になってはいけない。
周りのライバルだった者の健闘を褒め称え、心から感謝をしろ!
そうすれば、君と一緒歩む者が増えて、君が方向を失うことはないだろう。
力及ばず不合格になった者よ!
君たちは敗者ではない、ここまで来れたことが勝者なのである。
ゆえにこういうときこそ、前を向いてしっかり一歩を踏み出しなさい!
君たちの受けた試練や経験は、
その後の君たちの人生に大きな影響を及ぼすことになるだろう。
それをプラスに変えることが出来れば、
むしろ君たちの方が一歩先に行ったことになる。
神様が君たちにくれたチャンスだと思え!
毎年、受験生たちを見ると、胸が熱くなり、涙がボロボロこぼれてくる。
一途に何かをしたり、何かを目指すの者は本当に美しいものだ。
君たちはみな選ばれた勝者であると言うことを忘れないで欲しいと思う。
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今年の卒業生に贈る言葉を綴った。
IK:今年度卒の中で一番長く上野塾に通ってくれたK。おめでとう!
YI:長きに渡っての私とのつきあい、ありがとう。英語、得意になってくれ!
TS:男らしくなった。自分で物事を決めていく自立心が整った。
HT:ひと言では語れないです。Tとお母さん、そして黒田との三人四脚の結晶。
TA: 進路選択で心の葛藤があった。そして覚悟があった。これはすべてAの財産!
IY:自分に甘えない気持ちが芽生えた。Yのこれからが楽しみだ。
KT:進む道が見えなかった時に上野塾を頼ってくれてありがとう。
YY:ご家族の応援を一杯感じた。今度はお前が父さん、母さんを守る番!
MD:合格おめでとう!安定職を目指すと懇談で言った。それも大切なこと。
MS:合格おめでとう!双子のあなたたち。SはSらしく、自分の考えを貫け!
WR:良かった!発表まで辛い表情があったが一気に晴れた。本当に良かった。
SR:自習室利用№1の受験生。3年後を見据えて新しいスタートを切りなさい。
KY:すべてに安定感と落ち着きを備えたY。一級建築士を目指して夢実現だ。
NS:あなたの受験番号を見た。最後の面接はSが力を振り絞って乗り越えた。
TT:前を見て歩め。自分の夢を持つこと。それが見つかれば人は頑張れる。
SA:あなたの笑顔は皆を幸せにする。いっぱい笑って、前を向いて歩んで行け。
KK:Kには大きな夢がある。高専で基盤を作って、実際に形にして欲しい。
KR:最後まで頑張った。ありがとう。お母さんを支えて、妹を守って欲しい。
MA:すべてに於いて頑張り屋さんのA。高校には雨でも合羽を着て自転車で行くと。
TR:考え方もしっかりしている。夢を持って、大きな器を持った男になれ!
IY:社会の先生になりたいと言っていた。夢は諦めない限りチャンスはあるから!
KR:黒田との出会いで数学が急上昇した。見事だった。
HH:大好きなバスケと勉強との両立。途中で諦めない限り学力も伸びる!
YR:Rに合った高校選びができたと思う。優しい気持ちを持って成長して欲しい。
SK:ソフトと勉強の両立を意識せよ。何をやるにも「考える力」は勉強で養うのです。
TK:入試面接では自分の意見をきちんと述べた。「自分はどうしたいか」です。
HC:心の芯が明確にあり、ぶれない。人に流されない。見事な15歳。
SS:早稲田への道を自分で引き寄せた。これからが大切だ。頑張って来い!
UM:今年の頑張屋№1。どんな時も前を向いて歩んだ。夢は持ち続けること。
NA:Aの番号、しっかり見た。ご両親の毎日の送迎、ありがとうございました。
KY:入塾の時に「きれいな目をしている」と話したことを今でも覚えている。頑張れ!
MM:ゲームが大好きなM。そこまで好きなら自分でソフトを開発せよ。
YM:第1志望校を貫いて受験した。最後は覚悟を持って謙虚に挑んで来い!
ST:真面目に頑張った。高校は通過点。3年後の節目にもう一度会おう!
IY(高3):Iの笑顔はダイヤモンドだよ。社会人1年生、Fight!
IS(高3):いつも上野塾の赤いカバンで通ってくれた。大学進学おめでとう!
TS(高3):塾では難しい数学を解いていたな。大学生になったS、早いもんだ。
TY(塾講師):この春保育士として旅立つY。上野塾で後輩の応援をありがとう。