goo blog サービス終了のお知らせ 





お知らせ 


gooブログのサービス終了に伴い、Amebaブログに引っ越すこととなりました。
ブックマークされている方は以下のURLに変更していただけると幸いです。
https://ameblo.jp/uckeymouse2/
タイトルは変わらず、「うっきーマウスの食いだおれ七転八起」
引き続きお付き合いほどよろしくお願いいたします。

※サービス終了までこちらもAmebaと同じ内容を更新いたします。



仮名手本忠臣蔵第一部を観て来たなり~







忘れないうちに、先日の「仮名手本忠臣蔵 第一部」の観劇記録を残しておきたいと思います。
って!既に怪しんだけどね。
ほんと忘れるのはあっと言う間なのよねー。

さて、国立劇場に行ったのは初めてだったんだけど、ロビーがめちゃくちゃ広いのね?
うん?歌舞伎座や新橋演舞場とは全く客層が違うじゃーん。
着物率も高いし、私の隣の隣に座ったおっちゃんなんか、三つ揃えのスーツ(懐中時計付)にピカピカの靴、帽子まで持って正に紳士って感じ。
特別な場所なのねー。
ちゃんとしたものを着て行った方がいいわね。
私が1週間前に手に入れた席は7列目の花道寄り。
↑いい席が取りたいなら、販売開始直後か、ギリギリまで待つべし。
席の間隔が広いからめっちゃ近いという感じではないな。
役者さんの顔を間近で見たいなら、なるべく前の席を取った方が良さそう。
開演を待ってたら、文楽の口上人形が登場して、配役を紹介してくれます。
動きも口上もユーモア一杯でしたわ。

「大序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場」
新田義貞を討ち滅ぼした足利尊氏、弟・直義(松江)が義貞の兜を鶴ケ丘八幡宮に収蔵せよ、と尊氏の厳命を受けてやって来るの。
その接待を仕切りをやってる高師直(左團次)「(兜の収蔵は)敵将を重んじることになるから、おかしいんちゃうか?」
と異を唱えるのよ。
そしたら、高師直に指示を仰ぐ餐応役の桃井若狭之助(錦之助)
「敵方を懐柔する将軍の知略や。おっさん、そんなこともわからんのかよ」
と若造のくせに反論しちゃうのよ。
この若狭之助つうのが血の気だけは多いアホでねー。
空気を読めちゅうねん。
おっさんは若造にメンツをつぶされた形になって、めっちゃ険悪な空気になるわけよ。
同席してた同じく餐応役の人格者・塩治判官(梅玉)が何とかとりなして、その場はいったん収まるの。
やれやれ。
うん?高師直(吉良上野介)に切りつけるのって、判官(浅野内匠頭)じゃなかったっけ?
この流れからいくと、若狭之助じゃない?
どういうことなんだろう。
↑後で大きな勘違いに気づく。(恥
って!ちゃんと予習しておけよ。
ハハハ。
さ、肝心の兜ね、義貞が死んだところには47もの兜が落ちてたのよ。
どれが義貞の兜かわからんじゃーん。(笑
そこで鑑定役として、以前御所に女官として仕えてて、兜拝領の取次役だった判官の妻・顔世御前(秀太郎)が呼ばれるの。
そして、彼女は義貞が使ってた香の匂いのする兜を選び出す。
これでお役御免と思いきや、何やら師直が恋文を渡してるじゃない?
ええーっ?おっさん、何すんねん。
おまけにおっさん、「夫が大役を全う出来るか否かは、あんた次第やで」と脅してんねん。
いやーん、あかん展開になりそう。
そこにたまたま戻って来た若狭之助が機転を利かせて、顔世をその場から立ち去らせたの。
おお、万事休す、いや、このままでは終わらんよなぁ。
メンツを潰されっぱなしの師直は、腹の虫が治まらんよね。
散々意地悪をして、若狭之助「も~!我慢出来ん」と刀に手を掛けたところに、直義の帰還の知らせでまたもや万事休す。
さすがに一段目で切りつけはないよね。(笑

「二段目 桃井館力弥使者の場・松切りの場」
場所は変わって、桃井家では若狭之助師直の諍いが伝わってて、家老・加古川本蔵は奥さんと娘・小浪(米吉)に奥方を気遣うようにと。
そこに大星力弥(隼人)が判官の使いで、明日の登城時刻を知らせにやって来るの。
この力弥つうのは、大星由良之助の息子で小浪の許嫁なのよね。
そう、この力弥が大石力ね。
まぁ、中村隼人君、相変らず男前やわ~。
おばちゃん、うっとりしてしまった。
場面は変わって・・・
若狭之助本蔵「自分に逆らうな」と約束させて、明日師直を討ち捨てる覚悟やと告げるの。
「もうあのおっさんには我慢ならん。お家は断絶になるやろし、人は嗤うやろけど、あのおっさんだけは許せんのじゃ」と。
反対されると思ってたんだけど、意外にも本蔵は賛成しちゃうの。
庭の松の枝を一枝切って、「この通りに」師直を切ることを勧めてるじゃない?
ええっ?どういうこと?そんなことしてええの?
若狭之助は自分を後押ししてくれたと思って大喜びよ。
アホやなぁ。
本蔵は、若狭之助の覚悟を了解したように見せかけて、大量の贈物を持って急いで師直の元へ。
いくら反対してもアホボンは聞きよらへんし、それやったら、裏で自分が何とかしようと思ったんやろなぁ。
出来た部下やで。

「三段目 足利館門前の場・松の間刃傷の場・裏門の場」
本蔵が持って来た贈物に師直はすっかり機嫌が良くなるんだよな。
おっさん、案外単純やねんな、つうか欲深いなー。
ま、何はともあれ、若狭之助と桃井家の危機は去ったわけやね。
よかったよかった。
夜明け間近、判官と付き添いの勘平(扇雀)が登城して来たの。
そこに腰元・おかる(高麗蔵)が判官の妻・顔世から師直への恋文の返事を、判官に渡してもらおうと持ってくる。
これがまぁ!2人共、アカンタレでねぇ。
おかる顔世から「行事が終わってから渡して」と頼まれてたのに、恋人勘平と早く2人きりになりたくて、行事の前に渡しちゃうのよ。
能天気に2人で木陰に向かっちゃった。
あーあ、このタイミングのズレで悲劇が起こっちゃうのにぃぃ。
場面が変わって、松の間刃傷の場。
所謂、松の廊下ね。
松の間では若狭之助師直を切りつけようと息巻いてるんだけど、師直は、平身低頭で先日の無礼を詫びるのよ~。
ええっ?おっさん、そこまで現金でええの?
またアホボンもさぁ、相手が謝ってるんだから、素直に矛を収めればいいのに、「馬鹿な侍だ」と罵声を浴びせて去っちゃうの。
怒りのぶつけどころがないかしらんけど、子供みたいなことすなや。
も~!!あんたのせいやで。
そこにタイミング悪く、少し遅れて判官がやって来るのよね。
師直もさぁ、贈物をもらった手前若狭之助に手は出せんけど、若造にあんなこと言われて内心ムカムカしてるわけよ。
そこに判官が遅れてやって来て、しかも顔世からのお断りの手紙を渡されて、怒りは頂点に達するの。
まぁ、失恋も同時やからねー。
「嫁はん貞女やのう」と皮肉ったり、「嫁はんと乳繰り合ってて遅刻したんやろ」とか、ひつこく判官を罵るのよ。
判官は遂にキレて、師直を斬りつけてしまったの。
あーあ、やっちゃった。
つうか、とんだとばっちりもええところやん。
また皮肉なことに、屏風の陰に隠れてた若狭之助のところの家老・本蔵に止められてしまうの。
ええーっ、どうせお家取り壊しだったら、殺させてあげればよかったのに。
もちろん、判官も悔しがってましたわ。
もうねぇ、左團次さん、ほんまに憎たらしくて、やられちゃえばよかったのにと思いましたわ。(笑
場面が変わって、裏門の場。
城内の騒ぎを聞きつけた勘平が必死で裏門を叩くが、時すでに遅し。
恋人との逢瀬に耽ってて、ご主人の大事に居合わせなかったことを悔やむ勘平
ほんまやで、何やってんねん!
自害しようとする勘平おかるが止めて、一先ず自分の里に行こう、そして、改めて詫びようと行っちゃうんだなぁ。
何かさぁ、師直にも頭に来るんだけど、この人達にもイラッとしたわ。
ここでようやく、若狭之助が浅野内匠頭でない意味がわかったわ。
そういうことだったのねー。
とんだとばっちりで命、家族や従業員まで路頭に迷わすことになった気の毒な判官
ツイてない人っているのよね。

「四段目 扇ヶ谷塩冶館花献上の場・判官切腹の場・表門城明渡しの場」
判官の館は、そらもうどんよりどころの話やないわね。
つうかさぁ、嫁、あんたも悪いで。
旦那に断りの手紙を渡させるって、デリカシーがないわ。
↑この点は師直を気の毒に思う。
しかも、旦那は相談も受けてないし、手紙の内容を知らんかったんやで。
知ってたらあのタイミングで渡さへんかったやろ。
ったく、もう!
いよいよ判官、切腹。
急いで駆け付けた大星由良之助(幸四郎)師直を殺せなかったことの無念を伝えるの。
こういうのって、リーダーをしてどうなんだろう?
そら、同情すべき点は一杯あるけど、あんたが起こした浅はかな行為だけでもリーダーとして失格やのに、死んだ後まで従業員を縛るって。
あまりに勝手な気がするわ。
って!あんた、今の感覚で語るなって。
ハハハ。
判官の死後、今後の処理についての話し合いが行われるんだけど、これまた各人の思惑がねー。
若くて血気盛んな者たちは仇討ちを唱えるし、年寄りは少しでも分配金を増やそうとするしねー。
家老の九太夫(錦吾)が嫌らしいのよ。
仇討ちなんかする気がなくて、お金のことばかり気にしてるのに、一応仇討ちのことを言ってみたりして、忠義者っぽく振る舞うの。
コイツ、悪いやっちゃでーって感じ。(笑
九太夫が去った後、由良之助は皆に欲だけで生きる人間に惑わされないこと、念入りな評議が肝要と戒める。
そして、「恨むべきはただ一人」と暗に復讐を表明する。
皆は由良之助の深い考えに感心して、彼の指示に従うと。
おおぉ、いよいよ始まるんですな。
二度と戻ることのない城を振り返りつつ、名残惜しげに去って行く由良之助であった。
で、幕でした。
眠かったけど(オイ!)、面白かったわ~。


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