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何か違う企画でうき特製のお菓子をお送りします♪



プロじゃんけんニストの話


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 プロじゃんけんニストの話



わたくし、じゃんけんにはめっぽう強いのでございます。
子供の頃から強かったわけではありません。
と結婚してから、例えば「お風呂にお湯をどっちが入れてくるか」
なんていうの
じゃんけんで決めているうちに気がついたんです。

夫はいつも最初に「グー」を出すことに・・・。
そうなんです!
人は一番最初に出す手は無意識に同じ手を出すんです。
しかもその最初の一手は性格を表すんです。           
↑もちろん例外もありますが・・・。

呑気で人のいい人は
「パー」
頑固な人は
「グー」
気が強くて、負けん気の強い人は「チョキ」
そして、何故だか二手目は自分の性格とは最も遠いところを出す。


いつだったか、夫はいつも負け続けているので
「今度は勝った者がお風呂を入れてくることにしよう」
と言い出しました。
バカです。
出す手がわかっているのに、勝とうが負けようが関係ないつうの!
案の定、夫はじゃんけんに勝って、お風呂を入れに行きました。

そんな私がプロとしてデビューする日がやってきました。

2002年春。名古屋のローカルテレビ番組「どですか」でじゃんけんに
勝ったら・・・
「下呂温泉ホテルアルメリアのスイートに泊まる一泊2日」
に行ける、というのをやっていたんです。


ま、腕試しに出てみるか・・・と軽い気持ちで参加しました。
デビュー戦ということで、夫は一応「休暇届」を出していましたが、
本当に
いけるとは思っていませんでした。

朝の6時にテレビ局に集まって、番組が始まりました。
皆さんウォーミングアップのつもりか・・・
他のコーナーをやっていて、自分が映っていないときに
周りの人とじゃんけんをしていました。

私にとってはコレはチャンスでした。
性格を読むまでもなく、相手が手の内を見せてくれるのですから・・・。
私は誰が一番最初に何を出すか、じっと見ていました。


そして、見事決勝まで勝ち残りました。

相手は小学生の女の子。
この子はまたわかりやすい子で、
コレまでずっと
「チョキ」を出して続けて、運良く勝っていました。


この子が相手に決まった時にはもう「行ける確信」がありました。
小学生相手に真剣になる私も私ですが、ココは
「戦略を持たない者は敗れる」ということを
教えてやらねば・・・。
手加減しませんよ~。

もちろん下呂温泉をGETしました。

私は最後女の子に
「貴女、ずっとチョキばっかりだったんですもの。少しは考えないとね」
教えてあげました。
↑嫌なおばさんだねぇ!!
世の中、運だけでは渡っていけません。


2002年11月22日(いい夫婦の日)
一度勝った者は参加できないというルールが解除されて、再び参加。
今度は「サイパン2泊3日」の旅
私の方は、いくら「運でなく実力」と言っても自信はありませんでした。
夫の方は完全に行くつもりで、休暇願」はもちろんのこと、
当時公務員だった夫は
「海外渡航願」まで出していた。
↑事務の人に番組を見てもらって、勝ったら正式に提出してもらうことに。
スーツケースには水着、日焼け止め、ちゃんとしたところで
ご飯が食べられるような服やら
準備万端で出掛けました。

空港まで(7時に空港集合だった)サイパンに行く気満々の
夫の運転する車の中で私は
少し憂鬱な気分でした。
両親からは「そうそう二匹目のドジョウはいないよ」と笑われ、
友も口には
出しませんでしたが「無理!」という雰囲気の態度でした。

何より最初に当たる人の一手がわからない。
サイパンに行くか、一回戦で負けるかどちらかだろうなぁー。
ウムム
夫の
「楽勝態度」がプレッシャーになるぅ~。

もし、負けたら皆に「ホラ見たことか」と笑われるー。


その日の朝、「めざましテレビ」のじゃんけんはチョキで勝っていたので
ココは最初の一手目はチョキでやってみよう。

     ↑結局「運」かい!?

運良く一回戦の相手はちょっと抜けてる感じの人←失礼!
案の定「パー」を出してきた。
大当たり~。

あとはもうこっちのもの!

二回戦は航空券を提供するコンチネンタル航空の支社長だか
支店長だか
エライおっさんと皆でじゃんけん。
このおっさんが出す手は読めた!
頑固そうだし、何より自分は関係ないから何も考えずに
「グー」を出すだろう。

読みは当たった。

順調に勝ち進み、決勝戦。
相手は私と同い年くらいの女性2人。
見るからに気の強そうな人とちょっとトロそうな典型的な女性カップル。
もちろん、気の強そうな女性が相手。

彼女は今までいろんなパターンを出してて、イマイチ読みきれない。
うーん。どうしょう~。
私は考えた。
「向こうもいろいろ考えてるはず。でも、あまり頭が良さそうには見えない。
(失礼!)、心理戦が出来るタイプにも見えない。ここ一番ではきっと自分の最初の一手出してくるはず」
そうなると
彼女の出す手はチョキしかない。

そして、勝負・・・彼女はチョキを出した。

あーよかった。
じゃんけんに勝ったことより、相手の手が読めたことが嬉しかった。

あとで、他の参加者のおばちゃんから「やっぱり気合が違うよねー」
言われたのにはムカついた。
「あんたは勝つつもりもないのに、朝っぱらからココに集まったんか?
バカ
じゃないの?運だけ勝とうなんて甘い!少しは頭を使いなさいよ」
と言いたかった。
↑言わなかったけど・・・。

もちろん運も必要だけど、運だけじゃ勝てないのよ~。
過去のデーターと心理を読まなきゃ勝てないのよ!
たかがじゃんけん、されどじゃんけん。

こうして私はプロのじゃんけんニストとなった。
しかし、番組のコーナーはなくなってしまい、他でも実力を見せる機会はもうない・・・。もちろん夫からの挑戦もない・・・。






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