閻魔の講演なり～

今日は、夫の講演を見るために朝から出掛けてました。 いやいや、講演じゃなくて閻魔さんを見にか。（笑 何かもっと中途半端なものかと思っていたんだけど、結構本格的でびっくりしましたよぉ。 まずは軽い打ち合わせのあと、30分ほど掛けて通しのリハーサル。 ええっ、簡単な立ち位置やら照明の具合を見るだけじゃないの？ つうか、あんた、いくら着替えるとは言え、ジャージかよ！ エライ間抜けな姿でございました。 ハハハ。 念入りなリハーサルのあとは、閻魔のメイク開始～。 スケジュール表には、メイク時間が1時間も取ってあったのね。 「いったいどんなメイクをするんじゃい？」と思ってたんだけど、プロの方が4人がかりでそれなりに見えるようにやって下さいました。 夫は人に構われるのも変装するのも、大好きなので大喜び。 ノリノリで楽しそうにやってました。 そして、本当に1時間掛けて閻魔が出来上がりました。 いやーん、京劇の俳優みたいじゃない？ 皆は「関羽、関羽だ」と言っておりましたが、私のイメージでは張飛なんだけどなぁ、どう思います？ えっ！？山賊に見える！？ それも間違いじゃない気が・・・。ハハハ。 それにしても、この団子鼻のお陰か、それなりに閻魔に見えますよね？ こんなに上手く変身できるとは！本当に驚きです。 早速、「閻魔とそのスケ」つう図で写真を撮ってみました。 こんなアホアホな我らを皆さん 「仲がいいんですね。恋人同士みたい」と言ってくれました。（笑 コレって、褒め言葉として受け取っていいのかしら？ いやいや、違うだろ。 「夫婦揃ってお調子もんね」とは言えないしねぇ。 他に言いようがないわよね。 ホホホ。 でも、こんな機会は、そうそうないのでいい記念になりました。 来年の年賀状はコレで決まり！ 続いて、記録ビデオのオープニングに使う映像の撮影。 ここでもノリノリであれやこれやポーズを取る夫。 どこまでお調子もんなんだか。 さぁ、いよいよ本番です。 夫の講演を見るのは、何年ぶりかなー。 久しぶりの私の参観で、緊張したみたい。 何でやねん！ ふふふ、以前はよくスライドの操作係に駆り出されていたんですけど、講演の最中に寝ちゃって進行を止めるので、お払い箱になっちゃったの。（恥 実はね、私は夫が研究者として、優秀なのかそうでないのか、わからないんです。 ↑美術史では端流で、「色モノ」扱いされているのは薄々感じている。（笑 でも、弁士としてはかなりレベルが高いと思っています。 「見せる講演」をさせたら、その世界では一二を争うと思います。 ええ、研究者としてはどうかかもしれませんが、エンターテナーとしてはいい線いってるとね。 えっ！？コレって、褒めてることにならない？ 私としてはサイコーに褒めているつもりなんですけどね。ホホ。 なるべく専門用語を使わずに素人の人でもわかる話をする、コレって簡単そうですごく難しいと思うんですよ。 それをサラッとまるで芸人のようにやってのける。 素人の人が夫の話に引き込まれて、その後も興味を持ち続ける、ちょっといいと思うのよねー。 夫は確かに「色モノ」かもしれませんが、そんな夫を私は密かに自慢に思っているんです。 あら、恥ずかしい。 夫の発表のあとは、イタリアのルネッサンス前後の詩の研究をなさってる水野先生のダンテの神曲の煉獄と地獄のお話。 水野先生は、ダンテのパトロン・カン・グランデのコスプレ。 ライブで詩の朗読、クラリネットとピアノの演奏と合わせた発表で、これまたすごく斬新。 お寺の本堂、後ろにご本尊さんがいる場所で西洋の地獄についての話つうのも面白かったですわ。 講演のあとは、東西の地獄の比較のシンポジウム。 小野篁のコスプレの中根先生が進行役となって、東西の地獄の共通点、また相違点などを水野先生と夫が簡単に解説。 来ているほとんどの人たちが素人さんだったので、中根先生は簡単にわかりやすいようにと質問をして下すっていました。 私にもわかる具体的な例を出して、「おぉ、なるほど。そう言えば、そうだ」と頷けました。 最後まで和気藹々と楽しくお話を聞くことが出来ました。 時々は、こういう知的なことに触れた気になるのも悪くないね。 ホホホ。 ↑家に帰れば「アレ、何だっけ？」となるんだけどね。 そして、閉会したあとは、夫の撮影会が始まりました。 もう皆さんから引っ張りだこよ。（笑 ↑お手伝いをしてくれた学生やわざわざ講演を聞きに来てくれた卒業生と。 やっぱりこんなに本格的なコスプレだとねー、一緒に撮りたくなるよね。 夫はええ調子でしたし、私も鼻が高かったわ。 衣裳を作ってくれた後藤さん、靴を作ってくれた鈴木さん、冠を作ってくれた山下さん、ありがとう。 お陰で立派な閻魔さんになることが出来ました。