年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

泉州(大阪府南部)の漬物用すいか

2006年03月24日 | 趣味としての漬物

なら漬の中に入っている小さな丸いものが西瓜のなら漬です。小玉の西瓜は源吾兵衛西瓜(すいか)という特別な品種です。

源吾兵衛西瓜は泉州(大阪府南部)源吾兵衛さんという篤農家がおられ漬物用の西瓜の品種改良に努力を重ね作り出したで,現在この偉業と努力をたたえ今も源吾兵衛西瓜.と広く呼ばれている。産地としては紀ノ川の河口あたりから泉州地方で栽培されている。京都の老舗の漬物屋の社長さんの話では近年、鳥取県の砂丘が適地でもあり、かなり栽培されている。源吾兵衛西瓜は早朝の気温が上がらないうちに収穫しないといい品物が出来ないし,すぐに大きくなり、漬物としての商品価値がなくなるので西瓜の大きさを測りながら高齢の生産者が朝取りしている。源吾兵衛西瓜は塩漬けのときに一部に穴をあけ、塩が西瓜の中に浸透するようにして漬け込む。漬物にするときは塩抜きして、主に西瓜なら漬として生産される。京都の西瓜の茶丸漬は源吾兵衛西瓜があるとき消費者の嗜好の変化で西瓜の原料が余り、困り果てていたのでなら漬以外の商品として開発したもので、鳥取県の高齢者農民のために今後も国産原料のみで製造しようとしている。なお普通の西瓜を摘果しても源吾兵衛西瓜のように漬物の原料として到底品質に及ばない。
泉州(大阪府南部)は伝統野菜の宝庫です。源吾兵衛西瓜(すいか)のほか漬物用野菜があります。近年、その野菜の復活が図られています。


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