終わってしまえば

あれほど長い時間をかけて東京都と築地川のボートとの占有水面の論争もあっけなく終了したようだ。これで環状２号線は築地市場が移転しなくても一応道路としての機能が発揮できることとなる。まあ景観的には江戸のおもかげの残る浜離宮大手門前の橋に係留している船と澱んだ水面に浮かぶゴミは汚いと思っていた。今後は簡単に水面に浮かぶゴミが撤去されやすくなるだろう。
　東京都中央図書館で浜御殿の本を読んでいたとき、戦災で消失した浜離宮大手門の再建計画があったことを知った。今はこの話は立ち消えたようで何処にも記述がないが江戸城再建より費用がかからず実現可能と思える。

何事もなく行政代執行が終わりそう

浜離宮大手門の橋の上から隅田川の方向を眺めると、かなり遠くまでヨットの桟橋が延びていたようだ。桟橋撤去も今週中に終わりそうで又静かになる。下水道が整備され綺麗になった築地川にボラ等の大型魚が上から見えていたことがあった。このボラを見に来た政治家がいた。
　築地川で夜に釣りする人も少なく築地市場は穴場かもしれない。

東京都の連携プレー

６月１４日の日本経済新聞記事で環状２号線の墨田川橋梁が築地市場移転の遅れで，仮設道路を橋に取り付けるという記事があった。どんな工事になるのかすでに着工しているという内容だった。どうやらそれが浜離宮前に停泊している船舶の撤去を意味していると２５日夕方気がついた。すでに５月には東京都建設局から行政代執行の予告があったようだ。河川管理はこの頃厳しくなったようで広島の（カキ船）の河川使用の許可の更新は認められないという報道が最近あった。
　随分昔の話だが築地市場が現在地で新築工事をするため、仮設道路が必要となり、築地川のヨットをどのように撤去するかが問題だった。市場工事のための仮設道路ということであったため、中央区との協議だったと思うが工事のないときは使えない道路だった。このため築地市場が混雑しても年末年始を除いて長い間使えなかった。
　今度ヨットが退去したため、築地川の道路が拡張される工事が始まるのだろう。市場周辺の工事は着々と計画通り進んでいる。

強制執行中

雨天の浜離宮前の築地川で歩道に警備員が二人待機。川面にクレーン船が何かの作業をしていた。立ち止まる通行人もなく、実に静か。あの長期にわたる築地川の船舶占拠はどうして終わってしまったのだろうか。
　もしこのままの状態が維持できれば仮設道路の拡張する工事が始まるのだろうか。違法船舶によって汚染されていたごみ類は船がいなくなると綺麗になるのだろうか。今後は築地市場の人達のごみの不法投棄が問題となる。浜離宮前の水面に漂うハッポースチロールは見苦しい。

フライングか東京都の強制執行VS築地川ヨットクラブ

強制執行の築地川
２５日夕方、浜離宮前の歩道でクレーン車が止まっていて、築地川といっても一般の人は知らないが浜離宮前の堀のようなところで、船が泊まっている。ここは東京都と築地川ボート管理組合との係争地であった。都議会の選挙が終わって、空白の火曜日夕方の撤去が始まっていた。代執行予定日は市場の休みの水曜日のはずである。どうなっているのだろうか。
東京都の広報　抜粋より
築地川の不法占用物件に対し行政代執行等を行います
平成25年6月17日
建設局
3　代執行及び移動措置予定日
　平成25年6月26日（水曜）から7月5日（金曜）まで
　（荒天等の場合、日程変更の可能性があります。）

ジンクスの訂正

以前の議会議員選挙の中で築地市場付近にて街頭演説した人は落選すると書いたが街頭演説した候補者を見かけたとき、其の候補者が落選すると訂正したい。中央区で岡田さんという民主党の都議会議員候補者がいた。偶然築地４丁目で選挙演説をしているとき通りかかったが誰も立ち止まることなく過ぎ去っていた。現職だった岡田さんは落選した。
　他の候補者も築地で演説していたと思われるが見かけたことはない。政治家の落選パワーのある築地にどんな魔物が住んでいるのだろうか。

ドタバタしているうちに選挙が終わって

選挙の結果、前回の都議選のゆり戻しが終わって、都議会が結果としてツマラナイ知事の施策確認機関となるのだろうか。
　共産党が伸びたので、どうやら新しい市場の使用料は大幅に値上げとはなりそうにもない。そもそも豊洲の汚染問題は食の安心安全でなく、豊洲で働く労働者の健康問題である。汚染が地上に滲出し、閉鎖空間で働いている市場労働者の健康に影響がある。しかしこれだけでは反対運動の力が弱かったため食の安全という問題を持ち出した。しかし市場で食品の滞留時間は短く、さらに最近はハッポースチロールに入っているので汚染が中まで入らない。テレビ的には魚がむき出し流通となっているが実際はふたを空けることなく流通している。
いずれ移転工事が始まるが何時とは決まらないのが一国の中心市場の運命である。

レンタルモデムの故障2

ADSLのモデムが故障した。ずい分昔から使っていたので度々光に変えませんかと電話がある。ものぐさなので変えないでいた。プロバイダーに電話すると意外と早く電話が速く繋がった。昔は中々繋がらなかったのでADSLでネットをしている人が減ったのだろう。
　このようなことは銀行の窓口での混雑がずい分減っているのを感じる。昔といっても10年ほど前は銀行の窓口が混んでいて100人待ち等が月末にはしばしばあった。3時の弊店時期でも銀行内には多数の人が残っていて処理をしていた記憶がある。今は残高照会の電話で問い合わせすることもなくパソコン上で見ることが出来る。便利であるが危険もある。

夕方築地から帰るとモデムが届いていた。早速設定するが昔の記憶が消え、再度電話し設定完了。文明世界に戻った気がする。

モデムの故障で

モデムの故障で更新困難。古いＡＤＳＬのモデムが故障したらしい。さっそくプロバイダーに電話すると意外と早くつながった。もう殆どの人が光に変えたのだろうか。３日後のモデムの交換で終わり。レガシーの資産は動画さえ見なければソコソコいける気がする。12Ｍのスピードだが職場の光とそう差はない気がする。

久しぶりの中央区立中央図書館で

ニッポンカレー大全 水野仁輔著2009
食品関係の棚でパラパラと読む。以前借り出した記憶がないが多分味の素食の文化センターで読んだ気がする。当然福神漬のところしか読まない。２ページにわたって酒悦さんと福神漬の関係、カレーライスと福神漬との経緯などが書いてある。
一般的なカレーライスと福神漬の関係として手短にまとめてあって十分な解説となっている。しかし、ここ数年調べた結果、今では満足しなくなっている。
　明治１７から１８年頃に福神漬が命名された時期に世間、特に下谷の町では色々なことがあった。当時は行楽地として江戸時代の上野の繁栄を取り戻すべく下谷の商人が活躍し始めた時期と重なり、池之端の隣地でもある下谷茅町には岩崎弥太郎の本邸があった。三菱の人たちが政府と戦った時期に福神漬が誕生した時期でもある。食の思い出は困難な時期に食したことがふと思い出すことがある。三菱にとって企業の生死をかけて明治政府と戦っていた時期でもある。

雨台風で被害がなければ

空梅雨気味だったのが今度の台風で帳尻を合わせるのだろうか。この時期は梅干用の完熟梅の季節となる。すでに梅酒用の梅の時期は終わっているが完熟梅はこれからとなる。今年の梅は比較的良好で今後も期待が出来る。今度の台風のお湿りで風さえなければよい梅干となるだろう。
経済の天候も大荒れで、株安になって円安(1ドル９８円）となる。ほんの1ヶ月前は円安株高だった。夏至になり明日より日が短くなるが暑くなる。久しぶりの午前２時出勤。築地の狭さを感じる。

中国人観光客が減っていなかったら

最近の築地市場の外国人観光客が多すぎて日本人でも入ってこない青果部にも多数やってきている。5月の統計から過去最多数の観光客が日本へ来ているようだ。円安とLCCによる格安航空料金で訪日が簡単になったようだ。さらにビザが緩やかになるともっと増えて築地で事故にあう確立は高い。結構エジプトの熱気球事故と同じように築地市場内の事故は批判されるかもしれない。何しろ東京都の敷地内で私有地扱いなので事故となると大変である。すぐに都の職員は一般客は食の安全安心とわめいて規制する方向となるだろう。昔は小学生の市場見学があったが危険ということで今は中学生以上の人しか学校の市場見学はなくなった気がする。他の東京都の市場見学はあるようだ。築地市場は岸壁、桟橋があるため危険がいっぱい。
　もし、日本と中国、韓国の関係がこじれていなく、さらに震災原発の問題がなければ築地市場がアジア系外国人観光客であふれたと思うとゾッとする。

見落とし

４月の始めに、新しくなった歌舞伎座が完成したのにどうやら目には高層階の方を見ていなかったことに気が付いた。今日、築地４丁目から歌舞伎座を見ると、何か違和感があった。前に見た建築中の歌舞伎座の記憶風景と異なっていて、何かがあったのか確認をするため寄り道した。首都高速の脇にあった仙台に本社のある七十七銀行のビルが真っ暗だった。４月２２日に支店を銀座から築地４丁目のビルに移転したようだ。それでも違和感が真っ暗だけではないので何かと思っていたら、七十七銀行のビルの屋上にあった広告塔が消えていた。
　第二代日本銀行総裁だった仙台藩出身の富田鉄之助が七十七国立銀行から転換する時協力したようだ。富田の経歴から勝海舟の話が出てくるが同時に下曽根金三郎から砲術を習ったようだ。攘夷の風が強かった時、現実を正しく認識していた開国派の二人に師事したことの影響の多い人だった。
　七十七銀行の銀座支店が移転した先の「コンワビル」は電線業界のビルでこの地は築地活字の発祥地でもある。

選挙中ですが

都議会の選挙中ですが築地市場に住んでいる人もなく選挙の車も場外市場には入ってこない。何しろ中央区の増えた人口はマンション住民で築地市場には縁がなさそうである。前回の選挙と違って争点も少なく候補者の差も不明。今度の都議会議員は都の方針の信任機構となるのだろうか。着々と築地市場周辺の工事が進んでいて移転やむなしの雰囲気があるが進展しているとは感じられない。そもそも市場の中の人達は其の日暮で明日のことも不明で3年先は夢のまた夢。
と書いた後築地４丁目角に女性の候補者が一人で演説していた。立ち止まる人もいない。観光客だから。都会の選挙はやりにくい。

二本松少年隊 岡山篤次郎のこと

戊辰戦争のとき、二本松に三春藩の先導で西軍が攻め入った。この時の西軍の主力は板垣退助が統率していた土佐藩の兵力であった。二本松少年隊 の岡山篤次郎（12歳）の最後の話は土佐三菱の岩崎弥太郎にも伝わっていたようで、維新後の資産運用で失敗した二本松県の負債処理の便宜を図ったという。二本松での製糸業の発展は岩崎のアドバイスだったという。
　50回忌となった大正年間にようやく二本松少年隊の最後の話が語られ、今に伝わるが会津の白虎隊の生き残りより二本松少年隊員が多く生きていたのに悲劇を語る人が少ないのは二本松、三春、郡山の複雑な戊辰の関係があり、今でも傷が残っていて堂々と主義主張が出来ないようだ。
　福島での戊辰の歴史はまだ現代史の扱いの気がする。客観的に評論するには時間が早いということもある。