年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場の電気点検停電

2016年01月31日 | 築地市場にて

 

移転まで約10か月となった。毎年1月下旬から2月初めの寒い時期に電気点検の停電がある。毎年のことなので準備をしなくても良いのだがテストはするべきだったと後悔する。今年も4年連続トラブル。LANのハブの電源が入らずプリンタ-が動かなかった。ハブをいれ電源を入れると動いた。いよいよ来週は築地市場の最後の電気点検となる。無停電電源装置でコ-ルドスタ-トしたときが懐かしい。今ではホンダのインバ-タ-発電機でパソコンが動く。

豊洲でも電気点検があるらしいが1日だろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイナス金利

2016年01月30日 | 宅老のグチ

 

江戸の小判ゲ-ムという本を読んでいて、今の金融関係の人達の残された手段はマイナス金利と考えるだろうと予感していた。

 江戸の中期以後幕府の財政は破綻しつつあった。物価が上昇し、米の価値が下がって武士の生活が苦しくなっていた。借金棒引きの政策が50年毎に繰り返されたと言う。回数を重ねた謝金棒引きは商人の不満を和らげる方法が次第に巧妙になっていった。

 今の政府が老中と見立て、勘定奉行が日銀と見、町奉行を行政官僚と見立てると今回のマイナス金利の政策は効果も不十分でいずれ大幅なマイナス金利となるだろう。そして物価上昇でタンス貯金を目減りさせ、銀行預金をマイナンバ-で把握し、強制的に消費拡大させる方向に向かう気がする。しかし庶民の抵抗が政策のすき間と外圧と言う制御の難しい圧力で一直腺でいくはずがない。

 面白みもある時代に入ったが判断を誤ると破綻老人の仲間入りとなる。竹林の七賢人となって節約する人生を過ごす人が増えそうだ。年よりは欲が消えれば生活は病にならないようにするだけである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暮れのデ-タ分析から

2016年01月29日 | 宅老のグチ

 

昨年暮れのデ-タから、少し韓国産の食品が戻りつつあるようだ。いくら安くしても消費する気分が出なければ売り上げに現れない。そろそろ嫌韓の潮目に来たようだ。まだ逆流した潮が緩やかになったくらいだが何時まで対立してよい隣国ではない。

 韓国産キムチがまた元のように韓国産と表示が大きくなるのも近い気がする。どの時代でも販売者は売れるように努力する。多少の自信は売り上げの威力に負ける。数字におわれている販売者は売り場の鮮度を上げるため表示を変えることは一番手っ取り早い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう1月が終わる

2016年01月28日 | 築地市場にて

 

豊洲の工事現場もクレ-ンの数も随分減って、今は駐車場等の建物を造っている様子が見える。内部の作業は見えないのでどのくらいの人が働いているかわからない。

 この季節は各業界の年始の行事でそれなりの客が来る。もっぱら引越しの話題で終わる。前例がない引越しで不安があるがやるしかない。

 いま読売新聞の夕刊コラムを注目している。根岸のことを詳しく知っている人がいる。福神漬の商品としての発展の経緯は根岸の人達の支援があったと思われる。どうなのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になる本

2016年01月27日 | 宅老のグチ

 

江戸の小判ゲ-ム 山室恭子著

大江戸商い白書を読んでいる途中この著者の他の本が読みたくて借り出した。内容は江戸の話だが今の時代に置き換えるとどうなるかを考えつつ読んでいる。

 アベノミクスというのでインフレ目標2%を達成すべく、政府が知恵を絞っているが予期せぬ外部事情でまだデフレが続いている。

 江戸時代貨幣の供給を増やしても、退蔵した金銀のため、インフレになって武士や庶民が困っていた。この退蔵した金銀を法の力や金の改鋳とやらで無理やり市中に金が出回るようにした様子が書かれていた。幕府官僚と商人のせめぎ会いはいつも時間の経過で解決していくようだ。それは米という商品で成り立っていた経済だったから。

平成の今も政府の役人が知恵を絞って政策立案をしているがデフレの心地よさでなかなか投資に退蔵金が動かないようだ。マイナンバ-制度で金庫が売れているという。

 何時の時代でも政府の思いのままに庶民は動かない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九州の記録的寒さで

2016年01月26日 | 築地市場にて

 

先週末から九州からの漬物出荷が止まっている。月末ということで荷動きは悪いが道路情報では高速道路がまだ閉鎖しているところが多い。暖冬気味だったため少し早めの出荷体制を緩めていたのでこの影響は月末に出るのだろうか。在庫が少ない。

 でもこの寒さで平年並みとなれば一時の野菜価格の上昇も財の公平分配に終わるだろう。いまエンゲル係数が上がっているという。人口分布で高齢者の比率が多いので食の比率が高くなるのはわかるが実際はどうなのだろう。本来なら政府の方針である貯蓄から投資へ向かうはずの貯金が増えているという。

 デフレの衣はみすぼらしいが世間体を気にしなければ心は平穏である。長い人生浮き沈みがある。一時の見栄で浪費をし、見栄を維持するため貯蓄が減って晩年が寂しい人生を送った人の記憶が年寄りのトラウマとして残る。さらにこの年寄りのへそくりのを狙ってオレオレ詐欺が活躍する原因と思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食品ごみから

2016年01月25日 | 築地市場にて

 

ココイチ廃棄物再販売問題から食品業者の対応が混乱しているようだ。今まで産廃業者に引き渡し、処理の書類をもらえば終わりだった。事実確認は信用ということで終わらしていた。

築地では市場協会がごみ処理を担当している。昔問題だった発砲スチロ-ルも溶かして再利用している。ただ鮮度のよい築地の生ごみは何か利用方法があると思うのだがどのように消費者から評価されるかわからないので工夫が止まっているようだ。

野菜等の廃棄を少なくするのが昔の漬物業者の役割だった。明治になるまで日本は徒歩経済が中心だった。大量の物資は船で運ばれていたが基本物資は徒歩で運ばれたといってよい。大八車で運ばれる距離の限界は三里くらいだったようだ。都内の練馬から京橋の大根河岸まで夜中とも言える時間に出発し、目白の急坂を下り、早朝市場へ着く。休憩後下肥を集め練馬に帰り、寝ることになる。翌日また積まれた大根を市場まで運ぶことをしていたようだ。今築地に入る野菜を運搬するトラックも江戸の時と変わらない生活をしているように思える。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消えた漬け菜の復活

2016年01月24日 | 築地市場にて

 

明治末期まで東京の漬け菜の代表は三河島菜だった。東京の地野菜の本で数年前まで絵があっただけの野菜だった。荒川区を中心として三河島菜は隅田川の氾濫で肥沃な土地でさらに人肥も手に入ったようで漬け菜の産地だった。それが明治の末に中国から入った白菜によって東京市場から駆逐された。東京が震災戦災になって都市化が進み、種をもっているところもなくなり、都立の農業高校の努力で遠隔地に残っていた種から三河島菜の復活を図っているようだ。

 昨日1月23日の読売新聞によると荒川区が力を入れているようだ。江戸は都市であったたため漬物も多かった。今では名前だけ残っていてどの様な味だったか解らず消えた漬物も多い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国には梅の産地は多いが

2016年01月23日 | 築地市場にて

 

日本には数多くの梅の産地がある。しかし市販されている梅干のほとんどは和歌山産となっている。もちろん(道の駅)等で販売されている梅関連商品はあるが東京まで来ても築地には来ていない。まだアンテナショップ止りとなっている。

 和歌山の人達の産地育成、販売先確保の歴史を語る人が少なくなってきた。数年前、長らく南部町長をしていた人がみなべ町の梅祭りで東京の業者の思い出を語っていた。その時和歌山県知事や二階代議士も本人が出席していた。今は梅サミットということで梅の産地の代議士が集まって梅振興を図っている。数多い食品の中で埋没しないため。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ココイチの事件は日本食文化の危機を招く

2016年01月21日 | 築地市場にて

土曜の夜の築地は雪か

最近良く当たる天気予報では今週土曜日は雪になるという。経済活動が休む土曜日は気温が上がらず冷えやすい。前回の大雪も土曜日だった。既に野菜価格が上昇しているがこれからの雪でまた上がるだろう。

 土曜の夜に場外市場のイベントも宣伝で知られていないようでまだ少ない。

 

 廃棄物の再販売騒動で多くの食品企業が関係してきた。これからどのような規制が考えられるか心配である。漬物は日本の食文化の終着商品なので先の事情に影響されることを知っている。様々な漬物の分類も醤油漬は醤油業界の変遷に影響されているし、酒は粕を通して規制されているし、樽の発達や使用後の再利用で漬物で樽が使われた歴史がある。味噌漬、ぬか漬も同様な歴史がある。漬物業の工夫の衰退で廃棄食品を再利用する食文化が消えつつある。コントロ-ルしやすい原料を使って漬物を作ることは簡単である。猛毒で知られているフグの卵巣をヌカに漬けて毒をなくし食べることを出来るようにした先人の工夫に驚く。

 それにしても廃棄食品が多く、再利用は悪となっている気風は日本食文化を衰退させる。

 ここで廃棄食品の再利用を変な形で規制されると(もったいない)と工夫する日本食文化が終わる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地での食品廃棄

2016年01月20日 | 築地市場にて

 

このごろ話題となっている食品廃棄のことだが漬物業者も廃棄は行っている。あるメーカ-は廃棄する漬物を圧搾機にかけて水分を出し、減量して産廃業者に出しているようだ。昔はダイオキシンの問題がなかったときは焼却処分しているところもあった。今はない。焼却した後には色のついた塩があった。漬物が塩を使って漬けていることを感じる瞬間でもあった。

 塩分は焼却設備を破壊するので水分を出して減量して産廃業者に出すので転売の危険が減る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜は雪か

2016年01月19日 | 築地市場にて

 

一昨年の土曜日、大雪だった。今週の予報では雪の可能性があるという。雪は様々な後遺症を残す。

 廃棄物を再販売したことが今騒がれている。商人の才覚と昔なら言われるが今では道義の無視と言うことになる。つまり廃棄食品は肥料にするという契約を無視したことから始まる。廃棄物つまりごみ処理の部分はどの企業も目立たない部署である。そして注目されない部署でもある。

 報道で原価がゼロということが書いてあったが廃棄物を出した企業から処理費用をもらっていると思われるからマイナス原価である。最近の記事の書き手の不勉強が目立つ。

 漬物も廃棄物を再加工して育ったものもある。どう報道され展開してゆくか注目したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年01月18日 | 築地市場にて

 

やっと冬らしい気温になったら雪で混乱。天気予報より積雪量が多い。5センチという。これで低迷している野菜価格が少し上がるかも知れない。既に雨となって消えるのも間もない。

 年明けから通っている歯医者へ行く。

 

前回の30数センチ積もった雪も築地市場では地面が暖かいのか翌日昼には消えていた。今日も同様だった。雪には強いが雨には弱い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そろそろの時期

2016年01月17日 | 宅老のグチ

 

阪神淡路震災から21年。行事が半減したという。これが日本人の歴史感覚かもしれない。明治憲法発布は明治23年のことだがやはり旧幕府方の慰霊に対しての規制が緩くなった時期に当たる。勿論昔に戻らない自信が政府にあったこともある。震災の当事者にとって記憶は残るが日々薄れてゆく。東日本の記憶が消えるのは20年では済まないだろう。福島の放射能が消えるまで無理な気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界経済の混迷

2016年01月16日 | 築地市場にて

 

年明けからの世界経済が混乱しているようだ。これからどのような影響が出るかまだわからないが後で説得できる講釈が出るだろう。昨日イオンの決算報告があった。御嶽山店のことが書いてあった。地方の人は知らないだろうかすぐ隣には高級住宅地と知られる田園調布に隣接している店である。ここの品揃えが少し前まで全国の平均店と同じ品揃えのようだったようだ。所得のレベルの高い地域にもかかわらず、安さを強調していたようだ。今は地域の特性に合わした品揃えにしないと、安さだけでは所得の伸びない年金世代の需要しか取り込めない。今は店舗が多いし、アマゾンという強敵もある。変化に対応しないとすぐに衰退する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする