年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

コンプライアンスで配送業者変更

2017年04月30日 | 築地市場にて

日々の業務で突発的な量の配送を行うことが増えてきた。いわゆる積載違反である。昔なら運転手が犯罪者として処罰されるだけだった。ところが最近の傾向として運転者だけでなく、運転を指示した運行管理者・経営者が処罰され、さらに発注者まで道義的責任から、連帯責任の議論まで進んできている。このような観点から積載違反の回数が増え、社内的に問題ありと認識していたが豊洲移転時に見直すことにしていた。移転延期となり、時間切れで配送業者を変更し、倍の積載量のトラックを手配した。20年以上の付き合いのある運転手とはこのような理由で縁が消えることが残念である。しかし事故が起きて積載違反が理由であったとき、東京都の処分はかなり重くなる。日頃東京都の職員は築地の業務は全国民の見本となるべく行動することを言うようになってきた。40年程前にはとにかく乱れた世界で若い女性は親族を除くと市場で働く人はいなかった。今は東京都の職員を始め多くの女性が築地を晴れていても長靴を履いて築地市場内を闊歩している。

 

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政争に巻き込まれる楽しみ

2017年04月29日 | 築地市場にて

豊洲移転の混乱で都議会議員選挙で政争の中に巻き込まれそうだ。多分知事は築地市場青果部を豊洲へ先行移転させ、オリンピックの誘致国際公約の交通網の整備促進を図ると言うことで選挙の争点とするだろう。動きたくない水産部にはオリンピック後までの時間的猶予が与えられる。豊洲移転を渋っている築地市場青果部に選挙の結果で移転を迫るとなる。

 このことは半年前には想定していた。小さな企業がオリンピック成功の御旗に勝てるのだろうか。

 さて残った豊洲水産部だがアマゾンに都心での日配食品の配送拠点として数年貸し出せば

東京都の税金の無駄は一部消える。アマゾンが豊洲で成功すれば低温管理やネットと縁遠い築地の水産仲卸が消える。ここまで考えて知事が行動すれば日本の農林水産行政が変わる。

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ついに公になった青果部の豊洲先行移転案

2017年04月28日 | 築地市場にて

チラッと小池知事が豊洲移転が17年冬から18年にと発言していたときがあった。まだ地下の汚染状況が確定していない時期であった。年末は水産部の繁忙期で12月は引越しどころではない。なぜ17年冬と発言していたのだろうか。季語では立冬が11月始めにある。青果部は暮れの荷物が多く、滞貨のための駐車場が占領される。暮れの引越しはありで、年度が替わって2月になれば水産部の仕事も落ち着き引越しには余裕ができると考えていたのだろうか。

 豊洲の汚染が状況がはっきりしてこの案は消えたと思っていたが復活しそうだ。オリンピックの成功の鍵は築地市場青果部が握っていて、水産部が移転しなくとも青果が移転すれば環状2号線の工事は出きる。ただ青果の人達も築地で刺身のつま等青果に属する商材を販売している。

 東京都の市場担当の職員の汗のかきどころかもしれない。青果の人たちと良く話して妥協点を見つけるしかない。全てはオリンピック成功のために。

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佃ごんの廃業とか

2017年04月27日 | 築地市場にて

4月27日の食品情報誌で6月いっぱいで築地の佃ごんが廃業となるという報道があった。人手不足と言う。前から豊洲へ行かないと表明していて整理する意向があったという。漬物業界でも4月末で得意先が2件店を閉める。専門の小売業がどんどん減っていて集約されている。

 築地市場の場外市場に交番があった。バブル期交番が競売にかけられ、つくごんが高価格で競り落とした。場外の人たちは借家借地人が多く、地代へ転嫁されるのを恐れていた。平成の始の頃の話である。交番は2坪も無かったと思う。佃煮を急増している外国人観光客が買う恩恵は無かった。

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クマッタ問題だ

2017年04月27日 | 築地市場にて

東京都から100ベクレル以下となったということで西会津の露地栽培山菜の安全宣言が届いた。まだまだ出荷制限が続いているものも多いし、検査の人たちの苦労があるようだ。五月は山菜取りが始まり、熊に襲われる報道が増え、さらに山菜取りが増える。

 海外の輸入制限が続いているからまだまだ先は長い。中国・韓国の放射恐怖症は騒ぎすぎで、韓半島で核戦争になったら食べるののがなくなり多くの中国人が南方に避難するだろう。

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築地市場地下の埋蔵文化財を忘れているようで

2017年04月26日 | 築地市場にて

突然現れた築地市場再建案で、都議会の人も築地市場の地下に埋蔵文化財があることを忘れているようだ。築地市場正門前に原爆マグロの表示と共に松平定信の大名庭園が埋まっていることを忘れている。環状2号線のトンネル工事で既に大きな石が出ている。多分地下にはもっと多くの貴重な庭園資料が埋まっているだろう。汐留の跡地の埋蔵文化財の調査で10年の月日がかかった。築地の市場を貫通する環状2号線が開通しなければ晴海と豊洲のマンションは売れないだろう。

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東京都の豊洲延期に伴う補償金

2017年04月25日 | 築地市場にて

そろそろ東京都から補償金が入ってくる。最初の補償金は豊洲移転告知公告も含まれる。意外と経費がかかっていることを感じる。このまま築地と豊洲が並立すればさらに膨らむ。劣化する築地で修理の見積もり依頼が増えるし東京都に補償の対象となるかどうかの伺いを立てる気がする。既にシャッタ-修理をした。

 

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築地・豊洲へデジタルの波が来るのだろうか

2017年04月24日 | 築地市場にて

世間ではコンピュ-タの進化で仕事が奪われると言う。しかし築地の仕事は日本で一番デジタル化が遅れていて、危機感もない。いまだに手書きの世界で市場の法律も大正年間に成立して基本精神は変化していない。

 中央卸売市場法とか農林水産系の法律も時代遅れでアマゾンの勢力拡大が予想される。今モタモタしている市場の移転も再整備も不必要だと消える方向に向かうかもしれない。

 例を挙げると商物一致の原則があって、全ての市場の商品は一度市場へ搬入しなければならない。宅配のない時代の規則である。特に築地は専門家化していて、場内配送経費が高い。

 産地直送で少しずつ侵食されている。

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客観的に見ても違法状態だけど惰性で

2017年04月23日 | 築地市場にて

日頃築地市場で仕事をしていると世間から見れば違法だと思うことも不感症となってしまって事故さえ起きなければ良いと思う過ごす。多分多くの築地人もそう思って行動しているだろう。来年日本で実施される食品の危機管理も築地の東京都の衛生状態では自社がいくら努力しても資格を取ることはできない。isoの食品安全規格を築地市場内で取得した例をまだ聞かない。漬物業界でも10社以上の会社がisoの資格を取っている。築地市場内でisoの規格を取ったところは文書管理だったと思う。

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絵に描いた餅も時間が経てば

2017年04月22日 | 築地市場にて

突然現れた絵に描いた餅の様な見た目ではおいしそうな築地市場再建アンだが時間が経てば絵で夢でもあることが知れてくる。日々の仕事で追われ劣化していく築地市場で誰か死者が出るまで我慢比べ。いっそ都の情報公開で築地経由の疑わしい衛生事故を報道したらどうなるのだろうか。日本の食相場が大混乱になることは必死でさらに食目当ての観光客が激減するだろう。放射能の問題でもあれほど騒ぐ異国人が築地の衛生問題をどう報道しないのだろうか。多分どの国でも同様な問題を抱えているのだろう。

 衛生面で一番慎重な病院でも院内感染があるのに築地の今の状態で衛生事故がないのは報道の価値がないということなのだろうか。朝鮮半島の危機で戦争準備報道が始まったようなものだろうか。

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アマゾンの築地市場殺し

2017年04月21日 | 築地市場にて

築地市場周辺の区域にアマゾンが生鮮食品を即日配送するニュ-スがあった。中身を聞くと採算が取れるのは業務用の生鮮だろう。衛生面の不安視されている築地の仲卸の最大のライバルとなるだろう。核になる人材を仲卸から引き抜ければ十分いける。毎年高価格で初荷で競り落としている’すしざんまい’もセリを委託している。販売先が安定すれば築地の仲卸も場内にこだわる必要がない。必要なのはネット環境と衛生環境である。

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青果物暴落の予感

2017年04月20日 | 築地市場にて

ここ数日の好天気と大雨で青果物の育ちは良いだろう。5月連休明けには消費者の懐も寂しく、青果物の価格もよほどの天候障害が無ければ暴落するだろう。既に低価格を予想して浅漬の特売企画が多数出てきている。

 例年ならば5月の連休明けから10日過ぎると暇になる。5月は漬物の消費の主流である高齢者には年金が支給されない。

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大詰めの予感 豊洲移転

2017年04月19日 | 築地市場にて

今日の新聞報道から豊洲移転の決着が割と早く出そうだ。5月に出る専門家会議の答申の結果で早まるかもしれない。国への補助金返還とかオリンピック用のバスとか築地から動かないための混乱が明確化になってきた。仮設施設の費用分担問題もまだ出せないようだ。このままだとプレ五輪はリオより交通事情が酷い状態になる。全ては築地市場の移転という呪いの結果かもしれない。日本橋の魚河岸移転の歴史だって震災がなければ戒厳令もなかったしまだ日本橋にあったかもしれない。

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押しとおる 星亨

2017年04月18日 | 築地市場にて

刺殺された元祖金権政治家・星亨のことを知るため図書館より本を借りる。彼の出生地が二ヶ所あった。今の銀座8丁目と築地6丁目だった。こんなことから中味を見たのだが自由民権運動福島事件の被告人の弁護士だった。

 東京都の政治に関与し金権政治家として今に残る。豊洲の混乱の原点かも知れない。築地の総意によって築地再建の案ができると思っている政党がある。多分十年以上の時間がかかる。強引な手段を取らないと築地の人たちの意思はまとまらない。オリンピック招致以上のものがあるのだろうか。だらだら会議が続くしかない。赤字業者の多い仲卸の会社は会議に回す人も無く、商売のほうが優先される。

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伊藤痴遊を知る

2017年04月17日 | 築地市場にて

 

戦前の政治講談家と知られている伊藤痴遊は福神漬の資料でたびたび出ていたが気にはしていなかった。自由民権運動静岡事件に関係していることで調べ始めた。彼の経歴では慶応3年頃横浜で生まれ、板垣退助の自由党結成時に14歳で参加したという。15歳から後に暗殺された星亨に師事していた。今の長寿国日本では考えられない若さで伊藤は政治の世界に入っていた。

 福神漬の明治元年生まれの長井少年とは一才の差しかないので明治初期では政治のことに関心を持つことが普通のことと思われる。・

 

 師事した星亨は築地小田原町生まれであるという。今の築地6丁目の交番が小田原町交番という名前になっている。築地本願寺の辺りということで築地市場の人達が多く住んでいるところである。そんな訳で星亨の本を今月読むことになる。

 元祖金権政治家として名前が記憶されているが実際は冤罪のようだ。

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