年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

本草から「忘れられた博物学」へ

2015年11月29日 | 築地市場にて

 

築地の蘭学桂川家の本からもう一度中央区の図書館検索をかけると「忘れられた博物学」上野益三著と言う本が出てきた。この著者によると本草は中国古来の薬学として通用しているが、その本質は博物学であるという。

 この中国由来の本草と日本の土地にある本草を同定するのに李時珍「本草綱目」が渡来してから100年ほどかかって、中国あっても日本にはないものがあるということ(貝原益軒―大和本草)が解ったようだ。そして日本の蘭医たちが西洋の薬の博物学で苦労したようだ。福神漬の様々な言い伝えの中で明治の植物学者がその命名に関与している言い伝えがある。幕末の尾張本草学系の人達でもあるようだ。

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雨に塗れた大根

2015年11月28日 | 築地市場にて

 

雨の多い11月もようやく寒くなって平年気温となった。コンピュ-タトラブル対策をする。先の雨で大根の置き荷が崩れそうになる。豊洲は屋根の部分が多いのでこのような問題は少なくなるだろうがまだわからない。築地は物流動線が計画的でないので搬入搬出が常時遅れる。

 日々劣化している築地の建物。あと350日ほどとなった。年末という大騒動も今年で終わる。今年が終わらないと引越し気分にならないが引越しの打ち合わせが始まる。

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思わぬことで

2015年11月27日 | 築地市場にて

 

NHKの間違った奈良漬の歴史で奈良の酒造組合で調べる。南都諸白という言葉があった。大和という言葉もあった。大和の国は今の奈良県のようだ。つまり奈良時代から奈良漬があったのではないようだ。奈良時代は口かみの酒の時代とも言えるようだ。

 酒粕を利用する奈良漬は酒造が盛んにならなければ余った酒粕を利用するということもない。多分余る前は捨てることもなく食べられていたに違いない。焼いた酒粕はおいしい。つまり奈良漬の成立は江戸時代ということになる。

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奈良漬は奈良時代というけれど

2015年11月26日 | 趣味としての漬物

 

NHKの番組で奈良漬は奈良時代ということを放送していた。長い漬物業界に身を置いていて聞いたことない説である。まだ奈良漬を調べていないが粕漬けという説から春日となり、春日大社を思い起こし奈良漬となったという説もある。

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大根のオキニ入り

2015年11月25日 | 築地市場にて

 

どうやら大根価格が安くなって、置き荷が目立ってきた。昼にミカンが置き荷になって驚いたが一時的な処置だった。たぶん豊洲では細かい仕事が増える予感がする。都内の人手不足から野菜果実の小分け作業が小規模な八百屋では便利な機械でも導入できないだろう。地域や相場にあった小分けは市場の機能で必要なことかもしれない。

 小分け機能の強化が豊洲の青果市場の新設施設で目立っている。ネット通販に対応する機能が将来見えてくる。

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月島行き

2015年11月24日 | 宅老のグチ

 

年末調整の書類を月島まで届ける。マイナンバ-対策で社会保険労務士の事務所は今まで簡単に中に入れたが書類に記入して入るようになった。ビックリ。月島の子供の預かり所も警備が厳しくなったと感じた。だんだん昔の放任子育てが終わる。アメリカでは子供の留守番は犯罪だという。日本もテレビ番組で子供が一人でお使いに出させることあった。これが犯罪になる時代が来るのも間もない。赤ちゃんや子供の裸の写真も児童ポルノの時代なのだから。

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また値上げの連絡

2015年11月23日 | 宅老のグチ

 

また中国産の漬物の値上げの連絡が来ている。為替をにらんで本年産の漬物原料が上昇したので前回小手先の値上げで対応したのだが中国人件費の上昇で赤字となってところが多いようだ。また新鮮なものを中国の人も欲しがる様になり価格も上がるという。天候の問題を除くとGDPの成長率位人件費が上がりそうだ。農業の担い手も減っているようで日本向けは減りそうだ。

 年明けかららっきょう、生姜はとても厳しい。

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再びリコ-ル

2015年11月22日 | 宅老のグチ

 

乗っている車に製造メ-カ-手紙が来て、リコ-ルという。前回はかなりの手間隙がかかった。来年末に買い替えを予定している身としては厄介なことに巻き込まれた。突然のことに巻き込まれることは最近は増えているようだ。余裕を持って仕事をすることを心がけているがぎりぎりになることが多くなった。

 

 築地市場の年末恒例の大根の置き荷が始まった。夕方まで排出されない大根は豊洲では消えるのだろうか。

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桂川 甫周(かつらがわ ほしゅう

2015年11月21日 | 宅老のグチ

 

三菱東京UFJ銀行築地支店の人と話していたので、ふと桂川家と福神漬の関係を思い出した。そもそも桂川の名前は京都の桂川に由来しているという。蘭学の家で将軍家に使えた医者である。築地支店は桂川家の跡地に建っている。銀行で仕事をしている人は由来をほとんど知らないようだ。

 福沢諭吉が蘭学を志し、江戸で桂川家に出入りして、後の人生を変えた。いま福沢諭吉は1万円札の肖像となっている。福沢諭吉が二度目の渡米時、大量の図書を買い込み、帰国後幕府に一時図書を没収された。この時木村介舟が幕府に進言して本を取り戻した。この時鶯亭金升の父長井筑前の名前が出てくる。

 また蘭学桂川家には大垣本草家の人達の出入りもあったようだ。(関連シーボルト・伊藤圭介)福神漬伝説の中に植物学者が出てくるのも納得できる。まだナタ豆が漢方薬としての効能がわからない。

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いつの間にかガソリンが116円になっていた

2015年11月20日 | 宅老のグチ

 

都内のガソリン価格が116円ほどになっている。沖縄では100円-以下という。大田区の第二京浜国道の水素スタンドも来年開業に向けて最終工事のようだ。都内の水素スタンドも増えそうで来るべき水素時代は早くなるのだろうか。

 豊洲への移転問題も新聞報道が増えてきた。あと一年を切るとそれなりに気ぜわしいとなりそうだが年末のことで忙しく移転問題は先送りとなる。

 三菱東京ufj銀行の人と日本郵船常陸丸のことを話す。最初の常陸丸は日本郵船新造の輸入客船であった。この船が日露戦争初期に玄界灘で近衛師団を大陸に輸送途中、ロシア戦艦に攻撃され沈没した。大陸に安全に兵士や物資を送るため、旅順港封鎖を導き、203高地の戦闘を招いた。靖国神社の鳥居に近いところに常陸丸の巨大な殉難碑がある。日本海海戦も常陸丸の遭難があって当時の悲壮感を感じる。

 常陸丸2世は長崎の三菱造船所で最初に造船した日本郵船の客船であった。この客船は第一次大戦中インド洋で行方不明となった。郵船の捜索隊が常陸丸の残骸を発見した。その残骸の中に酒悦の福神漬の木箱があった。このことで常陸丸の遭難が確実になった。その後常陸丸の船客が無事であることを知った。ただ常陸丸の船長は一部の乗客の死去と船体を爆破された責任を取って、自殺したという。この事件は神戸大学の図書館の新聞記事から発見した。記事分類では海上保険の問題であった。実際常陸丸の戦時海上保険の問題で日本郵船、東京海上保険、日本政府の間でこじれた。素直に保険金を支払わないことで郵船はイライラしたようだ。(東京海上の社史より)第一次大戦で海上保険が興隆したが東京海上だけが停滞した。その後三菱海上と東京海上が合併し、東京海上が三菱の系列となった。第一次大戦の日本の戦時海上保険金の大部分を日本郵船が受け取り、受け取った保険金の半分ほどは常陸丸の保険金だった。福神漬の資料を探ってゆくとこのようなことを知ることとなる。

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日本に於けるキムチの歴史を調べるにどこまで辿ると

2015年11月19日 | キムチ

日本に於けるキムチの歴史を調べるのにどのあたりから調べればそこそこ納得のいく説明ができるかを考えていたら、唐時代の争長事件あたりからの基礎知識が必要と思われる。この前(攘夷の幕末史)という本を読んでいたら、西国の人達が江戸時代の朝鮮通信使を日本への朝貢とみているという記述があった。

 明治の征韓論が突然出てきたような印象があるが実際はもっと昔からあった感情の発露で、最後は太平洋戦争まで行ってしまった要因のように最近は感じてきた。このなかでキムチの歴史を考えないといけない気がする。今のキムチは南蛮と言われる唐辛子が入ってから韓半島の伝統食となった。唐辛子は日本から伝わったという。どの様な経緯があるのだろうか。

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外国人観光客2000万人の余波

2015年11月18日 | 築地市場にて

 

2000万人の余波が築地市場の最後の年末の不確定要素となる。明日で豊洲開業一年前となる。

 築地市場の正門前にたむろしている観光客は外国人が多い。彼らは来年は築地市場がないことを知っているのだろうか。いきなり2倍以上の観光客は築地市場の中まで徘徊してきた。

事故は自己責任で築地市場を管理する東京都はいったんは言うだろうが後で規制強化して責任を逃れようとする。時間がたってまた元通りになるが中の人の記憶に残る。都の職員は数年で配置転換となり忘れ去る。

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お金の世界はテロがなかったように感じる

2015年11月17日 | 宅老のグチ

 

昨日の世界の金融事情はテロの影響は少ないと感じた。どうやらテロもお金がかかるようでシリアの空爆も人への攻撃から資金源を攻撃するように変わってきたようだ。

 幕末のテロも指導者の意向を無視して暗殺ヘと向かった人も多かった。信州上田の赤松小三郎の暗殺も薩摩藩の指示とは思えず、目立ちたがり屋の下級武士が恩師を情報が漏れると暗殺したと考えたい。

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テロと仕事

2015年11月16日 | 宅老のグチ

 

仕事とはいえ、テロのことで金儲けを考える自分をまた考える。今日の日本の為替はやや円高になることが予想され、漬物輸入の代金の支払いの為替予約を考える。発展途上国との付き合いの多い漬物業は個人の身の安全確保のエピソ-ドは多い。それなりの対策はしているようだが失敗談も多い。昔の予防策でホテルの水は入れ替えが多いのでビールのみで水分を取っていた。ハイリスクはハイリターンがなければやっていけない。

テロの蔓延する世界で生きてゆくには大変な時代になってきたようだ。日本も建物の1階2階を鉄柵で覆う時代が来るのだろうか。中国でも香港でもアメリカでも1階は鉄で覆われていた。簡単にいたずらされる。比較的治安の良い日本も鉄で覆われる時代が来るのだろうか。

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テロの脅威を予知したかも

2015年11月15日 | 宅老のグチ

 

9日にテロの脅威のことを書いたら、13日にパリでテロがあった。予知したかもしれない。半藤さんの本から昭和のテロのことを書いたつもりである。当時の新聞記者はテロの加害者を心情的に応援していたことを書いてあった。また被害者である犬養氏の子女はうつむき加減で生活していたようだ。

 パリのテロはイスラム国では賞賛されているだろう。今回でテロは終わらない。どこでテロと虐殺の連鎖を断ち切ることができるのだろうか。

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