あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ほうしこ

2017-03-22 20:45:12 | 植物
 もう死語になってしまったかな? 子どもの頃、祖母も母もつくしのことを「ほうしこ」と呼んでいました。なぜつくし(土筆)がほうしこなのか。ツクシはスギナの胞子茎なんだそうですが、それと関係あるのかな? だとしたら、方言にしてはえらい科学的ではありませんか。

 実家の横の畑につくしがいっぱい生えるんだと、母が生前喜んでいました。母はツクシが大好きでしたから。採っても採ってもまだ採りたくて、夜は父と二人でせっせと袴をとって、茹でて冷凍して・・・その塊をいくつかもらって料理するのが毎年の春の行事みたいなものでした。
 
 母亡き今、ツクシはますます増えて



 母が見たら狂喜したでしょうに。



 すくも(籾殻)の周りだけ生えているようですが、後日行ってみたらすくもの中からなが~いつくしが顔を出していました。

 両手に持てるだけ摘んで帰って料理しました。面倒な袴取りは、
 「袴だけちぎったらええ」という弟の提案で


 はい、ちぎりました。ずぼら万歳です。食べるのに何の支障もありませんでした。袴のところだけつまんでちぎっていくと、包丁で切らなくても短くなってしまいます。くるくると回しながら取っていくよりは早いですね。ただ・・・・爪の中が真っ黒に。歯ブラシでこすっても2,3日のきませんでした。
 それと、袴と袴との間が詰んでいるものは、ちぎるとみじん切りみたいに短くなりますので、これはいつものように袴だけを取り除かなければなりません。そんなこんなで、これだけの袴をとるのに



 テレビを2時間くらい見続けました。ヒーターをつけて20度以上ある部屋の中でツクシがあっという間に開いて



 全体がか緑っぽくなってきました。 胞子が出始めたのです。これ、採ってきたとき頭は、鱗のような部分がしっかり閉じて固かったんですよ。やがてボールの縁に



 ふわふわの綿のように集まってきました。すごい。これがほうしこと言われるゆえんかも。でも、何度も書きますが、昔から言われているにしては科学的すぎやしませんか?
 
 さて、ちぎったツクシはさっと湯がいて出汁とみりんと醤油と砂糖少々で味付けして、半分はツクシご飯にし、



 半分はたまごとじにしました。



 にんじんと椎茸をかさ増しに入れるのが我が家流。
 つくしごはんはぶじこの家にも持って行きましたが、孫たちも喜んで食べたそうです。これでツクシは終わりにします。わたしは冷凍してまで食べなくてもいいです。だって、やっぱり袴をとるのがめんどうなんだもの。

おまけの画像

 すごいですよ。何に見えますか。

 畑全体がベージュ色。今頃こういう色が見えたら、ツクシですね。



 採る人が少なくなったためか、あちこちで群生が見られます。ここは前々から多い場所ではあったのですが、1年で爆発したみたい。
 立錐の余地がないとはこういうことかしら

 これが全部ほうしをまき散らすんですからね、何もしないと爆発するのはあたりまえ。 

コメント (4)
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