エフェス遺跡から古代人の暮らしを見てみましょう。
バリウスの浴場。
公衆浴場です。 冷水浴場 温水浴場 休憩室 読書室、サロンを兼ね備え、床暖房ですって
ガイドのSBさんによると、交易船で港に着いた船員たちはまず浴場で体を洗い、さっぱりとしてから町に入ったのだそうです。 港の近くにも浴場がありました。
ふむふむ、むさ苦しい恰好で町は歩けなかったのですね。
古代人の清潔志向はこんなところにも
みんなが取り囲んで見ている柵の下は下水道だったところだそうです。
上水道ももちろん整備されていました。
そして・・・・・ 公衆トイレです。 下には水が流れるようになっています。 つまり水洗トイレ
現代都市と変わらないシステムがすでに作られていたのでした。
現代にはないものもありました。
この建物に行く道しるべ(広告?)が残っていたのですが、 平らな石に女性とハート、左足が刻まれています。 左足は前方左にあるということだそうです。 さて、一体何の建物でしょうか。
女性が心を込めておもてなししますということで、娼館だそうです。 娼館といっても、清潔でいろいろな設備が整っており、細やかな健康管理がなされていたとか。
そして12000冊の書物を所蔵していたというケルスス図書館。
書物は、始めはエジプトのパピルスに書いていましたが、やがて羊皮紙へ書かれるようになりました。
おお!パピルスと羊皮紙の時代なんですね。
大劇場。 24000人も収容できたそうです。
のちには猛獣と剣士との戦いもここで行われたとか。
こちらはオデオン。小音楽堂です。 収容数1400人、もとは屋根付きであったろうと考えられています。
クレステ通りにあるモザイクの道。
ここは高級ブランド品を売る店が建ち並ぶ通りだったそうです。 売られる品物にふさわしい美しい通りと店構えだったのです。 この通りの上の方には高級住宅地がありました。
歩いて2時間ばかりで端から端まで行くことのできる小さな都市に、図書館と二つの劇場と、それとは別に17000人収容の競技場や、格闘技場、それに港の浴場にはプールまであったというのです。そして商店街、いくつもの神殿。
エフェスの人々が、経済的に豊かであったのみならず、信仰深く、それでいて日々の生活を大いに楽しんで暮らしていたと想像できました。 ーつづくー