あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

子牛革の欲張りバッグ

2009-08-01 08:04:09 | レザークラフト

 とても薄い、布のような革が手に入りましたので、ミシン縫いでくたっとしたバッグを作ってみました。


 


 


 裏へ折り返すと



 


 荷物が多くなったら



  


 反対側を見せても


  


 4通りの持ち方ができます。 ショルダータイプですが、長さを調節して斜めがけもできます。 これで8通り。 欲張りなバッグでしょう?


 内袋も今回はカジュアルに、プリント柄を使ってみました。 ひだ付きのポケットと、ひだなしのポケットを下の方につけてあります。



  たくさんの革の中から気に入ったのを選んでいたとき、Aさんが、
 「見て~、こんなにちっちゃいんよ~
 と、言いました。
   広げてみると、たたみ半畳分もない小さな革です。 そして、これが1頭分なのです。



 おそらく生まれてすぐの子牛の革なんです。首からしっぽまでが60センチくらいの。


 このバッグは、子牛2頭半分の革を使っています。 

  この子牛たちはどうして命を落とすことになったのでしょう。 せっかく生まれてきたのに母さん牛のミルクもろくに飲まないままに。 
 やわらかい子牛の肉を食べるためでしょうか。 
 まさかこの薄い革をとるために殺したのではありますまい。 貴重な革だったら、こんな所にまでは出回らないはず。大きくなれば広い革がとれるのに。 お値段は成牛よりうんと安いです。 こんなに小さなうちから殺すような効率の悪いことをするでしょうか。 
 
 わたしは、牛皮は、食用に殺された牛の皮で、皮をとるために殺されたのではないと思っているのですが、どうなんでしょう。 ミンクのように毛皮をとるためだけに殺してしまうのはいやなのです。
 うう~ん、この子牛、革をとるために死んだのではないと、そう思いたいです。 


 これだけ革を切り刻んでおきながら矛盾していますが、子牛が哀れです。 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ねこ♪)
2009-08-01 14:34:31
うぅ~~~~ん
そう聞けば、なんとなく子牛が可哀想に思えてきました。
自然死?病死?なんにせよ、生まれて間もなく死んでしまったんですよねぇ・・・・・・。
でも、その革だけでも後に形を残すのだから、大事に使ってあげたらいいと思います。
手作りのバッグ、あいかわらず素敵ですね。
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 (buzico)
2009-08-01 20:44:06
どなどなどーなーどーなーー
子牛を乗せてーーー
どなどなどーなーどーなー

馬車は走って行く~←あたこの元へ(涙)
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小牛の革 (りんご)
2009-08-01 22:59:50
素敵な機能的なバックですね。
この小牛のことが気になりはじめました。
なんだか哀れです。
きっと病死だったのでしょう。
バックとしてよみがえって大切に扱ってもらったらこの小牛も嬉しいはずですよね。
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ねこ♪さんへ (あた子)
2009-08-01 23:22:30
「その革だけでも後に残すのだから・・・・」そうですね。それが供養というものですね。 できるだけすてきに、長く愛されるように作りたいと思います。
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buzicoさんへ (あた子)
2009-08-01 23:24:07
・・・・・・

この歌が反戦歌だと言うこと知っていましたか? 馬車にゆられていく子牛は戦場に行く兵士なんですよ。
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りんごさんへ (あた子)
2009-08-01 23:30:54
あまりにも小さい革(成牛の4分の1にもならないでしょう)を見ていると、死んだ子牛のことが気になりました。
そうですね。 病死なら・・・せめてバッグに形を変えて長く生かしてやることが死んだ子牛のためでもありますね。
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見る目が変わりました (桑畑)
2009-08-02 05:56:08
革製品
その皮も意味があることを深く考えていませんでした。
今までのバッグに愛着がそして大事にと見る目を考えさせれありがようございました。

ステキなバッグになりましたね。
うらやましい技だといつも感心しています。
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調べてみたら (buzico)
2009-08-02 22:25:39
この歌詞は、強制収容所へ送られるユダヤ人説もありました。

http://howard1.hp.infoseek.co.jp/donadona.htm

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桑畑さんへ (あた子)
2009-08-02 23:27:33
肉は食べたいけど自分で殺すのはいや、革製品は好きだけど、自分で皮を剥ぐのはいや、わたしもそんな勝手な人間の一人ではありますが、ときどきもとの命を思い出すことがあります。人間のために死んだのですから、大事に活用しなければと思います。そしていつまでも誰かに愛され大切にされるような作品にしなければなりませんね。大きな目標です。
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buzicoさんへ (あた子)
2009-08-02 23:28:50
そういう解釈もありましたか。言われてみればそうですね。 ほかにもいろいろあてはまりそう。
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