秋の稲作地域。毎年見慣れた風景で特に気に留めることもなかったのですが、
今年はしみじみと田んぼを眺めました。
こんな状態の田んぼを「土俵ができる」と言っています。害虫にやられるとそこだけが枯れて倒れるんだそうです。今年は土俵のできた田んぼがとても多くて、隣近所どこもかしこも土俵だらけという場所がありました。害虫の被害が大きい年だったようです。
麦秋の頃は一面が黄金色に染まりますが、秋の稲田はパッチワークのようにいろいろな色に染まります。どうしてかというと、最近は植える稲の種類も多くなって、早いところは4月には田植えをして8月に取り入れます。一方で11月近くまで刈り取らない田んぼもあります。だから、稲の実り具合によって緑から黄茶色まで色に違いがあるのです。高いところから見るとなかなかきれいなんですよ。写真を撮っておけば良かったなあ。
刈り取りの最中はきれいな黄金色
刈り取った後のひつじだは爽やかな緑。
まるで田植えをしたみたいに青々としています。
そして麦を植える準備が始まっている田は、黒々と土の色。
耕した土の中のカエルや虫を求めてサギやカラスが群がっています。
鳥は白、黒、グレー(アオサギ)のモノトーン。
刈り取った稲はだんだんとくすんでつやのない茶色になっていきます。
昔ながらの稲木干し。今年はあちこちで見ました。自然にゆっくり乾かした方がおいしい米になるんだそうです。わたしが大学生の頃まで我が家は稲木干しでした。けっこう重労働でしたね。
この乾かしている稲と同じような色をした田んぼがー
刈る時期が遅すぎるんではなかろうか?
まん中に雑草がそびえ立っているし、
取り入れ前だというのに水が満々と、
これじゃ機械が入れませんよね。大丈夫か? この田んぼ。
オモダカの花まで咲いていました。
ネギ畑は一面の浅葱色。
最近では稲作をやめて野菜を作っている農家も多いのです。
きれいな色です。思わず車を停めて写真を撮りました。
手前にきり取った跡があって、稲の株見たいに見えます。ねぎってこんな高い位置で切り取るんでしたっけ?
大切に手入れされた田んぼもある一方で、こんな所もあります。
穂が出たばかりのススキとセイタカアワダチソウの花と、手前はジュズダマでしょうか。こんなにもススキが広がるのは、放置されて何年もたっているのではないでしょうか。
だけどきれいな色ですよね。今日は特別寒い日でした。初めてヒーターを入れました。この寒さで一気に秋が深まるかもしれませんん。