かなり前ですが、池の土手の草を焼いているところを見ました。 野焼きってよくわからないのですが、何のためにするんだろう。 枯れ草を燃やすと地熱が上がって、つくしが出やすくなる? まさかつくしのために焼くわけではないでしょうが・・・・・
2,3日前そばを通ったらー
つくしがにょきにょき出ていました。 子どもの頃を思い出します。
わたしは、3月になるとつくしを探しに行く子どもでした。 誰よりも早く見つけたいので、一人で川の土手などをさまよっていました。 今ならとんでもない、女の子が一人で淋しい川に行くなんて。 昔はのんびりしたものでした。
そうやってやっとこさ見つけたつくしを、母はつくしご飯にしてくれました。 たとえ一握りほどしかなかろうと、にんじんなどで水増しして、つくし入りの混ぜご飯にしてくれたものです。
そのころは、母がわざわざつくしを採るために出かけたりはしませんでしたが、年を取ってからは、毎年毎年、どこかへ出かけては大量につくしを採ってきます。 生活に追われてできなかっただけで、本当はつくしとりが大好きなのです。 日記にはいつ、どこへ、だれとつくし採りに行ったか記録していて、去年の日記を読み直しては、「そろそろあそこのほうしこがー」などと言っております。 (昔はつくしのことをほうしこと言っていましたね。) そして場所を変えては何回も何回も採りに行くのです。
つくしは、はかまをとるのがめんどうなんですよね。 でもあれをとらないともしゃもしゃして、とても食べられた物じゃないです。 そうでなくても頭のところがもしゃもしゃしてるのに。 よくしたもので、父ははかまとりが好きなんだそうです。 大量に採ってきたつくしを、気長にはかまをむいでいくのだそうです。 そして、わたしは食べる人
母は食べきれないつくしをゆでて冷凍にして、ときどきわたしにくれます。 うちでは子どもたちも夫も、つくしがとって好きというわけではないので、1,2回食べれば十分なのですがー。
でも、春の始めはやっぱり食べたいつくし。
先日も、味付けを待つだけのつくしが台所に置いてありました。 そこでさっそくつくしご飯にしてみました。 卵とじもするとなるとちょっと量が少ないかな? と思いましたので、例によってにんじん、ごぼう、こんにゃくなどで水増しを。
こちらはつくしだけを卵とじに。
このつくしの頭の見かけがどうもね。 口触りももしゃもしゃでいやな人がいるかもしれませんね。
でも、春の味です。