あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ゆうやけこやけの

2007-09-22 21:14:36 | 植物

『赤とんぼ』(「真珠島」より)作詞:三木露風、作曲:山田耕筰


 夕焼小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か


 
 西方が山でさえぎられた我が家では、このような真っ赤な夕焼けはほとんど見ることができません。 山を越えた実家へ行くと、このような夕焼けを見ることができます。


 山の畑の 桑の実を 小かごに摘んだは まぼろしか


 
 6月頃、桑のみがびっしりと実って、ソースまでつくったのですが、秋にも実がなりました。 歌詞からいうと、秋の桑の実が普通なのかしら。なぜ2回も実がなるのか、不思議です。6月ほどたくさんはなりませんが、実は倍ぐらいあります。ソースにするほどは採れないので毎日摘んではそのまま口に入れています。桑のみを食べると口の中がすごい紫になるので、お出かけ前は要注意です。



 夕焼小焼の 赤とんぼ とまっているよ 竿の先



 体が真っ赤の赤とんぼ。 どこからかやってきて長い間羽を休めていました。 留まっているのは房スグリの木。 これも6月頃、赤とんぼの背中のような赤い実をつけたのに、なぜか枯れてしまいました。
 このあたりで真っ赤な赤とんぼは珍しいです。よく群れをなして飛んでいるのは、黄色いトンボです。秋を告げる赤とんぼですが、今年はなんと梅雨の雨の中を飛んでいるのを見ました。


 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな菜園

2007-09-22 01:23:42 | くらし

  我が家の畑地は広いのですけれど、何も植えてないので草ぼうぼうです。実家の母は、「無職なんだから野菜ぐらい自分で作りなさい。」と言うし、お友達は、「種から育てるのは楽しいよ」と言うし、わたしも花ばかり植えずに野菜を植えてみようかな、という気になりました。
 根の出たエンサイの茎がたくさんできるので、まずエンサイを育てるところを作りました。たたみ3分の2畳くらいの小さな小さな菜園です。 草を引くのにえらく苦労しました。


 場所は違うけれど、引いた草はこんな感じ。


 次に、へちまのところから一輪車で堆肥を運び、混ぜ込みました。石ころだらけの土地で、これも一苦労。 周囲から10センチばかり土を盛り上げて、完成。 一人前に油かすなどをまいております。 



 写真で見るとまるで子どもの遊び事みたいですねえ。
 


 わたしが小学校6年生ぐらいだったでしょうか、父が、わたしと弟にたたみ1畳くらいの土地をくれました。なんでも好きなものをつくれと。 二人で真半分に分けました。記憶が定かではないのですが、わたしは、ほぼ正方形のその土地に対角線を引き、何種類かの花を植えたと思います。真ん中に、どうしても欲しかった「ひめゆり」を園芸店の通信販売で取り寄せてもらって植えました。
 弟は、わたしとは違って、にんじんなど野菜の種ばかりを何種類か蒔いていました。そしてなぜか天然の山芋も。 
 当然のことながら、子どもたちはすぐに畑遊びに飽き、そこは、錦鯉の泳ぐ池のそばの築山になってしまいました。でも、わたしのひめゆりはその築山で何年か咲き続けました。あざやかな朱赤の小さな花は、緑の中でひときわ目立ちました。やがてひめゆりは消滅してしまいましたが、弟の山芋はひめゆりよりも長く、わたしたちが大人になってからも生き続け、秋にはたくさんの「むかご」をつけました。
 それも今は駐車場になって、消えてしまいましたが。


 父は何を思って二人に土地をくれたのでしょうか。今の父に尋ねても明確な答えは返ってこないと思います。いつか同僚にその話をしたら、すごい父親だと言われました。 
 そんなぁー。 ごく普通の人ですよー。「教育」という視点で見ればそうかもしれませんが、単なる気まぐれだったのは? 
 父の思惑がどうであれ、子どもが自分の土地を持つという体験は、わたしたちに多くのものを与えてくれました。 
 「土地」という他の子が持っていないものをプレゼントされた喜び。
 一人前に一つのことを任された喜び。
 誰にも指図されることなく自分で計画を立て実行する喜び。
 作物を育て成長を見守る喜び・・・
 子どもの成長に決定的な影響を与えるほどではないけれど、今のわたしのどこかを形作っている、忘れることのできない思い出です。


 もう大人なんだから、飽きずに作り続けねば。


<おまけ>


  菜園のそばで見つけました。1日中日の当たる場所です。日なたが好きなきのこもあるんですね。 同じものを、刈り込んだ草の中にもあるのを見つけましたが、ここも日の当たる場所でした。



これはまだかさの開いてないもの。



真っ白でとてもきれいなきのこです。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする