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豚インフルエンザ。備えをしつつ冷静な対応が必要

 メキシコ、アメリカなど北米大陸を中心に豚インフルエンザが広がりを見せている。今のところ死者が確認されているのはメキシコだけ。それでも100人を越える死者が出ている。
 ただ、このメキシコの死者は、豚を発生源として、人→人に伝染した新型インフルエンザかどうか確認が取れていないとのこと。しかし、メキシコ以外の国も感染者が増加しそうだ。これを受けて、WHO(世界保健機関)は、警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げた。人から人への感染が確認され、世界的大流行(パンデミック)に被害が拡大する恐れが高まっていると、WHOが警告を発しているわけだ。
 幸い日本には、まだ感染者は発生していないが、北米大陸との交流が盛んなわが国は、感染者が出る可能性は高いだろう。水際での防疫を厳重に実施してもらいたい。
 私たち庶民はこの問題に関しては、今の段階では、関係各方面の尽力を望ことしかできないだろう。ただ、万が一に備えることはできる。マスク、うがい薬、備蓄用食料の保存ぐらいは実施しておいた方がいいだろう。備えはしておいた方がいいが、むやみに危機感をつのらす必要は今のところはなさそうである。だから、いちブロガーとしてセンセーショナルな記事は書きたくないし、書くべきではないと思う。
 豚インフルエンザということで、豚肉=危険との短絡的な見方はするべきではない。一部の外食チェーンで、一部の豚肉料理をメニューから外す動きがあるが、加熱すればだいじょうぶだとされているから、過剰な反応をして、豚肉を中心とした食肉業界への風評被害の方が心配だ。
 ウィルスのパンデミックによる、人類絶滅を描いた小説として、SF者の小生がまず思い起こすのは、小松左京の「復活の日」だ。1964年の発表だから、いまから45年前の作品だ。いまさらながら、SF作家の洞察力のすごさには感服させられる。ウィルスによる絶滅テーマSFとしては、小生はこの作品を№1だと思う。名作であるから一読をお勧めする。また、1980年に深作欣二監督で映画化されている。この映画も佳作だ。
 なにはともあれ、いち庶民としては、個人でできる限りの備えをしつつ、可能な限りで情報を集め、冷静に事態の推移を見つめるのが正しい態度のようだ。
 ただし、今の日本の政府は、なにをいっても、「ほんまかいな」と、疑いのマナコで見てしまうのは悲しいことだ。

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