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晩春


監督 小津安二郎
出演 笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子、三島雅夫、三宅邦子

 原節子。なんか永遠のアイドルっぽいあつかいをされている女優さんだが、小生は彼女の魅力がわからない。まったく可憐なところがなく、おばさん顔である。この原節子が笠智衆と親子役。なかなか嫁にいかない娘と初老のオヤジ。この小津映画の黄金パターンの映画である。
 で、この娘がなんで嫁に行かないのかというと、父親が心配なんだ。妻を亡くしたオヤジは娘と二人暮らし。家政婦が来ているようだが、オヤジの身の回りの世話は、ずっと娘が一人で見てきた。
 娘がいう「このままずっとお父さんの所にいたい。わたし、お父さんといるのが一番しあわせ」また、この娘、知り合いのおじさんが再婚したと聞いて「不潔」
 ま、ようするに、この娘、ファザコンのお子様なのである。ファザコンどころか、近親相姦的なアブナイ雰囲気までただよわせたりしている。
 この娘を演じている原節子が童顔で可憐な女優さんならいい。ところが原節子はおばさん顔で、見た目おばさん中身女子中学生という極めてアンバランス。実に気持ちの悪い映画であった。
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