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20年目の阪神高速


 あと半年で、阪神大震災から20年目となる。あの時生まれていた子供は成人する。ついこの前のような気がするが、もうそんなに時間が経ってしまった。
 この写真は、神戸市東灘区深江本町の現在である。下の道は国道43号線。上の道が阪神高速だ。夏の平和な風景だが、20年前の冬は、このあたりは「戦場」だった。
 1995年1月17日。ちょうどこの場所、この高速道路が600mにわたって横倒しとなった。阪神大震災の象徴的な写真の場所がここである。
 先日、大手前大学で行われた、堀晃さんの講演会に出席した。関西のSF作家のことを話題にされていたが、もちろん小松左京氏のことも堀さんは話された。
 小松さんは「日本沈没」で、東京を襲った巨大地震の描写をした。その中で、高速道路は倒れるシーンを描いた。このことについて、土木関係の学者たちから「日本の高速道は地震などで倒れない」とクレームがつけられたとか。ところが、震度7の揺れに阪神高速は耐えられなかった。
 あの日、小生は家族を連れて車で神戸を脱出しようとした。43号線に近づいたら、もうもうとした土煙の向こうに、なにか巨大な壁のようなものが道をふさいでいる。信じられないものを見た。目の前に阪神高速がそそり立っている。センターラインが見える。43号線から阪神高速のセンターラインが見えることは絶対にありえない。その絶対にありえないモノが見えた。車での脱出はあきらめて、近くの小学校に避難した。最初に入った部屋は、大勢の人が寝ている。みょうに静かだ。その部屋は遺体安置所だった。
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延長12回。福留の一振りでケリをつける

天敵杉内に6回までノーヒットにおさえられる。初ヒットはなんとピッチャーのメッセンジャー。上本もヒット。ここで大和の代打新井良太。この代打策が的中。2点タイムリーで勝ち越す。ところが9回呉昇桓、あと一人のところまでいったけど、高橋にホームラン打たれて同点。で、延長戦。引き分けからと思うとったら、12回、なんと福留のサヨナラホームラン。いやあ、このために和田さんはなんだかんだいわれながら福留を使い続けてきたんかな。

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