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野菜炒め


 野菜炒めである。独身男性で自炊する人なら、一度は調理したことがあるのではないか。たぶん、生まれて初めて作った中華料理ではないだろうか。料理初心者にとってはとりつき易い料理だろう。野菜を適当に切って炒めるだけである。
 その野菜炒めを作ったぞ。材料はキャベツ、ピーマン、もやし。それに鶏の皮が冷蔵庫に余っていたので、それも使った。
 キャベツは手で適当にちぎる。ピーマンはカンカンに熱した中華鍋で炒めて熱湯でしばしゆでる。こうすることでピーマンの青臭さがなくなる。鶏の皮は素揚げする。もやしは火を止める直前に入れる。
 さて、炒めて行こう。調味料はシンプルに塩とこしょうだけ。まず、中華鍋を油ならしをする。で、炒め用の油を鍋に取るのだが、ここに味付け用の塩を入れる。炒めながら鍋の上から塩をパラパラするよりも、炒め用の油に塩味をつけておけばまんべんなく味付けができる。
 野菜炒めはシンプルな初心者用の料理だと思われているかも知れないが、ほんとは奥が深い料理なのだ。炒めすぎるとべちゃべちゃになる。炒め足らないと野菜の甘みが出ない。最大限、野菜の甘み旨みを引き出して、ぎりぎりの線を見切って火を止める。ここが腕の見せ所だ。

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