明けましておめでとうございます。
よりよい年でありますように。
数日の休みを取るのは去年の正月以来でしたから、なにをしていいか分からないまま数日が過ぎました。
そんな休みの最終日、このままではいけないと意を決して近所の山に登ってきました。
実はその前日家族で初詣に神社に参ったところ、どうしてもその山の中腹にある奧の宮に参りたいという衝動がわき起こりました。
で、その衝動に素直に従って、エイヤとばかりに登山を決行しました。
水割り二缶とウーロン茶とパンを買ってリュックに詰め込み、自転車を漕いで山麓に向かいます。
風は冷たく、空には灰色の雲が流れています。
山に登るのは2年ぶりくらいだと思います。
ずんずん登ります。
なんだか心臓の辺りが苦しくなります。
もう帰りたいという甘い囁きと、そんな声をまったく無視してワクワクしている自分と、両方が自分の中にいます。
何度も登った山ですが、最初の休憩ポイントにはあっけなく到着しました。
思ったよりも汗をかいて、中に着ていたフリースを一枚脱いでリュックにしまいます。
数分ベンチで休憩して、立ち上がって頂上を目指します。
寒いせいかどんどん登れます。
途中、ちょっと道を逸れて、古代のイワクラみたいな石のある小高い頂上に寄ります。
以前囲ってあったしめ縄がなくなっていて、タバコの吸い殻がその岩の上にもみ消されていました。
さらに頂上を目指します。
露出した岩肌に、鎖を渡してある鎖場なんかも越して、思った以上に簡単に1番目の頂上です。
眼下に北九州の全景が広がります。
さらにその先に下関海峡と玄海が続いています。
街全体を雲の隙間から放射状に光が射しています。
上の画像にあるような光です。
カメラを持ってきていないことを激しく後悔しました。
休憩もそこそこに次の頂上を目指します。
ここからは快適な尾根歩きです。
尾根にはうっすらと雪が残っています。
それをサクサク踏みしめて、どんどん歩きます。
何度かアップダウンを繰り返したら、2番目の頂上です。
頂上といっても、名のある山の頂上ではありません。
尾根状の突起とでも言うのでしょうか。
そこからは行橋方面が見えます。
国東半島も見えています。
その左側に浮かんでいる島は姫島でしょうか。
ここでも休憩せずに先に進みます。
その先からは木々の中を縫うように続く長いのぼり道です。
それを登り切れば、目指す神社の裏手に出ます。
木々が尾根道に覆い被さるようにして、長いトンネルをくぐり抜けているような感じです。
どんどん登ります。
時折なんかの鳥が鳴いたり、飛び立ったりする音以外の音はまったくしません。
自分の息づかいが聞こえるだけです。
なにかを考えようとするのですが、なんの言葉も浮かんできません。
はぁはぁはぁと歩き続けます。
奧の宮の裏手に出ました。
表に回り込んで、心を込めて参拝をします。
物音一つしません。
コンクリートでできた小さなお社は冷たそうにシ~ンとしています。
なんだか立ち去り難い感じがして、お社の前に立てられた参拝小屋のベンチにしばらく坐っていました。
予定ではこの辺りで水割りを飲もうと思っていたのですが、そういう気になりません。
小屋を出ると辺りは大分暗くなっています。
あと数十分で日が暮れてしまう感じです。
どんどん下って、下の本殿に着きました。
ちょうど日が没しようとしているくらいでしょうか。
本殿にも前の日と同様に参拝して、神社を後にします。
続く
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