風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

テクノセンター

2008年04月28日 | 雑感
ぼくの住んでいる町にもなんとかセンターという内容のよく分からない立派なビルがあちこちに建っています。
女性の自立支援のためとか、産業育成のためとか、アジアに向けての情報発信のためとか、
もっともらしい設立理由はパンフレットを読むまでもなく分かってしまいますが。

その中のひとつに「テクノセンター」というのがあります。
おそらくIT関連の情報集約と、工学技術向上のためのセンターなのでしょう。
ぼくは一度だけ行ったことがあります。
中小企業向けの融資相談会でした(笑)
融資を受けるのもそりゃテクニックの一つには違いありませんが、「テクノ」ではないでしょう。
空いている会場を、使用しているという実績を作りたかっただけの場所の選定だった気がしてます。

まぁ、その手の施設にはよくある話だと思っています。
どう施設を活用するかではなく、建ててしまって、活動しているアリバイさえあればあとは知った事ではない、
という感じがプンプンします。
そういう感じの施設が日本全国に膨大にあるのでしょう。

今後の食料自給率を上げるための研修センターだとか、これからの林業を考えるセミナーだとか、
川をきれいする実例を紹介する講演会だとか、そういうためになるイベントならぼくも行きたいのですが、
普段どういうイベントをしているのかよく分かりません。

女性の自立支援を謳うセンターからどれほど多くの女性たちが自立して行ったのか、それもぼくは知りません。
アジアに向けてどれほど内容の充実した情報が発信されているのか、ぼくは知りません。
テクノセンターからどれほど素晴らしい革新的技術が生まれているのかも、ぼくは知りません。
知らないところで、知らない人たちが、知らないことをしているのでしょう。

まぁ、今の行政というのは一事が万事なような気がしています。
末端の現場の人たちが無用の苦労をしているのは知っているのですが。

行政だけを責めるのは酷かもしれません。
そういう施設を作るに当たっても、議会がチェックしているはずです。
運用に当たってもチェックすべきなのが議会なはずです。
議会と行政が馴れ合ってしまっていれば、そりゃ一般市民の声などどこにも届きようがありません。

まぁ、日本全国各地、そんな感じの「まつりごと」に染まってしまった感があります。
退廃的な空気の中でこそ、自主独立の気風が高まる、かな?
なんとか染まらず、心動ぜず、明るく楽しく自分の道を切り開けたらいいです。



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