風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

加速する時間

2007年12月10日 | 雑感
あれよという間に、師走です。
それも3分の一が過ぎました。
ちょっと待ってと言いたくなるような、時の速さです。
もちろん時は待ってくれませんから、こちらの行動パターンを変える必要があります。

ぼくの場合は、朝の行動が大事ですね。
昼近くまで布団の中にいるものですから、一日があっという間に終わるわけです。
たまに4時とか5時に起きますと、散歩はできるわ本は読めるわ娘と遊べるわ、そりゃもう充実します。
最近テレビを見なくなりましたから、9時ごろに寝てしまえばどうしても早起きします。
その線で行きましょう。
こういうことはさっさと結論出して、さっさと行動に移すことです。←よく言うわ(笑)

「明日ありと思ふ心にひかされて
  今日も空しくすごしぬるかな」 『ますほのすすき』

時間に対して、「もったいない」と思うのは、この年になってはじめてのことです。
今回の一連の試練が効きました。
今まではぬくぬくとした無為の時間に身も心もどっぷりと浸かっていましたから。
その日一日のうちに、することをし尽くしてこその「日々是好日」です。

「ただ今がその時、その時がただ今なり」 『葉隠』

こういうシブイ境地には甚だ遠いのですが、それに近づければ御の字です。

それにしても、早朝の散歩です。
これは文句なく気持ちがいいですね。
まだ、夜が明けぬうちの空気の張りつめた冷たさや、白々としてきた東の空をバックに浮かび上がる山のシルエットや。
自分が散歩して喜ぶようになるとは思ってもいませんでしたが。
年相応の時の過ごし方というものがあるもんです。

ところで、そのぼくが散歩に行くトラックコースなんですが、行く度に二人で黙々と併走する姿があります。
二十歳前位の男性と、小学校の上級生位の女の子です。
兄と妹なのか、選手とコーチなのか、その関係は分りません。
その女の子が凄いです。
フォームも抜群にきれいなんですが、何より速い速い。
兄だかコーチだかの男性をぐんぐん引き離して走ります。
てくてく歩いているぼくを何度も追い抜いて行くわけですが、後姿が、なんというかチーターみたいな野生動物を思わせます。
顔見知りに会うと、彼らは大きな声で挨拶をします。
いずれ近い将来、一流選手として世の中に登場するはずだとぼくは確信しています。
ぼくは走るということに興味を持ったことはないのですが、彼女の走る姿の美しさには感動しました。

う~ん、ぼくの人生もまだまだ捨てたものではないと思えてきました。