風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

2006年05月26日 | 雑感
雨です。
涼しくて、気持ちがいいです。

飾り棚の上に置いていた五人のガラスの天使が落ちで、全部片方の翼が折れてしまいました。
ぼくが外に出してあるテーブルを仕舞うときにぶつけたからです。
幸い、根元からぽきりと折れているので、作った人に治してもらえそうです。
右の翼や左の翼を失った天使たちは、それでも無表情でガラスの玉を両腕で抱えています。
もう空を飛べないかもしれないのに、ガラスの玉を手放しません。
ぼくがガラスの玉をつまんで取ると、片翼を失った天使たちはとても悲しそうに見えます。
だからぼくはまた元通りにガラスの玉を天使の腕に載せてあげます。

表の商店街は一日中にぎやかです。
この時間になると、酔っ払った人々の嬌声やら、怒鳴り声やらが聞こえだします。
ぼくはといえば、なんだか心晴れないままに、机に坐っています。
今朝起きがけに、かなり面白い夢を見ていたのですが、思い出せません。

少し思い出しました。
矢沢栄吉の家に行きます。
もう一人古株のミュージシャン(ニューミュージック系)も遊びに来てました。
矢沢栄吉の家ではいつも矢沢栄吉の曲を流しっぱなしなのですが、ぼくたちが遊びにいったので矢沢栄吉は遠慮して曲を止めました。
夢の中では、矢沢栄吉はとても気の使う、シャイな人間でした。
それではと、ぼくは古い女のミュージシャン、そうそうカルメン・マキを勝手にかけました。
ジュークボックスみたいな機械の「カルメン・マキ」というボタンを押すと、「時には母のない子のように」がもの凄くいい音質で流れます。
すると、ソファの隣に坐っている誰かが啜り泣きを始めたので、目を向けると色のもの凄く浅黒いガッツ石松が俯いて泣いています。
へぇーと、ぼくは思います。何に感心してへぇーなのかは、ぼくにも分かりません。

なんかその前後も面白かったのですが、まったく思い出せません。

全然面白くないって?
ああそうですか。

とにかく、巷は夕暮れです。
あれやこれやと事件やら、出来事やら、揉め事やら、色恋沙汰やら、誕生やら、死やらが巻き起こっていたのでしょうが、
今日も一日が何事もなかったかのように暮れて行きます。