Photo by Chishima, J.
(タカブシギ 2015年5月 北海道中川郡池田町)
デスクワークに飽きたので(笑)、午前中の数時間、町内で鳥を見てました。家の前の公園では、少なくとも6羽のコムクドリが雌雄での追いかけ合いや場所取りを繰り広げ、元々いたのが追い出されかけているのか、ムクドリもそれに混じっていました。
数日前に数羽のタカブシギを見た場所に、「まだいるかな~?」程度の軽い気持ちで行ってみると、なんと70羽前後の群れが入っていて驚き、しばし見とれてしまいました。タカブシギは、かつては最も身近な淡水性シギの一種で水田や湿地で普通に見られましたが、この30年で9割近く減少しており、最新の環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されてしまいました。
この場所は土砂を取るために河川敷を掘削した跡地が、干潟状となって湿地化したものです。過去にも、このような場所に多くのシギチドリ類が飛来したことがあり、普段はシギチの少ない十勝のポテンシャルを物語っています。ただ、残念なのはこうした場所の多くが数~10年で乾燥と遷移が進んでヤナギ林と化してしまうこと。定期的に伐採や掘削を行うことで湿地を維持できれば、減少著しい淡水性シギチドリ類の休息場所として、重要な役割を果たしてくれると思うのですが。
確認種:マガモ カルガモ コガモ キジバト アオサギ イカルチドリ コチドリ オオジシギ タカブシギ イソシギ トウネン エリマキシギ トビ カワセミ アカゲラ ハシボソガラス ハシブトガラス ハシブトガラ シジュウカラ ヒバリ ヒヨドリ センダイムシクイ ムクドリ コムクドリ ニュウナイスズメ スズメ ハクセキレイ カワラヒワ ベニマシコ シメ アオジ
(2015年5月14日 千嶋 淳)
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