鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

ようこそ我が家へ!

2006-03-02 18:01:21 | カメ
うちには今までクサガメ、スッポン、アカミミガメの3種類のカメがいた。
そして2006年2月27日、うちにさらに仲間入りしたのが・・・
ミシシッピーニオイガメ!その名はミニラ
(ミニガメラってことで)

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顔に2本の白い線が。なんかメガネかけているみたい?

カメ好きの私ですが、うちにいるカメって・・・すでにでかい!そして・・・優美に泳がない、他の生き物と一緒にできない(工夫すればできますが・・・)などなど不満があり、もう数年ぐらい小さいニオイガメ類が欲しい欲しいとわめいていました。
うちのママさんにはこれ以上カメ増やさないで!っと言われましたが、小さいから!大きくならないから(成長しても10cm程度らしい)!っと説得。ちっしーにはクリスマスプレゼントもらってない!っと脅して水槽をget。

そして来ました、ミシシッピーニオイガメ!かわいい・・・

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まだへその緒の後が!ミニラ、赤ちゃんです。

ホームセンターには二匹しかいなかったので、小さい方を購入。お値段は4800円。この日は暖かかったとはいえ、北海道。冷えないようにポケットに入れて帰宅。
帰ってきたら入れ物に初うんこが!(撮るなよ・・・)

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ちっしーに買ってもらった水槽はテトラ 熱帯魚水槽 お買得セット GB-30SS。前からこの四角い水槽が欲しくて欲しくて・・・

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なんにもない水槽に入れると小ささが目立つ・・・

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UPで

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さらにUP!浮いてます・・・

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昔友達にもらった石を入れてみる

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ヒーターとライトも設置。

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ライターと比較

その日は静かに放置し、翌日身体測定!

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大きさは・・・500円玉ぐらい。2.5cmかな?なかなかじっとしてくれず、上手く計れない。

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ふんばる!(本当は顔をひっこめて欲しかったのに・・・)

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重さは・・・3g!軽い!やせすぎ?

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横から見ると頭と足の間がガリガリ・・・

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お気に入りの場所は石とヒーターの間

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たまに息を吸うために首を伸ばす


ふぅ・・・今日はこの辺にしよう。
写真はまだまだあるのだ!

All Photo by Natsuko




矛盾

2006-03-02 02:32:19 | 鳥・一般
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Photo by Chishima,J. 
ヒトが置いたパンを食べるエナガ(亜種シマエナガ) 2006年2月 北海道帯広市)

 霧氷の美しかった朝、市内の川を訪れた。生憎、少し前に見られたヨシガモやアメリカヒドリの姿はなかったが、河畔林を数羽のエナガが行き来していた。慌しく移動してしまいがちな本種にしては珍しく同じ場所に滞在していたので、これ幸いとばかり何枚か写真を撮っているうちに、エナガは林縁近くの雪上と周辺の樹木を往復していることに気が付いた。
霧氷
上:2006年2月 北海道中川郡幕別町
下:2006年2月 北海道帯広市

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Photo by Chishima,J. 

アメリカヒドリ(オス)2005年11月 北海道帯広市
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Photo by Chishima,J. 

 何だろうと思って歩を少々前に進めて覗き込むと、ソーセージパンが置かれていた。道理で!道理でエナガが立ち去らないわけだ。道理でヒヨドリやハシブトガラ、シジュウカラまであたりで様子を伺っているわけだ。そこは普通にパンを投げ捨てて落ちる場所ではないし、鳥がつついた箇所以外食べられた形跡がないことから、故意に置かれたものらしい。そういえば去年の今頃にも、やはり雪上に置かれたソーセージパンにエナガが群がっていたことを思い出した。間違いない、誰かが写真撮影を目的に置いたのだ。
 観光地における水鳥の餌やりや個人の庭での冬期間の小鳥への給餌を、完全に廃止すべきだとは思わない。一般の人が野鳥と親しむ機会になるからである(もちろん、度を越えたものに対する規制は必要だと思うが)。しかし、写真撮影を目的とした公共の場所での、短期間かつ無責任な餌づけは止めるべきだと考える。しかも、自然界にはまず存在しないであろう塩分と油分を豊富に含んだ食品での餌づけには、野鳥への思いやりは微塵も感じられず、私はそのよう人が撮った写真など見たいとも思わない。その場所には、どうやら細工を施して野鳥を撮るのが好きな方がおられるようで、以前川の中から伸びる不自然な杭(どう考えてもカワセミ撮影用)を見たこともある。
                  *
 北米からの珍客、アラナミキンクロを見に行った。休日の小さな漁港はチカ釣りを楽しむ人たちで賑わっていたが、アラナミキンクロは漁港内でクロガモの小群とともに潜水していた。ただ、逆光気味なので条件が良くなるまでやや遠くの岸壁から観察して待つことにした。
 じきに、一人の望遠レンズを持った初老の男性が現れた。最近有名になってきた場所なので、そのこと自体には別に驚かなかったが、男性は近くにいたホオジロガモやスズガモには見向きもせず、それらを蹴散らしながら防波堤を勢いよく歩いていったので少々面食らった。やがて、アラナミキンクロは順光の場所へ徐々に移動してきた。漸く訪れた機会にひとしきり観察・撮影を済まし、何気なく男性の方を見やると姿が見えない。「せっかくのチャンスなのにどうしたんだ?」と思っていると件の男性、なんと岸壁の先端付近に停泊している漁船の甲板から身を乗り出して写真を撮っているではないか!
 これには開いた口が塞がらなかった。休日で港に停泊しているとはいえ、漁船は漁師の職場である。岸壁でチカ釣りをしていた人たちの中には、漁師やその家族、友人たちもいただろう。その人たちが勝手に漁船に乗り込んで、鳥の写真を撮っている人を見たら一体どう思うことか。先のエナガの餌づけは鳥への配慮を欠く行為だが、こうなると地元住民への配慮を欠いた、非常識きわまりない行為だといえる。

アラナミキンクロ(オス)
2006年2月 北海道
漁船1隻分近付いて撮る写真の価値って…
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Photo by Chishima,J. 

 このような少数(と思いたい)の人の心無い行いで、鳥の観察や撮影を楽しむ人全体が白い目で見られることがあったら残念なことである。このような人たちは、「写真」という言葉の意味するところを曲解して捉えているのだろうか。もっとも、私自身シャッターを切っているとつい夢中になってしまうことがあるので、気をつけねばなるまい。

北海道・冬の海ガモ類
2006年2月 北海道

スズガモ
手前がオス。
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クロガモ
メス(茶色の個体)を取り囲むオスたち。
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シノリガモ
つがいに見えるが、左側は実はオスの若鳥。
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ホオジロガモ
一見メスぽいが、嘴が全部黒いのでオスの若鳥かもしれない。
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Photo by Chishima,J. 

(2006年3月1日   千嶋 淳)