走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

蝉の声

2011年08月02日 08時15分54秒 | 職場の出来事
 私の職場は全員で6名。
 小さいから職場の雰囲気も家庭的である。

 構成は男性4名、女性2名である。

 その中でも男性職員のK君はひょうきん者である。

 また、彼は職場のムードメーカーでもある。

 そんな彼が出勤してきて、臨席の女性職員のSさんに挨拶も早々と済ませると、いきなり「夏休み 休みじゃないよ セミの声」と言った。

 Sさんは、何を言っているのかワケがわからない。

 そんな彼女を見ていて、K君は自作の俳句だといって、その意味を解説しだす。

 Sさんは、そこで初めて俳句だと気づく...

 今朝はセミの声が一段とけたたましい。
 K君は、出勤中、一生懸命、この一句をひねり出しながらやって来たに違いない。

 そんな彼のおかげで職場の雰囲気はなごみ、気持ちよく一日が始まる。

 でも、いまどき小学生でもこんな句はひねらない

 夏休み 休みじゃないよ セミの声... 
 

モノが売れない時代

2011年08月01日 19時36分27秒 | つぶやき
 大前研一氏の文書を読んでいてなるほどなと感じた。内容的には次のようなものである。

 時代は変わった。
 シェリングする時代に入った。

 草食系男子という言葉が出てきたが、彼らは総じて物欲がなくなってきているというのである。
 その大きな原因は、彼らが満たされた時代に生まれ、育ってきたからだともいう。

 例えば、世の中の消費のけん引役の一つである住宅建築需要が大幅に落ち込んでいくであろうということである。
彼らにはもはや家を建てるという気持ちがなくなってきているというのである。
 理由としては、高度成長期に祖父たちが新宅を構えるために、たくさんの住宅を建てたり、建売を買ったりしていた。
そして、それは旺盛な需要に支えられ、資産としての価値も高まったのである。
 しかし、少子化、人口減少化社会の到来は、その需要に水を差したというのである。

 つまり、物件がだぶついてきたのである。
それにつれて資産価値がなくなってきた。
もはや不動産の右肩上がり伝説は、わが国は過去のものとなったのである。
(このことは、他人事ではない。なぜなら、固定資産税が減少し続けるということになりかねないからである。)

 価値のないものに対して、苦労して買ったり、投資したりはしない。
まして、3時間もかけて通勤しなければならない物件など手を出すはずがないのである。
借りれば(シェアリングすれば)、税金を払う必要もない。

 そして、家の次に家計を圧迫するものといえば車である。
子どもの頃、米国のホーム番組を観ていて、一家に一台車があることに驚いた。
でも、今やわが国でも一人一台車を持つ時代がやってきた。
そして、彼らはそんな時代に生まれ、育っている。

 しかし、今の若者は賢い。
なぜなら、車を買うときにこんなに税金を納めなければならない国はない。
そして、同じくらい高い保険を払わなければならない。
ましてものがなければ、高い税金のかかったガソリンを頻繁に買わなくてもいい。

 彼らは、平素は、公共交通機関を使う。
ドライブのときだけレンタカーを借りる。
都会では既に借りたマンションにカーシェアリングのサービスがついている。
だから、困らない。

 困らないなら、車は不要である。
 そういう発想ができるのである。

 彼らは単なる草食系男子ではなく、合理的に物事を判断し、自分のライフスタイルにあわせた投資ができる世代なのである。

 だから、世の中の消費のけん引役である住宅と車が売れない時代がそこまで来ている。

 これらを贅沢品として位置づけ高い税金をかけていた我々も大幅に落ち込む可能性がある。

 民間も、「売れない時代」にどうやれば売れるか苦心している。

 私たちも、売れる時代の税金システムをいち早く変えていく方向にしなければ、ありとあらゆる公共サービスが心不全を起こし、この世の中からなくなってしまう気がする...

 そのためにも、私たちは「いかに税金をとるか!」ではなく、いかに「税金を納めたい!」というまちづくりをするかにあると思う。