走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

みんなのまつやま夢工房

2008年10月31日 23時21分10秒 | その他
 地域で子育てやってみようや

 松山市ではパートナーシップ型まちづくりを目指して、市民提案型「みんなのまつやま夢工房」を毎年実施しています。
 この事業も早9年目をむかえ、当初から見させていただいていましたが、随分変わったなあという印象を受けました。

 何よりも、報告書のまとめ方です。
 かなり議論をした上での整理でしょうが、本当によくまとまっていました。

 中村市長も感想の中で言われていたのですが、当初は行政に対する要望の多い報告書だったと思います。
今回の報告書は、行政の現場や現状を調査し、評価すべきところはすなおに評価していただき、その中から課題を抽出していました。
そして、(その提案が)投げぱなしではなく、その課題をクリアする方法も現実的に提案されていました。

 その内容は、しっかりとした方向付けと関係者の行動を誘発させる動機付けなども盛り込んでおり、感心できるものでした。
当事者の一人として、本当に参考になりました。

 地域コミュニティの活性化については、さまざまなキーワードがなあると思っていますが、今回は、「子育て」がその一つになるということを市民から提案されたことは意義あるものと思います。
 そして何よりも、すべて行政がやるのではなく、地域社会に市民が加わる中間組織の必要性が出たことは画期的なことだと思います。

 参加いただいた市民の皆さま、本当にご苦労様でした。

愛媛県公民館研究大会

2008年10月30日 23時46分24秒 | その他
 紅葉は未だ

 今日は、愛媛県公民館研究大会に出席のため、久万高原町産業文化会館に行ってきました。

 本当に久しぶりの久万高原町でしたが、紅葉には少し早かったようです。

 三十代前半におっさんライダークラブをつくっていて、毎週土曜日の早朝に三坂峠を駆け上がって高知県の県境まで行き、帰ってくるというのを繰り返していました。
そのリーダーを務めてくれていたT君は、富士スピードーウェイで本格的にレースーをしていたプロでしたので、素人の私などは安全に走るためのテクニックなどをかなり教えていただきました。
そのときに、プロが自分の能力をギリギリまで引っ張り出す方法や駆け引きなど、ワクワクするような話をいっぱい聴かせてもらいました。
 バスの車窓から、その当時走っていた雰囲気とはずいぶんかわったなあと思いながら現地に向かいました。


 主催者あいさつをされる菅愛媛県公民館連絡協議会長


 二部の「今を生きる」を講演する四国八十八ヶ所45番札所・岩屋寺 住職 大西善和氏

苦しさからでた「夢文庫」

2008年10月28日 21時29分42秒 | その他
 苦肉の策

 今は、来年度予算の編成期に入っており、どこの部署も大変な時期です。
 とくに、近年の地方自治を取り巻く環境は厳しいものがあり、少ない財源の中でどのように有効に活用するかが問われています。

 予算を組む側も、それを査定する側も辛い思いを秘めながら、ぎりぎりのところまで削減案をまとめています。

 そこで、今回、私の職場で議論になったのは、ある事業がサンセット(時限付)
事業として立ち上がり、これが今年度で最終年度にきたのです。
 その事業というのは、松山市PTA連合会(以下「市P連」)にお願いをしてつくり上げた「不審者情報発信システム(マックシステムと呼んでいます。)」です。
立上げの事業は、事業を立ち上げと軌道に乗るまでの行政の支援を行うかわりに、事業終了後は、引き続き市P連が管理するということでした。
この条件は、当初、市P連の方に一定の事業収益の見込みがあったからです。
でも、その収益に関する法律が改正になり、当てが外れた格好になりました。
 別に市P連が悪いわけではなく、むしろ保護者としての当事者意識があったからこその条件設定だったと思われます。
 しかし、その根本が崩れてしまったのです。

 私たちも含めて、関係者一同、このシステムの意義や有効性については十分理解しています。
だからこそ、なんとか継続できないか、さまざまなチエを絞りました。
 しかし、有効な手立てが見つからないままここまできてしまいました。

 この事業に携わる人全員が、子どもたちの生命の安全を守る事業であり、地域が一体となって見守り活動をしてくれるツールとなってくれたおかげで、犯罪の抑止力になったと思っています。

 でも一方では、財源は限られています。
 苦肉の策として、一計として公民館の図書の購入費を削れないかということになりました。
 しかし、担当者からは、最近、子どもたちが読みやすい本の選定や読み聞かせボランティアのおかげで公民館図書の利用が増えてきており、新刊を増やしたいと思っていたところだけに、理解できないという熱い発言がありました。
 また、図書館を充実することは間接的ですが、子どもたちの居場所を提供し、こちらも安心安全を守ることになります。

 かなり、議論をしました。
 他に捻出できないのか、最初から予算書を繰りなおしてもみました。
 しかし、行き詰まってしまいました。

 そこで、苦肉の案として出てきたのが、公民館担当リーダーの越知君からのアイデアでした。
 そして、それを関係者が次のように膨らませました。

 「図書購入費を減らすことは、図書活動を熱心にしてくれている地域の
  ボランティアの方々にとっては失望しかねない状況を招くと思うのです。
  そこで、市P連の協力を得て、各家庭に眠っている子ども向けの図書を
  寄付してもらうという活動を行ってはどうでしょうか。」
 「それなら、ついでにといってはなんですが、思い入れの深い図書を
  手放すのですから、月に一回でいいですからボランティアで図書の整理を
  手伝ってもらえれば、地域の人たちも喜び、それが更なる地域と家庭を
  つなげることになりませんかね。」
 「それなら、寄付者の本のコーナーをつくって、○○さん文庫ていうのは
  どうですか。なら、愛着がわき、公民館の図書館にも足蹴く通ってくれる
  ようになると思います。」
 「なるほど、なるほど。そろそろ私たちも、弱音を吐く時機かも知れないね。
  早速、このアイデアを市P連にぶつけてみようか。受け皿側の地域の事情も
  あるから、そこをしっかりおさえておいてからね。そして、市P連に
  協力要請の切々と訴える文書をつくろう。」
  
 このような話をしながら、今宵はふけていきました。
 そして、近い将来、「夢文庫」ができるかもしれないなあと思いました。

 
 
 


食育レストラン

2008年10月25日 20時45分09秒 | その他
 親子のふれあい

 今日は、野外活動センター(レインボーハイランド)で行われた松山市教育委員会と松山小中学校PTA連合会共催の「食育レストラン」に参加してきました。
 このイベントは、当課でスタートした「親子ふれあい事業」で二年前から実施されてきた事業が食育という観点から進化したものであります。
 PTA連合会が中心になり、愛媛大学、松山大学そして東温高校の学生さんたちがボランティアで参加いただき、参加者800人の内ボランティアスタッフはその一割くらいに達しました。(この場をお借りしてお礼申し上げます。)

 まず、親子のふれあいゲームからはじまり、ピザーの焼き方の指南、さらに中村PTA連合会会長からはピザソースのレシピーまでご披露がありました。

 私はというと、ただ見ているだけでいいのかと思っていたら、何とかまど当番が決まっていて火の当番でした。(今日は少しは肌寒かったので、この当番は結構気に入ってました。)

 また、一昨年の「ペットボトルでピザを焼こう」から昨年の「ペットボトルでケーキを焼こう」に引き続いての今回のピザ焼きは、一昨年のDNAを引き継いだもので、はじめて自前でやったイベントであります。

【ピザのつくり方】
 ①ナイロン袋に小麦粉とイースト菌を入れ、さらにオリーブ油と水を入れ、
  一生懸命ナイロンの上からもみます。
 ②中の小麦粉がナイロンにくっつかなくなると完了です。
 ③天気のいい日は天日干し、今日のような曇りの時はかまどの上にのせ、
  約二倍くらいに膨らむ(発酵する)まで待ちます。
  その時にナイロンの口を結んでおいてください。
 ④その間に段ボール箱でかまどを作りましょう。
  ガスレンジのまわり置く、油ガードを段ボール箱の中に敷き詰めます。
  その時に注意しなければならないことは、すき間があると、途中で
  段ボール箱が火事になります。
 ⑤そして、長方形の網をコの字型に折り曲げダンボール箱のなかに棚を
  つくります。
 ⑥かまどの準備ができましたら、トレーに炭を入れ、焼きの準備を待ちます。
 ⑦小麦粉が膨らんだら、取り出し、円形に伸ばします。
 ⑧ピザの台にピザソースを塗り、好きなものをトッピングします。
  ジャコ天もトッピングするとおいしいですよ。
 ⑨そして、ピザの準備ができましたら、アルミホイールをまいた円形の
  網に載せ、ダンボール箱のかまどの中に入れます。
  密封しすぎると風が通りませんから、炭が消えてしまいますのでご注意
  ください。

 かなり簡略した説明ですがイメージはつかめたでしょうか。
 大事なことは、親子でいっしょに調理するということ。
 そして、皆で分け合って食べるということ。

 食育は、食べることの意義を教えることも大切ですが、なによりも食べることの楽しみを知るところからスタートした方がいいと思います。
そういう意味では、今回の意味は深く、特に親子団欒の食事は、子どもの原風景として焼き付けられたことでしょう。

 ただ今回、一つだけ残念だったのはペットボトルを使いませんでしたので、ペットボトル体操が見れなかったことかなあ...

 そして、今回、とてもうれしかったことは、今までで一番お父さんの参加が多かったことです。
 


 こんなにたくさんの親子に集まっていただきました。

 
  かまどの当番として、まず火おこしからスタートです。


  
  かまどに炭を入れるためには大きいままでは入りませんのでこのくらいに
  しておきます。

   
   かまどへの火入れ式です。

    
    整然と並ぶ段ボール箱のかまどです。

     
     かまどの順番を待つ、ピザたち。

      
      いよいよパーティの始まりです。ちなみにこの女の子は、ずっと
      私の横にいて、おじちゃんと火の番をしてくれていました。

絶妙のネーミング

2008年10月23日 20時18分12秒 | その他
 事業名称

 新規事業を提案する時期がきました。
 このときに担当者として頭を悩ますのは、事業名称をどうつけるかです。
 なぜなら、事業名称を見ただけでその概要が想像できるのが理想だと思うからです。
でも、そんなに簡単ではないし、見事といえるものは少ないと思います。

 戦後、国民に政策スローガンを短時間で浸透させたものが2つあります。
 一つは池田隼人総理の「国民所得倍増論」、もう一つは田中角栄総理の「日本列島改造論」です。
 両方に共通するのは、漢字7文字です。
 「国民所得倍増論」は、国民の所得を倍にします。
 「日本列島改造論」は、日本列島をブルドーザーで改造するように変えます。
 見事だと思いませんか。

 そして、子どもたちに就労体験を通して勤労意欲を高めようと担当者がつけたネーミングは、キッズ(子ども)とジョブ(仕事の意)を掛け合わせて「キッジョブ」。

 個人的には、なかなか気に入ってしまいました。
 そして、感じたのはネーミングもあわせて若い人に任せるべきだなと思ったことです。

課題を細分化する

2008年10月22日 22時16分51秒 | その他
 松山市青少年育成市民会議

 今日は、同会議の常任理事会に出席してまいりました。
 
 同会議は、平成16年4月にできた松山市子ども育成条例を契機に立ち上がったものです。
また、同条例は地域が一体となって子どもの見守りや育みを行っていくというもので、先進的な取り組みではなかったかと思います。(私が来たときには既に出来上がっており、制定までの生みの苦しみは相当なものだったと聴いています。)
そして、昨年、教育基本法の中(第13条)に新たに学校・家庭・地域が一体となって子育てに取り組むということが付け加えられました。
 つまり、松山では国に先駆けて地域が一体となった取り組みの必要性を条例化したのです。

 そして、同会議はさまざまな行動を起こしています。
 この行動には、時間のかかるものばかりですが、つなげていくことで確実な成果が出てくるものばかりです。
 そんな中、新規事業提案として「チャイルド・サポートセンター」なる、簡単に言えば子育て相談のワンストップ窓口をつくろうというものです。
 あるようでなかったものが提案されました。
 対象は、妊娠時からのサポートということで、年齢で縦割りになっている行政の限界に市民団体の組織がチャレンジしようというものかと思われます。
 また、行政の関係機関と張り合うものではなく、むしろ行政の限界である縦割りの壁を中間組織としてつなげようというものだと理解しました。

 凄いことです。
 こういう発想が市民から出てきてもらえるようになった。
 行動指針の方向付けとなる法令や制度(ここでは「松山市子ども育成条例」)が必要だということを改めて認識しました。

 そして、常々考えていたさまざまな分野で地域社会の中に中間組織がないということをこの提案が具現化しようとしています。
 例えば、相談業務は行政がやるものだという既成概念があります。
 でも、相談の中身を見ていると大方が軽微な相談なのです。
 この中間組織が出来上がれば、行政機関もすごく楽になると思います。
 そして、何よりも専門知識を必要とする相談事に特化することができます。

 私たちは、まず目の前にある課題を細分化し、それが誰ならできるのかを一度検討してから行動を起こしていく、いい事例になると期待しています。

江戸時代の教育

2008年10月21日 21時34分08秒 | その他
 教育の原点

 最近、江戸時代の教育にとても関心があります。
 江戸時代は「士農工商」という身分制度が確立され、250年近くもその社会制度が継続されたかのように見えますが、実はこの社会制度は徐々に崩れはじめ、天下泰平になってきた頃には既に実態とは異なってきていたと思うのです。

 身分制度のトップにいた武士が実は経済的にはそれほどゆとりがあったわけではなく、むしろ経済的には一番負担を強いられていたと思われます。
その要因としては、参勤交代などの支出や支給される給金が物価スライドにあっていなかったなど、さまざま考えられます。

 しかもこの頃は、米が基軸通貨だということが武士をさらに経済的に追い込むことになったと思うのです。
 米は、自然環境の変化によってその価値が変動します。
 つまり、同じ一両が天候不順などの影響により価値が変動するということです。
 そして、身分制度の一番下に位置づけられていた商人は、世界最初に米の先物市場を発明し、その変動をうまく利用して利益を得ていました。
さらに、これによって得た利益で金融業を行い、また利益を得るという構図でした。

 でも、商人がなぜこれほどまでに賢かったかです。
 私は、市井の寺子屋の存在が大きかったのではないかと思うのです。
 読み書きと算盤(そろばん)を教えるシンプルな教育機関だったと思うのです。
 寺子屋が商業に若いエネルギーを流入させる役割りを担っていたと思うのです。

 また、最近、この二つ(読み書きと算盤)が本当に大切だと思うようになりました。
 特に低年齢児ほど、算数と漢字の書き取りを徹底的に教えるだけで学力がちがってくるのではないかと思うようになったのです。
何よりも計算と漢字が書けたり、読めるようになるだけで身近な世界がグーンと広がるのです。

 なぜ、このような能書きを並べるかというと、今取り組んでいるアフタースクール(放課後子ども教室)で、このことが学べる環境を整備しようと思っているからです。
アフタースクールは、放課後の子どもたちの安心安全な居場所づくりとしてスタートしたのですが、その場所で子どもたちの夢の可能性が膨らむためには何をすべきかを、今、一生懸命考えています。

 

活字離れ

2008年10月20日 00時05分55秒 | その他
 読み書き、算盤

 昨夜、TBS系の「情熱大陸」で、ブックディレクター 幅允孝(はば よしたか)さんが取り上げられていました。
 幅さんの仕事は特定のテーマに沿った本を選び、本棚に並べること。
 驚きました。
 本棚の整理といえば、ジャンル別(例えば、ビジネス、小説など)くらいしか思いつきませんでした。
 それをテーマをもって本を選び、本棚に並べる。
 しかも、それがビジネスになる???
 本当に驚きです。

 しかし、この本を選び、本棚に並べる仕事の依頼がひっきりなしなのです。
 そして、幅さんは着実に実績を積み重ね、数々の話題の店を手がけてきています。
その人気の秘密は本の選び方と並べ方のユニークさでしょう。
例えば彼が手がけた本棚には、カール・マルクスの「資本論」と安野モヨコの「働きマン」が隣同士に並んでいたりします。
また、彼の中では哲学書と漫画の間に垣根はありません。
 本が売れないと言われる時代、彼の願いは一人でも多くの人が本を手に取りその魅力を再発見してほしいということでしょう。

 そして、そんな彼に広島の結婚式場のロビーに置く本を選んで欲しいという依頼が舞い込みました。
彼が提案した本はちょっと意外なものでした。
 新刊だけでなく、古本もあれば、コミックもあります。
 キーワード「結婚」にあわせ、名言集を拾い出します。
 それによって、本を分類し、本棚におしゃれに並べる。
 もうそこは、結婚式場というよりは立派な図書館です。

 また、公民館には小さな図書館があります。
 活字離れだから利用者が少ないといいます。
 でも、幅さんのようにテーマをもって並び替えることも大事だという反省をさせられました。

 そして、子どもたちの学力が低下していると言われている現状の中で、本が持つ魅力、その素晴らしさを知るためには、まず読み書きの能力が大切です。
 最近よく思うことは、日本の歴史の中で読み書き・算盤をしっかりと教えていた江戸時代が最も経済環境と教育が一体的にかみ合っていた社会のような気がします。
 そこで、私たちはアフタースクール授業を活用し、算数と漢字の書き取りをまず充実しようと思います。

子どもを育むいじめゼロのつどい

2008年10月19日 22時13分16秒 | その他
 地域が一体となって取り組む

 今日の午後からは、松山市総合福祉センターで行われた「子どもを育むいじめゼロのつどい」に出席してきました。
 この事業は、他都市でいじめにより子どもが自殺をしたということを受け、中村市長のいじめで自殺者を出さないという思いから、子どもたち主体による緊急ミーティングが開催されたことが端を発しています。

 そして、この取り組みは、単に子どもたちだけではなく、学校、地域、保護者などが一体的に取り組む活動に広がりました。



 今日の内容は、次のとおりでした。

 一部 「いじめをなくすポスター」表彰式
 二部 講演『ケータイ・コミュニケーションと若者文化』
    講師 NPO法人「青少年メディア研究協会」
       インストラクター 下田 太一 氏

地域の体育祭の集大成

2008年10月19日 21時36分37秒 | その他
 松山市民体育祭2008

 今日は、松山中央公園運動広場で「松山市民体育祭2008」が開催されました。
地域の体育祭の中に盛り込まれているトラック競技(各種リレー)やフィールド競技(信号すごろく、なわとびなど)で構成され、それぞれの地区から選抜された選手の皆さんで競われます。

 地域の体育祭の時には分館対抗ですので分館内の結束力は高まりますが、こういう大会では本館(松山市では41の本館と、その下に330あまりの分館があります)という大きな単位での結束力が高まります。

 こうやって考えていくと、地域に対する愛着心(アイデンティティ)は共有する心と競合する環境が必要なんじゃないかと思うのです。


 公民館旗が揃って選手宣誓です。


 リレーも本格的で、選抜だけのことはあります。見ごたえありますよ。

大学の同窓会

2008年10月18日 23時28分15秒 | その他
 先輩・後輩

 今夜は、道後の温泉旅館で大学の(愛媛県支部)同窓会がありました。
 本学からは、宮崎・前学長以下5名の出席がありました。
 年々出席者が減るようで寂しい思いがしたのですが、ここ数回毎年開催するようになった影響もあるのかなと思ってしまいました。

 大学は岡山だっのですが、岡山出身者の次に愛媛出身者が多く、卒業生も1500人くらいになったそうです。
しかし、出欠の返信をくれるのは一割くらいらしく、特に若い人たちからの返信が少なく、寂しい思いがしました。

 上下関係のある同窓会に対する煩わしさから関わりをもちたくないのかもしれません。
 しかし一方で、地域に対する帰属意識が希薄化しているとよく言われますが、大学などの学校に対する愛校心もそうなっているとしたら心配です。
 過ぎ去った関わりを切り離しながら、常に新しい関わりだけを大切にしていく、何かさびしい思いがしました。

 蛇足ですが、今日の総会で私、副支部長に選ばれてしまいました。
私のミッションは同窓会の出席者を増やすことですよね、支部長?(写真が杉田支部長です)
 

新たな仕組みづくり

2008年10月17日 22時27分02秒 | その他
 評価されるということ

 本市では、多面的な人事評価システムが既に導入されているのですが、公民館主事の場合は職員一人の職場であるということと、上司が平素そばにいないために客観的評価ができにくいという現実があります。

 また、人物評価のところでプラスの面を評価するためには、目の届く範囲が理想だと、この職場に来て痛切に思います。
 自分の評価が本当に正しいのか、迷ったり後悔することがあります。

 そこで、公民館主事としてどのような能力を必要とするのかを明確にしたなかで、その能力がどの程度かね備わっているのかチェックできるシートを設計してみました。
 そして、そのチェックをブロックリーダーに委ねました。
 ブロックリーダーはかなり戸惑ったようです。

 本課には、41名の公民館主事がいます。
 職責、年齢、経験など一切関係なく、地域の規模の大小のちがいはあるにしても仕事内容は横並びです。
ブロックリーダーも同じ仕事をしながら、リーダーとしての仕事がプラスされています。
そういう意味では、ブロックリーダーの仕事は負担が多くなっています。
 そこへ、ブロック内の部下たちの評価の負担が増えるわけです。
 評価される側もする側もいやだと思うのです。

 このことで現場に波紋がおきています。
 現場からはかなりのブーイングのようです。

 でも、あえて断行をしました。
 私たちの職場は、地域住民と接する最前線です。
 しかし、組織全体としてその大変さを認められているかというと、それほど高い評価ではありません。
 そのことに反発し、不満を言う部下が多くいるのも確かです。
 では、自らどのように精進しているかを合理的に説明できる者は皆無です。

 私が今の職に就いた最初の年のヒアリングの時に投げかけた質問は、「君の夢は何ですか?」でした。
 このことに明確に答えられた職員は一人でした。

 これと同じように、自分のセールスポイントは何かと問いかけたとするならば、明確に答えられる職員はやはり皆無のような気がします。

 私は、私の部下たちに明確に「私はこういう能力を有しており、特にこういうところが秀でている。」と誰に聞かれても応えて欲しいのです。

 人や、組織を変えるためには、まず自分が変わることです。
 そして、どう変わるか、どう変わったかが明確に言える部下になってほしいと願っています。

 また、その能力については、次のとおりです。

 ①前に歩みだす力(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)
 ②考え抜く力(疑問を持ち、考え抜く力)
 ③チームで働く力(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)

 リーダーがどのように評価するか、その手法などについてはフリーハンドにしています。
 この手法が、馴染むものかどうかは単年度では難しいと思いますが、このように制度化していくことで、公民館主事としてのあるべき姿や姿勢が理解できるのではないかと期待しています。

 またまた、自己中心的な理想主義の課長のわがままです。

ゆっくり、着実な動き

2008年10月16日 23時22分42秒 | その他
 松山市小中学校PTA 連合会社会教育部会

 今夜は、市P連(松山市小中学校PTA 連合会:http://macn.jp/home.html)社会教育部会で講演をさせていただきました。

 せっかくですので、講演の前に「放課後子ども教室」について説明をさせていただき(立石先生がプレゼンをしてくれました。)、そして、つづいて私から「~ 地域を元気にする ~ キーワードは、『子ども』」というタイトルで講演をさせていただきました。

 内容は、次のとおりです。

 ・世の中がどのように変わってきたか
 ・住民の価値観の変化の予測
 ・地域活動の後継者がいない
 ・公民館て、なに?
 ・持続可能な地域社会のしくみづくりとは、
 ・なぜ、持続可能な地域社会のしくみが必要なのか
 ・なぜ、地域活動に出たくないか。
 ・まず、知ることから始めます
 ・ほめあうことの大切さ
 ・松山市の公民館元気倍増計画について
 ・新しい事業も大切です(旬なテーマ)

 講演中、手ごたえを感じていたのですが、中村会長から「年内に開催する大きな会議でも講演をお願いします。」と言われ、うれしくなりました。
 子どもたちを地域社会全体で育もうという動きが、ゆっくりですが着実な動きになってきたと思います。

 チャンスをいただいたみなさまに、感謝です。

小野地区青少年健全育成大会

2008年10月15日 21時55分48秒 | その他
 地道な取り組み

 今日の午後は、小野小学校の体育館で開催された「第9回小野地区青少年健全育成大会」に出席してきました。
 
 ここの青少年健全育成会議も今年で早9回目ということで、地道ですが確実な歩みをされておられます。
特に、公民館が地域の小中学校と連携できているのが継続の秘訣のようです。

 また、この大会の中で標語発表と表彰式があるのですが、優秀作品については卓上のぼりと街頭のぼりにされ、地域内のいたるところに掲示されることになりますから、頻繁に目にすることができます。
このように、単に表彰でとどめるだけでなく、その作品をさまざまな形で活用することが、応募された方の励みにも繋がります。

 まさに子どもたちを地域内で支えるという姿勢がよく出ていると思います。

 この大会が、10回、50回、100回と繋がることを応援したいと思います。

迅速な行動とは

2008年10月14日 23時26分52秒 | その他
 ほどよい緊張感

 先日、部下と仕事とに向う車中の中で、話をしていて次のような話になりました。

 「ウチの職場の雰囲気は、どんなかなあ。」
 「そうですね、いいと思いますよ。でも...」
 「でもって、何?」
 「ちょっと硬い(正確には「怖い」)かなと思うときがあります。」
 「硬いって?」
 「かなり、緊張するときがあります。」
 「ふ~ん。それは、私との会話のとき?」
 「そうですね、とっても緊張します。」
 「そうか、もと柔らかい方がいい?」
 「ええ、もうちょっと柔らかい方が...」

 この部下は、この話を勇気を持って話したと思います。
 その勇気に応えるべく、私は次のように続けました。

 「でも、今のままでいくけん。」
 「・・・・」
  (しばらく沈黙がつづく)

 この部下は。「なんと、理不尽で独善的な上司なのだろう」と思ったことでしょう。
 でも、私は思うんです。
 世の中、物分りのいい上司ばかりがいるわけではないと。
 就業時間ずっと集中して仕事ができるのは、それほど長くないと思っています。
 むしろ短時間ならば、緊張感をもって集中するべきではないかと。
 
 そして、部下にいかに緊張感をもたせるかは、これはもう上司の責任だと思います。
部下の説明を聴きながら、まずこの部下がどこらあたりまで見ているかを探ります。
これは時間軸の中で、予見という概念でみた時に手前ほど予見できる範囲が狭いものです。
先の先へいくほど予見をする幅が広がりますから、それに伴ってどのような対応をしなければならないかさまざま考えなければならなくなります。
これは、結構しんどいことです。
 しかし、地域社会を構築し、それが持続可能なものにしていく職に就く者としては、当たり前のことだと思います。

 そして、この予見力を高めるためには、日頃のネットワークづくりや多様な情報の入手ルートを自分なりに持っておかねば高まりません。
このことができてくると、スタートダッシュが早くなります。
 つまり、迅速な行動が取れるということになります。

 部下に身につけてもらいたいのは、アットホームな職場づくりではなく、地域のためにいかに考え、すばやく行動するかということを身につけてもらいたいのです。
 そういう意味からも、これからも厳しく接しようと思っています。