走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

職場体験

2012年09月24日 19時02分33秒 | 子ども体験学習

 教育委員会当時に、社会教育という立場で「キッジョブ(キッズとジョブの造語)」という、職場体験活動を起こしたことがある。
 少なからず、子どもたちの職業観の役に立てるのは学校教育よりも社会教育の方ではないかという持論があり、部下が嫌がるのも聞かず事業化してしまった。
 そのせいか長続きしなかった。

 ベネッセのニュースを見ていて次のようなものがあった。

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 「職場体験活動」のために授業削っても、中学生の学力に影響なし

 多くの中学校では現在、キャリア教育の一環として、地域の企業や事業所などで実際に働いたり見学したりする職場体験活動が行われている。
 文部科学省はこの活動について、充実した体験を子どもたちにさせるために“5日間程度”の期間を確保するよう推奨しているが、実際には“2~3日間程度”という中学校が多いようだ。
 そうなってしまう理由、そしてキャリア教育がもたらす学力向上の面での有効性について、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏が解説する。

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 職場体験活動の日数があまり増えない背景には「限られた授業時間数を職場体験に充てれば教科の授業が減り、学力が低下する」という懸念が学校現場に根強くあるからだと指摘する声があります。
 保護者としても、学校で授業をせずに企業や事業所などで何日間も体験活動をさせるというのは、やはり学力低下への不安が隠せないところでしょう。
 ところが、2010年度の中学校における各都道府県の職場体験学習の平均実施日数と、全国学力テストの平均正答率を比較した結果、職場体験活動の実施日数が長い都道府県ほど平均正答率が高いということがわかりました。

 職場体験活動の平均実施日数が「5日」の都道府県と、「2日未満」の都道府県の2つのグループに分けて、全国学力テストの平均正答率を比べたところ、基礎的知識の正答率は、「5日」のグループで国語が平均76.3%、数学が平均67.0%だったのに対し、「2日未満」のグループは各74.2%、62.8%。活用力でも「5日」のグループは国語が平均66.9%、数学が平均46.4%なのに対して、「2日未満」のグループは各64.1%、41.5%。「5日」のグループの平均正答率はどれも全国平均を上回った一方で、「2日未満」のグループは逆にすべて全国平均を下回っています。
 また、中学生全員が職場体験に参加する都道府県は、そうでないところよりも平均正答率が高い傾向があるということも明らかになりました。

 この結果について国立教育政策研究所は、「『職場体験活動をすれば学力が向上する』といった因果関係を実証するものではない」と慎重な見方を示し、キャリア教育全体の新しい調査が必要だとしています。
 しかし、「『職場体験活動は学力の向上を阻害するのではないか』との懸念は払拭された」とも同研究所は断言しており、職場体験活動のために教科の授業時間数が減っても学力面でのマイナス効果は出ないということは間違いないようです。

 出典:職場体験活動には学力向上の効果も!? - Benesse(ベネッセ)教育情報サイト

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 学校現場にはさまざまな事情があります。
 こういうときこそ、社会教育の部署がサポートしてもいいのではないかと私は思います。

生石小学校の就農体験

2011年06月24日 00時02分41秒 | 子ども体験学習
 生石公民館長の角田さんに誘われて、隣の生石小学校の田植えを見てきました。

 子どもたちはぬるぬるした田んぼの中で、楽しそうに元気よくはしゃいでいました。
植えたのはすべてもち米だそうで、毎年行われる大餅つき大会に使うそうです。

 それにしても夏日のような暑さの中、子どもたちのためにお世話をしてくださった地域の人たち、PTAの役員の皆さん、お疲れ様でした。
きっと子どもたちの心のアルバムに強く焼き付けられたと思います。ありがとうございました。

  

  

  

  

  

  

  

6月の立岩ダッシュ村

2010年06月08日 06時05分32秒 | 子ども体験学習
 立岩公民館の池田公民館主事から6月6日に行なわれました「立岩ダッシュ村」の写真が送られてきましたのでご紹介します。



池田公民館主事のメッセージには、「田植え・ジャガイモ収穫・中村PTA会長の蒸しパン作り・夕日眺望を行いました」とありました。
関係者の皆さん、お疲れさまでした。

立岩ダッシュ村 2010年度 開村式

2010年05月26日 20時06分09秒 | 子ども体験学習
立岩公民館の池田主事から5月22日の「立岩ダッシュ村」の写真が届きましたのでご紹介します。

 

 

 

 

 

 

今年度から替わられました白石公民館長さんや地域の皆さん、愛大農学部の小田先生や学生の皆さんには今年一年大変だろうとは思いますが、子どもたちのためにもよろしくお願いします。

子どもたちの変化

2010年03月16日 05時15分10秒 | 子ども体験学習
 子どもたちの農業体験学習である立岩ダッシュ村を一年通して学んだこと。
集団行動の中で、子どもたちは一人ひとりが本当に違うということを改めて感じた。

 コーチ役の学生ボランティアのお兄さん、お姉さんに常にまとわりつく子。
日々の愛情が足りないのかもしれないと思ったり、自分のありかを探しているのかもしれないと感じたり、学ぶところがたくさんあった。

 そんな中、常に集団からひとりポツンと景色だけ観ている少年がいた。
 ある時は農業経験に加わらず、立岩の谷間の田園風景をひたすら観ている。

 話しかけてみた。
 「こういうのって好きじゃない?」
 「あ~あ」
 「ふ~ん。じゃあ、なぜ応募してきたの?」
 「ママが申し込んだ」
 「なぜ『いゃ』って言わんかったん?」
 「めんどくさいけん」
 「ふ~ん。ぜんぜんおもしろくない?」
 「うん」
 「そうか、そりゃあ苦痛でたまらんなあ」
 「・・・」

 そんな彼に変化が見られた。
 ある時、畑を耕しているトラクターを子どもたちの最前列に来て、輝く目で見ている。
 傍によっていき、「乗りたい?」と聞いてみた。
 「うん!!」
 「じゃあ、聞いてやろう」
 その少年のささやかな希望がかなった。

 最後のダッシュ村の日。
 村長(松田公民館長)と二人で話していると、その少年が近づいてきた。

 「あの里芋、どうするん?」と、里芋の畝(うね)を指差した。
 「どうするんて?」と聞き返した。
 「全部獲ら(収穫せ)んでええん?」
 「ああ、あれは種ぶんじゃ」と村長が応える。
 「種?」
 「ああ、里芋はああやって増やした分を収穫して食べるんやが、ちい(少し)と残すんじゃ」
 「残す?」
 「そうじゃ。残すんじゃ」
 「残して、どうするん?」
 「残して、来年のために土の中に置いとくんじゃ」
 「なんで土の中なん?」
 「土の中に残しておくと腐らずに、ずっと生きとるけんよ」
 「土の中で生きとる?」
 「ほうよ」
 少年の頭の中はきっとこんがらがっているにちがいない。
 「わかったか?」
 「んー...」
 「次につなげるためには、すべて食べつくさんのよ。そしてそれを大事に保存するために土に守ってもらうんじゃ」

 たぶん、半分くらいしか理解できなかったかもしれない。
 でも、それでもいいと思った。
 子どもたちは、大人の話を全て理解するのではなく、大人が発する言葉のキーワードをインプットしているだけかもしれない。
そして、成長する過程の中でだんだんとそのキーワードが格納庫から引っ張り出され、理解されていくのかもしれない。

 そう考えると、私たちは子どもが理解しようとしまいと、上手に伝えようなどとは思わず、どんどん小難しい話を子どもたちにした方がいいような気がする。
そのときに大切なことは、上手に伝えることではなく、一生懸命に伝えることだと思う。

 この少年のちょっとした変化であるが、この仕事をしてよかったと思う。
 

立岩ダッシュ村通信 100313 その3

2010年03月13日 17時49分24秒 | 子ども体験学習
 会議室を出たところに一人の少年が座っていて手招きされました。
そして無言で自分の横に座れと指で指示するのです。
私は、そのとおり、どかっと腰をおろすと、「この一年間楽しかった?」と聞いてみました。
「ああ」と気のない返事。
社交辞令かと思ったら、「来年も来るけん」。
「え!お前来年中学生やろ。悪いけど対象からはずれるで」。
「ほやから、来年の小学生のめんどうをみにきたるんよ」。
「ボランティアに来てくれるんか?」。
「ほうよ、ええ考えやろ。」
このアイデアが上手くいくかどうかは疑問だが、一番偉そうなおっちゃんにボランティア宣言しとこうということか...
でも、おっちゃんは嬉しかったよ。
関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

立岩ダッシュ村通信 100117 号

2010年01月17日 08時57分55秒 | 子ども体験学習
今年一年、最初の立岩ダッシュ村です。味噌づくりなど、子供たちの笑顔が見られそうで楽しみです。

 

味噌づくりの先生は松山市小中学校PTA連合会の中村会長です。まず、実践学習の前に大豆や作り方などについて学びます。

  

いよいよ味噌づくりはじまりです。