走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

スウェーデンからのお客さま

2006年06月29日 01時59分53秒 | その他
昨年の5月に一週間、スウェーデンに行く機会がありました。
本当に乱暴な旅でした。
一度、来てみてはという言葉を信じ、スウェーデン語(日本人は、このような言語があることすら知らない人が多い)も知らないまま、押しかけていってしまいました。
この一週間は、私にとって本当にカルチャーショックの連続で、見ること、聴くこと、すべてが新鮮でした。
目的は、スウェーデンの福祉を産業的に見てみたいという意図でした。
そして、目的地は、首都のフランクフルト(これも知らない人が多い)から飛行機で1時間くらい北に飛んだウメオ市というところです。
ウメオ市を選んだ理由は、そこのウメオ総合大学の先生(写真の先生で、グフト教授:日本の介護のカリスマでもある長谷川先生とはかなり親密な関係だそうです。そんな、偉い先生を焼き鳥屋に連れて行ってるショットです。)が来松し、知己ができていたからであります。
ウメオの空港に降り立った私は、彼らからすると、「猿の惑星」の中の猿が本当に言葉をしゃべりながらやってきたくらいにしか見えなかったかもしれません。
でも、最初はシャイな彼ら(本当は私がシャイでないといけないんですが)も、慣れると本当によく話しかけてくれたり、親切にしてくれました。(ここら当たりは日本人によく似ているし、反日感情がないので付き合いやすい)
そんな中で、通訳を買って出てくれた訓覇(くるべ)さんが、「あんたの凄いのは、スウェーデン語が全くわからないくせに、相槌をうつタイミングは絶妙ねェ。本当は言葉わかるんじゃないかと錯覚させられるわ。」なんて軽口を言われたことが印象的でした。
そして、学んだことは、遠隔医療と福祉介護の最前線でした。かなりハードなスケジュールで、「人が一年くらいかけて学ぶことを、あんたは一週間で学んでいきなさい。」と言われ、自分なりに吸収したつもりです。
後で、県と市のコミューン(自治体のようなもの)の代表(知事や市長がいない)から、「あいつは、今まで来た日本人とはちがう。何かしでかしそうだ。」と評価いただいたようであります。
詳しいことは、またの機会(希望が殺到したらの話ですが...)にお話させていただくこととし、遠隔医療を学んでいて感動したことを書き留めます。
「スウェーデンで遠隔医療が進んだのは、600キロも離れた患者を移動させることにより患者がダメージを受けないよう防止することと、医師が医師を育てられるということが可能だったからです。」と...。
自治体サービスの真髄があると思いません?

自治体職員有志の会

2006年06月26日 00時03分33秒 | その他
土曜日のパネルディスカッションの前に、三重県庁の山路栄一さんという方と知りあいました。
彼は、「県庁の星」を地でいくような方であります。
その彼から、日頃の活動状況や平素気になった言葉、感動した言葉を書き綴った資料をいただき、本当に感心させられました。
本当に世の中、広いですよ。
その活動内容は、現状に甘んじることなく、また地方分権の進展による都市経営の厳しさをしっかりと受け止めながらも、住民のためにを第一義に活動をされておられます。
興味のある方は、地方自治体職員有志の会(http://sites.google.com/site/cdkikaku/)に一度アクセスをされてみてはいかがでしょうか。

行ってきました

2006年06月25日 17時50分11秒 | その他
昨日、立命館大学のびわこ・くさつキャンパス(http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/campus/bkc.html)に行ってきました。
同大学は、勇壮でとてもきれいなキャンパスでした。
目的は、経済産業省の鈴木英敬さんからの依頼でパネルディスカッションへの参加でした。
選ばれた理由は、おもろい公務員のおっさんだからだと思います。
タイトルは「今後の我が国の『新しい公』」というものでした。
同じパネラーとしては、NPO法人ETIC代表理事の宮城治男(みやぎ はるお)氏と㈱日本アンチエイジング研究所代表取締役社長の小室淑恵(こむろ よしえ)氏でした。
私だけがなんとなく、ドロドロしたトークで、後のお二方はスマートなトークだったような気がします。
特に、小室さんの「心のちゃぶ台をひっくり返す」だとか、「行政は優秀な人材を採っておいて、丸くする」といった軽妙な語りは、思わずこれいただきと思ってしまいました。
この後には、佐賀県知事の古川康(ふるかわ やすし)氏の講演もあり、鈴木英敬氏ならではの講演会になったと思います。
また、パネルディスカッション後、わざわざ西宮公務員塾(去年、講演をさせていただいたときの聴講生の皆さんです)から駆けつけてくれた西宮市役所の松山さん、伊藤さん、杉田さん会えて本当にうれしかったです。
そして、何よりもチャンスをいただいたエイケイさん(通常、私たちの仲間内では鈴木英敬氏をこう呼びます。)に感謝です。

部下との対話Ⅱ

2006年06月23日 06時25分29秒 | その他
部下との対話第2弾です。
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 早速、返信いただきありがとうございました。
ぼくの思いとしては地域を突き放したいのではありません。地域がもとめてないものを松山市が押し付け、地域住民はうんざりしているのに、そこを何とか主事が引っ張っていき、松山市が押し付けたものを、かたずけています。
課長も、□□□課の話をしていましたが、このままでは、松山市は地域について、真剣に考えてくれないのでないか?そんな危機感をかんじます。主事が何とかして
いる間は、ただ愚痴をいっているだけとしか、とってもらえないのではないでしょうか。
地域を守るために、一度は突き放すのもどうかと考えています。ぜひ、みんなと議論してみたいです。

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○君へ

 まずは、ありがとう。
 君が地域の視点から物事を発想していることに感謝します。
 私は、はっきりというと、私たちが地域にずっと押し付けることばかりしていたのではないかということに気づかせてくれたことに。
 例えば、事業推進において、本来の目的を達成するというよりも、回数や動員数が事業成果だと勘違いしてこなかっただろうかということです。
 このことは、○君が指摘するとおりだと思います。
 こういったことを今まで誰もいわなかったことじたいがおかしいと思います。
 「学ぶ」ということは、自身に学ぶという姿勢がないかぎり身にならないと思うのであります。
 決して強制して学んでいただくものではありません。
 また、我々の使命は、その学ぶという姿勢を引出す契機づくりではないでしょうか。
 ○君をはじめとする志ある主事のみなさんへのお願いは、事業を拡大するだけが成果ではなく、むしろ地域住民の視点に立って、住民の方々が何を学びたいと思っているのかを的確に把握し、事業の見直しを行って欲しい。
 場合によっては事業の削減であっても、質の高いものになればいいと思います。
 戦後、団塊の世代と言われるベビーブーマーは、「量から質へ」と転換した世代だといわれています。
 そして、来春、その団塊の世代が大量退職し、高齢者の予備軍になります。
 つまり、高齢者マーケットは量から質へと、個人の価値観によって商品やサービスを選択するマーケッターになると言われています。
 こういった中で、行政サービスも例外とは思わないのです。
 私たちは、まったく無縁のように考えている世の中の動き、社会経済情勢に常にアンテナをはり、どこに向かっているのかを見ておく必要があると思います。
 なぜなら、最前線の現場だからであります。
 ともに、がんばりましよう。

部下との対話Ⅰ

2006年06月22日 05時41分51秒 | その他
私の課は、41公民館に職員を置いています。
どうしても距離的な障害が、職員との意識のすり合わせに限界があると感じています。
また、大所帯ということもあり、一堂にかいするというのも本当に難しいのです。
そこで、20日に主事部会で今年度初めて全員を招集してみました。
でも、やはり全員が集まるというのは無理でした。
そこで、職場研修として時間外ですが、「竹村塾」を開講すると言ってしまいました。
また、その席で、何か質問があればメールでどうぞと言ったところ、下記のような意見があったので紹介します。
本当は、実名で表現したかったのですが、あえて伏せることにします。
 
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Subject: 課長の講話について

 御忙しい中すいません。暇な時に読んでください。
 さて、本題ですが、課長の計画を実際に進めるために、市や市公連に対し、現在の地域の現状(当事者意識の欠如)や行政の問題点をできれば、データー等で示すと、より効果があると思います。
 例えば、主事の役割(仕事)をはっきりさせ、41館統一し、できるかぎり公民館事業を地域主体でしてもらう。その場合、組織が機能していない地域は、ほとんど事業が出来ないかもしれません。しかし、それによって地域の現状や行政の反省すべき点が、はっきりしてくるかと思います。一度、今の現状を表にだしてみてはどうでしょうか。 

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○君へ

 お疲れ様。竹村です。
 君が指摘するように、相手にわかりやすく説明するためには合理的なデータとして 示すことは大事なことだと思います。
 ただ、現段階でどのようなデータを示せばいいのか思いつきませんが、みんなで
知恵を絞れば何か出てくるような気がします。
 また、地域を変えるためには、いきなり厳しくするとさまざまな軋轢が生まれると思います。
 具体的にいうと、「スネかじりのドラ息子」に、「お前、明日から一人で食っていけ。」と言われて本当に食えると思いますか。
 職人の世界では師弟制度というものがあり、何も教えず、見て覚えろという世界です。
 怒り飛ばされ、時には鉄拳も飛んでくる世界です。
 でも、暖簾わけをするときには、弟子がきちんと一人前で食べれるかどうか見極めて旅立たせるのです。
 そこには、厳しいけれど「無償の愛」があります。
 「自立してください、自分たちでやってください。」と言って切り離すことは、簡単なことです。
 でもそこには、「無償の愛」があるとは思いません。
 むしろ無責任ではないでしょうか。
 思い起こしてみてください。
 私たちが公僕になった時点から、市民に対し見返りを求めることができなくなったのです。それが、私たちの宿命であります。
 でも勘違いしないで下さい、「抵抗しない」という意味ではないですよ。
 市民には言うべきことははっきりというということです。
 つまり、明確な根拠とわかりやすい説明をもってであります
 わが子を育む親の心、つまり「無償の愛」を貫く心で市民を育くむという姿勢が必要なのです。
 そういった意味では、君が提案するように現状認識・分析が必要ですから、とことんみんなで意見を出し合ってまとめてみましょう。
 Goodなアイデアだと思います。
 公民館主事の間にも、まだ温度差があるのはわかっています。
 でも、誰かが始めなければスタートしません。
 さまざまなグループができそうでワクワクしてます。
 当課は人財の宝庫だと最近つくづく思うのです。
 きっと変えられますよ。絶対、変わりますよ。
 ともにがんばりましょう。

                          素人であることを喜んでいる課長より

仲間って...

2006年06月19日 22時27分31秒 | その他
今日は、悲しい出来事がありました。
公民館主事の朝山君の父君が若くして他界されました。
何か、手伝わなければならないと思っていると、同じブロックの渡部リーダーと光宗君がその役を買って出てくれました。
特に、渡部君はリーダーとして進んで同じ仲間の苦労を分かち合ってくれたのです。
光宗君は、朝山君が休暇を取っている間の日浦公民館を自分のところが一番近いから覗いてみますとも言ってくれました。
そして、明日の葬儀には出席したいのだけれど、主事部会が開催されるため出席できない。
そこで、お通夜に出させていただきました。
渡部君と光宗君は、お通夜から手伝ってくれていました。
そこで、「本課からも一人はお手伝いを出した方がいいんじゃないの?」と聞くと、「こちらからは、大野さんが進んで手伝いを申し出てくれました。」とのこと。
実は、大野さんの父君も、最近、他界されており、一番朝山君の気持ちがわかったのかもしれません。
こういう場合、実は人は不安なのです。
でも、仲間が傍にいて、手伝ってくれる。
かえがたい気持ちになります。
内の職場は、この連帯感がどこよりも勝っています。
どのリーダーもブロック内によく気張りしてくれています。
ブロック内でイベントがあると、やさしい目で見に来てくれます。
これが、何気ないようですが、担当者にとってはうれしいのです。
うれしいことをたくさん行えば、互いの絆や連帯感は、より深まると思います。

一本の偶然

2006年06月18日 22時25分15秒 | その他
この写真は、素鵞公民館行事として行われた「泥んこ運動会」の模様です。
素鵞公民館では、地元の方の協力を得て田んぼを借り受け、このイベントが開催されているのですが、この準備が大変で、前日にきれいな水を張るだけでなく、さまざまなプログラムに合わせた道具を準備しなければなりません。
また、イベントが終わった後、田植えをする前に、田んぼを整える必要があるそうで、本当に心から感謝いたします。
こういった中、武田公民館長の下、地域の人たちが力を合わせて子供たちのために同イベントを開催してくれるわけでありますが、本当に頭が下がる思いです。
特に、公民館主事の谷本君は東奔西走の忙しさ。
彼は館長の信任も厚く、かなり頼りにされており、いつも館長から言われるのは、「うちの主事さんは、本当によくやってくれます。」という感謝の言葉。
私は、彼に何もしてやれていないのですが、部下が褒められるとやっぱりうれしいもの。
この谷本君とは、実は彼が役所に入る前から、よく知っていたのです。
というのも、私が選管時代、彼がアルバイトで配属され、ともに仕事をした仲だからであります。
そして、彼の奥さんも実は、そのときに同様にアルバイトできていた一人なのです。その奥さんも、イベントを見に来られていました。
「久しぶりですね。」
「はい、いつもお世話になっています。」
「本当に久しぶりですね。」
傍にいた別の部下に、
「実は、谷本君と奥さんは、私が選管時代に知り合ったんです。」
「そうなんですか。」
「竹村さんは、私たちのキューピットだって覚えてます。」
「え!!」
「覚えておられないんですか?」
「何のこと?」
「あの頃、仕事をするときにチーム分けをしてたじゃないですか。そのときは、あみだくじで決めようと言われ、みんな思い思いにくじを引いたんです。そして、みんなが選んだ後、竹村さんは、『もう一本足そう。』といって一本線を引かれたんですよ。それで私たち、同じチームになったんです。それからです。」
多分、私がそういう方法で決めたということは、かなり疲れていて、ほとんど思考回路が機能しなくなっていたんだろうと思うのです。
しかも、いたずらのように一本線を加えた。
人の運命なんて、本当にわかりませんね。
でも、本当に幸せそうでよかった、よかった。

高浜公民館の運動会

2006年06月01日 08時00分43秒 | その他
今週の日曜日に高浜公民館主催の運動会があり、行ってきました。大内主事はがんばっていましたが、次のようなメールをくれたので紹介しておきます。

 おはようございます。
 先日は、日曜日にもかかわらず地区体育祭に足をお運びいただきありがとうございました。
 川内館長からも、「よろしくお伝えください。」とのことでした。
 地区体育祭の参加者数は、最終的に約1,200名でした。
 今回は、公民館の役員さんと相談し、公民館主催ということで喫煙マナー(校内禁煙)の周知徹底を図りました。結果、前年度はグラウンドで多数見受けられた吸殻のポイ捨てが、今年度は私の知る限りでは一本もありませんでした。
 当たり前のようですが、1,200名の参加で一本も吸殻が落ちていないことは、すごいことだと思います。
本当にすごいことだと思います。