今朝、久しぶりの朝勉(朝の勉強会の略)を行った。
テーマは、宮城県東松島市に派遣されていたG君が帰ってきたというので報告会的な内容になる。
当時の悲惨な状況をリアルに伝えてくれた。
泥だらけの遺体を飲み水を減らしてでも洗浄水に回したこと。
泥を落として、初めて自分の身内だと気づいた時の深い悲しみ。
今だに、遺体安置所になっていたセンターに足を運ぶことができない職員もいるという。
簡単に「わかる」と言えない状況の話ばかりであった。
テレビなどの一部報道から伝わらなかった現実と対峙してきたG君は、これから先の職員生活の中で貴重な体験をしてきたことだろう。
勉強になる点も教わった。
同市は震災瓦礫を当初から分別していたおかげで、後々の処分費が分別しなかったところと比べると大幅に少ないという点である。
震災直後は、さまざまなことが重なり、冷静かつ客観的な判断が難しい。
だからこそ、司令塔になるリーダーの裁量は大きい。
まちがってもセクト主義や前例踏襲主義を持ち込むと、その時点で機能しなくなり以後に遺恨を残しかねない。
そのことは、市民への影響として直結する。
どのような状況下でも、しなやかでしたたかな視点と行動力が大切であることを改めて学ばさせていただいた。