走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

引きこもり

2013年11月09日 21時31分28秒 | 考え方

最近、ある番組で全国に引きこもりの数が70万人いると報道されていた。

また、その中で現実はもっと多いといわれている。

なぜ、引きこもるようになったのか。

原因はさまざまあろう。

ただ、昔も引きこもりの人はいたであろうが、これほどは多くなかったのではないかと思う。

では、なぜこれほどまでに増えたのか...

自己責任だと言ってしまえば、それまでであるが、おそらく「希望」を持てなくなり、「夢」を見ることができなくなったせいではないのか。

そして、その主な原因は、身近にいる私たち大人のせいではないのか。

近くにいる大人たちが輝いていれば、自然と輝くことができたのかもしれない。

私たちが「希望の星」になっていないのである。

どうにかして「引きこもり」から抜け出させようと頑張っておられる方がいるが、そのひきこもりの人たちのお手本となる私たち自身がどうなのか、まず考えてみる必要があると思う。

でも、お手本になることは難しいことではない。

私たちが、つらくても、苦しくても楽しんでいる姿を見せればいいのである。

あなたは、仕事を楽しんでいますか?

あなたは、毎日、輝いていますか?


謹賀新年

2013年01月01日 23時42分50秒 | 考え方

 また、新しい年が明けた。
 昨年は、正月明けから悲しいことが起こり、一年間、本当に忙しかった。

 本当にさまざまなことがあった。

 今年こそはと思う。

 元旦はこのスイッチを切り替えられるところがいい。

 チャンスは、待っていてもやってきたりはしない。
 常に自らが掴み取るもの。
 しかも、チャンスは何度もあるものではない。

 常日頃から自らを磨き、鍛錬していないと掴み取れるものではない。

 今年こそ、がんばりたい。
 
 

大掃除 第三弾

2012年12月20日 21時20分07秒 | 考え方

 大掃除のテーマだけで三回も書ける自分にどれだけネタがないのか、それとも暇なのか、自虐的に書き始めた。

 だが、今回の大掃除で学んだ「捨てる」という技術を通して自分の中に変化が見られ始めたので、ぜひ紹介したい。

 一つは、本屋に行っても衝動買いをしなくなった。
 このことは、自分でも驚いている。
 特に、「整理術」や「手帳術」といったものに見向きもしなくなった。
 (なぜか、この時期、この手の本が店頭に並ぶことにやっと気付く愚かな自分がいる)
 こういった書籍をさまざま買い求め、読んで真似してみたがいずれも長続きしなかったからである。
 なぜか...

 とどのつまり、私と著者は異なる人間であるということ。
 よくよく考えると整理整頓ができる素養があるからこそ著書が出せるわけで、その素養がかけらもない自分にとっては無駄だとやっと気づいたのである。

 また、本の衝動買いがなくなっていくと財布の中のお金が残り始めることに気づく。

 では、必要な本はどうするか。
 タイトルや出版社を記録して(スマホで写メを撮る)、自宅でアマゾンで中古本を探し買い求める。
 (最近、この方法を覚えたのでうれしくてたまらない)

 変化の二つ目は、プリンターの使用頻度が減ってきた。
 今月にはいってさまざまな書類を潔く処分した。
 結果、200キロの紙ごみが出た。

 あまりの多さに出さない工夫は何かと考えると、現状では企画などを書いた後、次回の参考にするために(勝手にそう解釈していた)記録として残す資料として必ず出力していた。
 そして、企画を書くために集めた資料も大事に残していた。
 これが(紙ごみが)貯まり貯まった原因である。
 このことは、ごみ出しをした時に記録されるプリペイドカードに累積数値が表示されていくので、その数値のあまりの多さに驚き、良心の呵責に苛まれるのである。
 だから、今はできるかぎり出力しないようにした。
 そして、打ち出した資料を入れておく保存用のファイルボックスをできうるかぎり処分した。
 つまり、入れておく場所をなくしたのである。

 これらのことを通して、行革時代に紙の節約運動が自分のやり方では稚拙であり、この方法を応用すればもっと経費が削減されたのにと気づく。
 人は無理やりやらされたのでは、長続きしないということ。

 気づくことで自発的に行動する。

 この仕掛けが大事なのである。
 そのためには、川下というかアウトプットから気づかせる。
 さらに、それを明確に数値に置き換えて気づかせる。

 あ~あ、もっと早く気づけばよかった!!
 
 

「自己責任時代」の"平常心"の保ち方

2012年10月29日 20時18分35秒 | 考え方

 雑誌(THE21/11月号)を読んでいると、東京都副知事であり作家でもある猪瀬直樹さんの記事が出ていた。

 タイトルは、表題の「自己責任時代」の"平常心"の保ち方
 インタビューに応える内容であったが、共鳴したのでご紹介しよう。

 どんな状況でも感情に振り回されず、平常心でいられる人は、そうでない人とどこが違うのかという質問に対して、猪瀬氏はこう応えている。

 いちばん大きな違いは、頭の切り替えの早さでしょうね。
 例えば、上司から叱られるとすぐに落ち込んだり、不機嫌な顔をする人がいますが、叱られたら「あ、そうか」と気づくことが大事。
 叱られるには叱られるだけの理由があり、部下のことを考えている上司なら「お前のこういうところがよくない。こうしてみたらどうだ?」といった助言があるはずです。
 なぜ叱られたのかを考えて、自分の間違った考え方や行動を改善する方向に目を向けられる人が、平常心を保てる人ですね。

 そこで落ち込んだり、反発したりするのは、小さい自分にこだわっている証拠。
 小さな自分のプライドが邪魔して、上司からの注意や助言に対して素直に「あ、そうか」と思えない。
 僕からすれば、「あなたにはそこまでこだわる自分があるの?」といいたいですね

 そして、心を強く保つ3つの方法が書いてありましたので紹介します。

 1.集中力を研ぎ澄ます

  何事にもまず集中することで、不安や迷いといった雑念をふり払い、
  自分のやるべきことに向き合いやすくなる。
  これまでに経験したことのない事態に直面すると、既存のルールでは
  対応できないことも出てくるが、何を基準に行動すべきか集中して
  基準を定める。

 2.自分の能力を知り、目標管理をする

  論理的に、目標を達成するまでにやるべきことと、かかる期間を
  計算し、それを実践する。
  これは緊急時においても同じで、考えるスパンが短くなるだけ。
  つまり、日頃から冷静に目標管理ができているか否かで、緊急時
  の対応にも差が出る。

 3.歴史を知り、よりどころとする

  歴史の中のどのような時代に生きていたのかを知ることは、自分
  のよりどころとなる。
  それを知らないのは、立ち位置を見極められないということ。

 どうですか、平常心は一朝一夕にはならず。日頃の鍛錬から培われるものだということがよくわかります。

働くことを損だと感じない仕組みづくり

2012年10月25日 22時07分47秒 | 考え方

 生活保護受給者の所得が、最低賃金で働く人よりも多いというケースが見られる。
 これが長く続くと何のために働くのかという疑問を感じる人が増える可能性がある。
 そうなると、働かなくなる人が増えるのではないかという危惧が生じる。

 国もこのような事態を受け、保護水準の引き下げを考えているが、それで解決するのだろうか。
 経済的にはさらなる消費が落ち込むことにはならないのだろうか。

 それよりも逆に最低賃金を引き上げるということを考えてはどうだろうか。
 国際競争が激化する中で、なんと非常識な考えだと企業人からは怒られるかもしれない。
 
 そもそも最低賃金と生活保護は、生活保障の代替的な手段として比較してもいいものなのだろうか。
 少し小難しい話になるが、「賃金」は家計所得の一部に過ぎず、世帯主に扶養され、社会保険料も払っていない主婦や学生が一時的に働く際に得るものをいったのではなかったか。
 そういう意味では、最低賃金と生活保護を比較するには無理があると思う。

 仮に最低賃金で働く世帯主がいたとして、その所得が生活保護を下回る場合があるとしたら、その不足分を補完する社会システムが必要なのではないか。
 私は、常々、高度成長期が終焉を迎え、終身雇用、年功序列といった人事システムが崩壊した時点で、世帯主の所得で物事を推し量るには限界があると思っている。
 わかりやすく言うと、家庭内所得で物事を考えていくべきではないかと思うのである。
 どうすれば家庭内所得が増えるかを考えていけば、人口減少化社会で生産人口が落ち込んでいる打開策にもつながるのではないか。

 また、生活保護費を引き下げて、その対象者が勤労意欲を増すかというと、それは疑問のような気がする。
 大切なことは、その人たちに「働くことが損にならない」仕組みづくりを考えることだと思う。

 ひとたび生活保護を受けると、努力して働いても、稼いだ賃金の額に比例して保護費が減らされる。
 これでは働く意欲が失われ、保護された状況から脱出できない「貧困のわな」に陥ってしまう。

 そこで、昔の親たちは生活が苦しくとも子どもたちの教育費をなんとか捻出しようと努力したきた。
 そこには、子どもたちに託す明るい未来を感じていたからではないか。
 また、所得と学力との間には相関関係があるといわれる。
 所得が高いほど学力が高いというのだ。
 そして、生活保護世帯は次の生活保護世帯を生む確率が高いといわれている。
 そこには十分な教育を受けれていないという現実があるのではないか。

 少し回りくどい話になったが、努力して働いた分を教育費に回した場合は減額されないというユニークなプログラムがあってもいいのではないか。
 このことが、総合的に考えて生活保護費を押し下げずにすみ、働く意義を見出すことにつながないかということである。

 この国が明るい未来を踏み出すためには、国民の学力をより一層高めるためのプログラムが必要と思う。
 ぜんぜんちがう切り口のような感じがするが、教育に力を入れると民生費は結果的に減額されるのではないかという持論である。
 

祭りから学ぶコミュニティの活性化

2012年10月13日 19時32分26秒 | 考え方

 三津浜・厳島神社のけんか神輿は、漁師の三津地区と百姓の古三津地区が競い合ったところから生まれたといわれています。
 そうやって観ると、なるほどと思われるところがあります。

 例えば、神輿をぶつけ合うためには、一度引いて体制を整えなければなりません。
 そのためには、まず、乗り手とかき手が一体となる必要があります。

 また、相手と戦うためには、相手を挑発し、己の力を鼓舞する演出も必要です。
 乱暴かもしれませんが、ここにまちづくりのコツがあるような気がするのです。

 例えば、古三津地区の場合、体制を整える間、かき手の勝負への執着心が低下すると困りますので、継続するために唄を唄いはじめます。
 今回聴いたのが、「農兵節」でした。

 富士の白雪ゃノーエ
 白雪ゃ朝日でとける
 とけて流れてノーエ
 とけてサイサイ

 流れて三島にそそぐ
 三島女郎衆はノーエ
 女郎衆は御化粧がながい
 御化粧ながけりゃノーエ
 御化粧サイサイ

 ながけりゃ御客がおこる
 御客おこればノーエ
 御客おこれば石の地蔵さん
 石の地蔵さんはノーエ
 石のサイサイ

 地蔵さんは頭が丸い
 頭丸けりゃノーエ
 頭サイサイ

 丸けりゃからすが止る
 烏とまればノーエ
 からすサイサイ

 とまれば娘島田
 娘島田はノーエ
 娘サイサイ
 島田は情けでとける

 なぜ、この唄だったのかはわかりませんが、きっと百姓にとっては他の地域の唄でも、その心情がピッタリと当てはまっていたのかもしれません。
祭りは、豊作や豊漁を祈願して祝うといわれていますが、日々の労働の苦しさを祭りで発散し、明日から新たに立ち向かうといった心意気があったようにも思えてなりません。

 そして、この農兵節を乗り手が唄い始めると、誰ともなく自然にかき手が続きます。
 その歌声はだんだん高くなり、一心同体になっていくのです。

 これをまちづくりに当てはめていくと、単純明快な目標に対してリーダーと地域住民が合意し形成していきます。
 そして、自分たちの地域を愛するための仕掛けが必要になります。
 その方法のひとつとして、その郷土愛を高めていくための愛唱歌をつくり、さまざまな機会に歌い継ぎながら、目標に向かって鼓舞するとともにそのベクトルから外れないよう、常に軌道修正を行います。

 そして、何よりも大切なのは、かき手と乗り手の新陳代謝がおこる仕組みづくりを行い、実践することが大切です。

 そういえば子どもの頃、獅子舞のお囃子の太鼓を子どもたちが何人かで見ていると、
 「叩きたいか?」と聞いてくれ、
 子どもたちに平等に叩かせてもらえた思い出があります。
 そして、その中から筋のいい子に
 「坊、お前、筋がええのう」といって後継者を決めるのです。
 子どもたちも、誰が一番上手いかは聴いていてわかるので、その子が選ばれても何の疑念も抱きません。
 その子には、特訓が待っているのですが、好きだから続く。
 
 大衆伝統芸能の継承は、同じようなストーリーで決まっていたような気がします。

 私たちの周りには先人が残してくれた知恵がいっぱい詰まっています...

痛ましい事故

2012年10月03日 01時20分42秒 | 考え方

 姫路市で起こった日本触媒のプラント火災はなんとも痛ましい。
 消火にあたっていた若き消防士が大やけどを負って死亡した。
 消防士たちは、消火にあたった薬剤の危険性を知らなかったという。

 職務だといってしまえば、それまでである。
 どれだけ危険なものを扱っていたのか企業側は知りながら、わざと事前に消防局に情報を入れておかなかった可能性がある。
 企業倫理が本当にあったのかと、つい憤ってしまう。

 上司が、「朝、元気な姿で出て行った。夜、その元気な姿のまま帰すことができなかったことが、残念で仕方がありません」と涙ぐんでいたが、28歳の若き消防職員にも家族がいたであろう。

 確かに紙おむつなどの材料として世界トップのシェアを持つ企業なら、もっと誇りある行動をしてほしい。
 社長さんは、「うちのプラントが早期に稼動しなければ、世界的に影響が出ると思われます」と、誇らしげとまではいわないが、そんな表情が受け取れた。
 しかし、未然に防げた対応を恥じない企業体質があるとしたら、それはいかがなものか。

 赤ちゃんと子育てママの応援をする企業だからこそ、人の命の重さをもっともっと大切にしてほしい。

 亡くなられた消防職員のご冥福をお祈りしたい...

役に立つの!?

2012年09月30日 10時01分53秒 | 考え方

 世の中には、一見、「そんな研究なんの役に立つの?」と思わせることがある。

 例えば、ニュートンという科学雑誌の11月号に載っていた記事で

 強くて高い“砂の城”--砂場でつくる“砂の城”の高さを最大にする数式と水分量がわかった

 というタイトルであった。
 「え!?」てな感じである。

 そして、これだけ聞くと、「なんの役に立つの?」的疑問を持ってしまう。
 記事を読み進めていくと、こうである。

 砂浜や砂場でつくる“砂の城”を高くするためには、適度な水分を砂に含ませ、土台の直径を大きくすることが大切だとされている。
 だが、実際に“砂の城”をどこまで高く積み上げることができるのか、よくわかっていなかった。

 へぇ~と思う反面、そんなこと誰もまじめに研究しないだろうと、つい思ってしまう。

 だが、イラン、基礎科学高等研究所のパクポーア博士らは、円柱形の“砂の城”をつくり、実験的に検証したというのである。
 その結果、“砂の城”の最大の高さは、ある数式に従うことを見出したというのである。

 本当に大真面目なのである。

 その数式によると、城の最大の高さは、土台となる円の半径の3分の2乗に比例するという。
 さらに博士らは、砂に含まれる水分は1%程度が最適であることを突き止めた。
 1%よりも多すぎても少なすぎても、“砂の城”はもろくなるという。
 1%程度の水分量だと、水は砂粒と砂粒の間に入り込み、砂粒どうしを結びつける役割を果たすという。

 ここまで聞くと滑稽に思えてくる。

 しかしこの成果は、ダム建設などの土木工学への応用が期待できるというのだ。

 そこまで聞くと、なるほど、確かにである。
 産業の芽を探すとき、何事にも大真面目に向かい合わなければならないと改めて思った。

ユニークな授業

2012年09月26日 20時03分36秒 | 考え方

 今回もBenesse(ベネッセ)教育情報サイトから、なるほどと思わせる情報が出ていましたので紹介します。

*********************************************

 土下座から参勤交代の季節を読み解く授業で身につく、良質の知識

 NHK Eテレの『Rの法則』や『社会のトビラ』(小5社会)を担当するNHK 制作局 第一制作センター 青少年・教育番組部チーフ・プロデューサーの桑山裕明氏は、先生や保護者に役立つ教育番組を制作するため、毎週のように多くの学校を訪ね、たくさんの授業を見ている。
 そのなかで、桑山氏が「こんな先生に教えてほしい」と思った先生について語る。
今回紹介するのは東京都の小学校で教えるとともに、全国の学校で模範授業をしているLa先生の授業だ。

* * *

 この授業は、江戸時代の単元に入り、参勤交代を習った後に行われました。
 La先生はまず、資料を基にご自身で描いた大名行列の絵を黒板に貼ります。
 そして「この絵について、疑問を出してみよう!」と投げかけます。
 この質問の妙は、誤答がないことです。
 そう、見たもので「わからない」と思ったことを言葉にすればOKだからです。
  たとえば、

  ・白い棒はなんですか?
  ・大名行列の距離はどれくらいですか?
  ・列の先頭に立っている2人はどんな人?
  ・どんな大名ですか?
  ・この行列の季節はいつごろ?

 などなど、たくさんの疑問が出されます。どうですか? 
 この疑問から、どんな絵が描かれているか、想像できましたでしょうか? 

 ぜひ、想像力を働かせてください。
 声が上がらなくなったのを見計らって、先生は、「この行列の季節は春なんだよね」と言うのです。

 子どもたちは、全員「なぜこの絵からわかるの?」という顔をします。

 La先生が上手いのは、そこで、すぐ答えを伝えるのでなく、「この絵から春というのがわかるのは、なぜだと思う?」と、子どもたちが思っていることを言葉化することです。

 これで、自分の課題としてはっきり位置づけられます。
 なぜなら、先に自分の中で立ち上がっていたものなので、与えられたものでない、強い課題となるのです。

 さて、どうして季節が春とわかるのか?

 「葉っぱが緑だから」「着物が薄いから」などいろいろな意見が出ますが……。

 解決への糸口は、「土下座をしている人がいる」に注目することです。
 この「土下座している」という状況から、この大名行列の掛け声は、「下にー下にー」だと言うことになります。
 実は、この掛け声は、御三家を含め親藩のみに許されていた掛け声だそうです。
 すると、この大名行列は、親藩のものであり、そこから参勤交代の時期が特定されます。
 そう、親藩の参勤交代は、3月に行われるのです。
 そこから、「春」という答えが導き出されます。

 この結論に行き着くまで、持ち込んだ資料集を基に、親藩・譜代・外様の内容を押さえたり、譜代や外様の掛け声や参勤交代の時期を調べたりする活動が行われます。
 ちなみに、譜代や外様の掛け声は、「かたよれ、かたよれ」といい、通行者は道端に寄ればよいそうです。
 そして、時期ですが、譜代は6月か8月。外様大名は4月です。

 La先生が子どもたちに身につけてほしいのは、「良質の知識」。
 言い換えれば「応用の効く知識」のことです。

     出典:「応用の効く知識」を身につける授業[こんな先生に教えてほしい] - Benesse(ベネッセ)教育情報サイト

*********************************************

 こんな先生が増えるといいですね。

引き際の大切さ

2012年09月14日 23時50分29秒 | 考え方

 NHKの連ドラの「梅ちゃん先生」の中で主人公の父親、下山健三が引退するくだりがある。

 教え子の松岡医師がアメリカ留学から帰国し、その成果を発表するところを見ながら引退を決意する。
 引退後の生き方として、名誉教授という道があるのだが、彼はこれを固辞する。

 人はやってきたことが深ければ深いほど、その仕事に固執してしまう。

 主人公は、後進の邪魔になることを嫌う。
 自分の使命は、後進育成にあるとキッパリと言い切る。
 また、知恵を継承することに本来の意義があるという。

 「後に続くものを育てたら、年老いた者は潔く身を引く。
  そして、知識や経験を人から人へと受け継いでいかなければならない。」という台詞がずしりと響く。

 わかっていても言えないし、まして行動に移せる人は少ない。

 だからこそ、引き際が肝心といわれるのだろう...

断らない力

2012年09月12日 23時58分56秒 | 考え方


 今、住んでいるマンションの管理組合の理事長を引き受けているので、アフターファイブはそれなりに忙しい。

 そうこうしている時に町内会の世話人の方から相談があり、来年度、町内会長を引き受けて欲しいという相談があった。
 迷ったが、了承してしまった。
 なぜなら、今、町内会のお世話をしている皆さんがあまりにもお年を召していることに気付いたからである。
 久しぶりにお会いしたせいもあるが、本当に高齢化してしまった。
 後継者もいない。

 これは、うちの町内会だけの話ではない。
 これが地域の現実なのだ。
 
 帰宅して妻に(事後)報告すると、あんなく怒られた。

 「少しは、断りなさいよ」
 私の身を案じてのことからだ。

 「そういえば、相談されると断れないなあ...」内心、思い返す。
 だからいつもバカをみるのか。
 「でも、性分だから」と諦める。
 周りの人たちは堪ったものじゃない。

 だが言い訳がましいが、断らないことで得られたものがある。
 それは、次のようなもの

  ・無理が利くようになる

  ・逃げない力がつく

  ・知人が増える

  ・新しい自分を発見できる

  ・信頼されるようになる

 しかし、断らないために様々なことに巻き込まれる。
 でも、知らない間に自分の力として上のようなことが身についていたような気がする。

 [断らない力]チェックリスト

  ・様々な物事に関心を持てる

  ・トラブルが起きても「なんとかなるさ」と考える

  ・方向性の間違いに気づいても、慌てず、臨機応変に対応できる

  ・やるかやらないかで迷ったら、まずはやってみる

  ・いったんやり始めたら、結果が出るまで続ける

  ・相手に応じて立場や役割を変えることができる

  ・一つの案を思いついたら、同時に他の案がないか考える

  ・さまざまな角度から物事を見ようとする

  ・比較的どんな環境でもすぐに対応できる

  ・スキルや得意分野を複数持っている

 あなたは、いくつ該当しますか?  

巻き込み力

2012年09月11日 23時56分39秒 | 考え方

 よく「あんなことくらいなら私にでもできる」といったようなことをいう人を見かける。
 内心、「じゃあ、やってみれば」と思う。
 だが大概の人は言うだけで終わる。

 「よくアイデアは出るんだけど...」という人がいる。
 内心、「じゃあ、やってみれば」と思う。
 だが大概の人は言うだけで終わる。

 でも、少しだけ私も大人になってきたのか、そんなことも気にならなくなった。
 アイデアを出し、計画書に落とし、実行し、成果に結び付けてこそ、はじめてカタチにできたということになる。

 だが、このカタチにするためには大切なことがある。
 それは、絶対に一人ではできないということ。
 さまざまな人の力を借りなければ成しえないのである。

 そのためには、リーダーとなる人の巻き込む力、いわゆる「巻き込み力」が必要である。
 では巻き込み力とはいかなるものかを解説しよう。
 日経ビジネス・アソシエ 2012年9月号に次のように書かれていた。

 1.大きい目標を掲げている

  一人では到達できない高い目標を掲げていることからこそ、人を巻き込んで仕事をしている。
  大きい目標は、人の共感を得やすく、協力も仰ぎやすい。

 2.考え方や言動が一貫している

  ちがう場所、ちがう状況(時間)でも、常に考え方や言動が一貫している人でなければ、人はついてこない。
  一貫した言動が信頼を生む。

 3.弱さを見せられる強さがある

  プライドにこだわらず、素直に自分の足りないところや弱さを相手に見せて、「助けて」「協力して」と頼める。
  弱さを見せられるのは強い人だけ。

 4.異常時でも冷静に動ける

  人を束ねる役割の人が取り乱すと、何もかもがダメになる。
  巻き込み力のある人は、ストレス耐性があり、トラブルが起きても冷静に対処する。

 5.他人のために一生懸命になれる

  他人のために一生懸命になっている姿を見ると、周りは自然と協力したくなるもの。
  そんな人は、人を集め、牽引する力に長けている。

 6.他人からの信頼が厚い

  「あの人になら巻き込まれてもいい」と思える人は、周りからの信頼が厚い。
  日頃の行いがよい人格者で、1~5までの要素を多く兼ね備える。

 7.根が明るくて愛嬌がある

  男女年齢を問わず、笑顔がかわいい人の周りに人は集まる。
  「愛嬌がある」というのは、理屈抜きに人をほだし、協力したくなる気持ちにさせる。

 これら7つの特徴を持つ人は、たくさんの人を巻き込む力を持つ人なのだそうだ。
 あなたの周りにも、これらの特徴を持った人はいますか?

 いたとしたら、すぐに真似ましょうね!

サーバントハートが人の心を動かす!

2012年09月10日 19時17分38秒 | 考え方

 みなさんは、「サーバントハート」という言葉を聞いたことがあろうか。
 「サーバントハート」とは、奉仕する心のことだそうだ。

 そして、このサーバントハートをもつ人は、周りを巻き込む力を有しているというのである。

 その理由は、ビジネスでは物事を進める上で「得をするか、損をするか」という価値基準で判断することが常である。
 しかし、サーバントハートをもった人が進めると、この価値基準を根本から崩すことになる。
 そして、借りができると「お返しをしたくなる」心理が働き、「あの人のためなら人肌脱ごう」という風になるものだそうだ。
 こういう人たちが増えてくると、いつしかその人の周りは協力者でいっぱいになり、カタチになっていくというのである。

 よく、「ギブ・アンド・テイク」という言葉を耳にするが、よく部下たちに、「『ギブ・ギブ・ギブ・アンド・テイク』くらいしないと人は動かない」と言っていたのだが、あながちまちがっていなかったと思う。

 また、このサーバントハートをもったリーダーのことを「サーバントリーダー」というのだそうだ。
 そして、サーバントリーダー像とはいかなるものかを次に紹介しよう。

 キャラクターとしては、常に謙虚な人。
 そして行動目的が、大儀のあるミッションやビジョンの実現と常に主役は自分でなくメンバー全員であると思える人なのだそうだ。
 また影響力の源泉は、メンバーとの信頼関係が基本にあり、メンバーに奉仕したいという精神を有しているという。
 コミュニケーション力としては、常に双方向で、傾聴を重視し、情報を共有することでメンバー間のネットワークの絆を強くするそうだ。
 さらに、問題が発生した時には、学習・改善の機会として捉え、多くの問題はシステムから発生すると考えて、システムを見直すことができる人だというのである。

 この考え方は、米国の通信会社AT&Tのマネージメントセンター所長を務めたロバート・K・グリーンリーフが提唱したリーダシップ哲学だそうだ。

 これを読んでいくうちに、私たち行政マンが求められている人物像とかぶっているなと思ってしまった。 

コンビニの進化

2012年09月06日 20時39分53秒 | 考え方

 コンビニはまだまだ進化しているという。
 そのためか、冷え込んでいく他の流通業者とは裏腹に好決算が続いている。

 その背景には、コンビニ業界が消費者のニーズを最も捉え、それをサービスや商品に切り替えてきたからであろう。

 今、日本の人口は減少化社会に入り、当然、消費市場の規模も縮減傾向にある。
 しかし一方で、単身世帯数は増加傾向にあるのである。
 大型スーパーやデパートは、これをしっかり捉えているようで捉えきれていないのではないかと思ったことがある。

 コンビニは、戦後、町の中に必ず小さい規模だが何でも売っていた「萬屋(よろずや)」と呼ばれる店があった。
 小さいのに、なぜ、何でもあるのだろうと思った。

 その秘密は、お店のおばちゃんとお客さま(うちの母親)との会話にヒントがあった。

 「あんた、○○洗剤いうのが、よお(汚れが)落ちるいうよ。置かないかんわい」
 「ほうかな、聞いとってみよわい」
 「ほうよ、早よ置かな時代遅れになるぞな(別に置かなくても時代遅れにはならない)」
 そして、しばらくして行ってみると商品棚にその洗剤が並べてある。
 すると、母親は喜色満面、その店に来た他のお客さんに
 「ちょっと、あんた、これ知っとるかな?私が言うて置いてもろたんやけど、よう(汚れが)落ちるんよ。一回試しとうみ」

 おわかりであろうか?
 萬屋には、お客と店員とのコミュニケーションがあり、それをすぐに反映する流通システムがあり、お客が口コミで広げる仕組みがあった。
 なによりも萬屋には、商品を売ることよりもコミュニティをつくることを心がけていたような気がする。

 そして、コンビニは、このことに気づいたような気がする。

 何よりも、御用聞きのようなお届けサービスや買物難民向けの移動販売もスタートしている。
 食品を多く手がけるビジネスは、ロスとの戦いでもある。
 そういう意味では、いかにお客様の望む商品を的確にお届けするかにある。
 そのために、膨大な予算をかけてシステムを構築し、それを見つけようとする。

 しかし、お客様の声にきちんと耳を傾けるだけで、そのようなお金を使わなくてもすむような気がする。
 我々行政のサービスも同様である。

 また、今はコンビニで住民票なども住基カードを持参すれば多機能コピー機で交付してもらえるそうだ。
 本当に、便利になったものである。
 でも、そういえば、昔(15~20年前)、行政改革大綱を策定したときにコンビニで交付手続きをと実施計画に書いた覚えがある。
 やっぱり、早すぎたのかなあ...
 
 

「公共施設」に商機あり!

2012年08月18日 16時57分43秒 | 考え方

 公共施設の有効活用の第二弾。
 

 朝の「ガイヤの夜明け」を見ていると利用率の下がった公共施設を再生する話をやっていた。
 ホームページから内容を抜粋と次のとおり。

***************************************************

 渋谷ヒカリエや六本木ミッドタウンなど、人気商業施設に出店攻勢をかける外食チェーンのゼットン。
 その一方で、集客が伸び悩んでいる"公共施設"にあえて出店し、そこで売り上げを伸ばしているという。
 いったい、どんなカラクリがあるのか・・・

 実は、自治体が保有する公共施設は一等地にあることが多く、しかも敷地が広い上に景観が優れているなど、サービス産業にとっての優良物件も多い。
 しかし、"公の機関"が運営していると、サービス面の不満や話題性の乏しさなどからあきられてしまうケースが増えている。
 ゼットンはこの「公共施設」に次々と飲食店を出店し、「外食」の魅力で施設を訪れる客を増やしてきた。
 これまでにも、横浜マリンタワーや名古屋徳川園など、集客が落ち込んでいた施設のリニューアルを手掛け、立て直してきた。
 それはいったいどんな「店」なのか?

 今回、ゼットンに新たな「依頼」を持ちかけたのが、群馬県みなかみ町。
 過疎化で使われなくなった町の体育館や公民館などを"魅力ある施設"に変えて欲しいとの相談だ。
 果たして成功の糸口は見つかるのか・・・

***************************************************

 ゼットンの稲本健一社長はいう。
 「(これからの外食産業は)チェーン店方式は成熟社会には向かない。」と。

 さらに、「地域に応じたやり方、まちに併せた店舗づくりが大切」と続ける。
 そして、絶対に人なんか集まらないという声にあえてチャレンジしている。

 「人がいないところに人を集める醍醐味」が面白いとも...

 「地方から東京に持っていくのではなく、東京の人たちを呼び込んでわが町自慢の食材を食べさせる。もっと誇りを持って欲しい。」といわれたときは雷に打たれたような感じがした。

 稲本社長の考え方を借りれば、身近なことも改善できるような気がしてきた。
 
 また、依頼した自治体とのやり取りの中で客単価千円を主張する自治体に対して、稲本社長は五千円を主張し譲らなかった。
 結果、お客様がいっぱいになっていた。
 自治体側から見れば、公平性と公共性の観点から客単価を設定しようとする。
 しかし、ロケーションや雰囲気などあらゆる方向から価格設定をする民間には適わないのかもしれない。

 その事業が再生産しなければならない事業かどうか、よく考えてみる必要があるとも思った。