走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

消費税あれこれ

2012年08月29日 21時02分52秒 | つぶやき


 今日は消費税について自分なりの意見をまとめてみたいと思います。

 日本の社会が成熟期から衰退期に進み始めているのは皆様もなんとなく感じておられるのではないかと思います。
 これは、少子化の進展により人口減少社会にわが国が入ったことが背景にあります。

 私たちは、常に人口動態を頭に入れながらさまざまな政策を考える必要があると思うのですが、今、なぜ消費税をあげる必要があるのかということです。
 まだまだ先行きの見えない、不景気感のある、今なのかです。

 それは、二年後に団塊ジュニアが消費世代になるからだと思うのです。
 人口減少化時代において、直接税の税収入方式だけでは限界があるのです。

 だから、間接税としての消費税への転換が必要になってくるのですが、北欧の実態と比べて危うさを感じます。
 というのも、消費税アップに伴う社会保障サービスのクオリティを高めるための具体的な提案がなされていないからです。
 (ちなみにスウェーデンでは医療費が20歳まで無料、大学までの教育費が無料という恩恵にあずかっており、誰もが納税の大切さを十分理解している)

 また、消費税を単純に上げても思惑通り税収が伸びないような気がします。
 というのも、例えば、中古車市場を見た場合、わが国では個人売買のシェアは20%にも満たない状況ですが、欧米では80%くらいに達しています。
 これは、個人売買の場合、消費税がかからないからです。
 そして、その個人売買をする仲介サービスを今は簡単に立ち上げる環境ができているということに気付いているでしょうか。

 それは、ネットワークを活用したサイトビジネスで簡単に個人と個人を結び付けられるようになっているからです。
 そういう意味では、そういった事業者に課税できるでしょう。

 ただ、問題は流通システムが大きく壊れるということです。
 卸、仲卸、小売などの仕事が大幅に減り、マクロで見たときの雇用の消失や経済損失はとても大きいと思います。

 そして、全国にあった中古車センターがなくなり、恐らく東京にあるサイト会社のみが儲かりますから、東京のみ税収が増える構図になると思います。
 ネット社会の危うさは、税がより東京に一極集中することになり、地方経済はますます疲弊するのです。
 恐らくこの現象はまだまだ続くことでしょう。

 こうした中で地方都市の都市経営はますます厳しい現実を突きつけられると思います。

 消費税を上げれば税収が増えると単純に考えておられる皆さん、私たち地方はますます窮地に立たされているということに早く気付いてください。

銀メダリスト、現る!

2012年08月28日 22時51分01秒 | びっくり


 先のロンドンオリンピック柔道の銀メダリストの中矢力さんが母校・生石小学校に御礼に来られた。
 学校から案内があり、私も(ちゃっかり)同席させていただきました。
 試合中の負けん気の強い顔とはうってかわって、温厚で小学校時代の恩師の名前をすべて覚えていたのは、驚きでした。
 6年生の時の担任の先生から、「柔道以外は他のスポーツはからっきしダメやったなあ」とエピソードが飛び出るとかなり照れていました。
 子どもたちにはとても優しく、この中から明日の中矢力さんが生まれたらいいなあと、つい思ってしまいました。

 おそるおそる「銀メダル、さわってもいいですか?」とお願いすると、気さくに「いいですよ」といってさわらせてくれました。
 (とても重かったですよ)
 本当に素敵な好青年でした。

 次のオリンピックもがんばって欲しいものです。
 きっと生石地区あげて応援をしますからね。

  本人とお母さん

  恩師から花束や記念品をもらっていました

  恩師と記念写真

  恩師と記念写真

  子どもたちへと一生懸命メッセージを書いていました。

 

 

 

 

 

 

 子どもたちに夢を持つことの大切さを熱く語っていたのが印象的でした。

いじめの対応について(その2)

2012年08月23日 21時37分39秒 | いじめ関連


 いじめが発生するメカニズムを考えたことがあるであろうか。

 わかりやすく火事に例えていうと次のような感じであろうか。

  1. まず焦げ臭いにおいがする

  2. 煙が見える

  3. 火の手が上がる

  4. 大炎上する

  5. 鎮火する

 これらを踏まえながらいじめに当てはめると

  1. いつもの雰囲気とちがう子どもがいる

  2. 一人でいる機会が多くなった子どもがいる

  3. 休みがちになった子どもがいる

  4. 学校に来なくなった若しくはいじめが顕在化した

  5. 学年の終了若しくは卒業が来た(これは鎮火とはいわないかもしれない)

 上記の各ステップで私たち大人はどのような行動をとっているのだろうか。
 消防局の人たちなら、次のような行動をとる

  1. 徹底した予防活動に努める

  2. 火災報知機の取り付け義務を付した法律をつくり、普及に努める

  3. 消火器を常備させるとともに使い方についての講習会を開催する

  4. 迅速に消防自動車を呼べる仕組みづくりと短時間で消し止める環境整備を行う

  5. 火災の原因追求をし、再発防止に努めるための措置を講じる

 これに対して、いじめに対する行動は5の大炎上してからの対応からしかとっていないような気がする。
 そして、最後は時間切れまで待つといった感じか...(無責任な言い方をしてすみません)

 大切なことは、できるだけ発生しないよう予防すること。
 次に少しでも早く初期消火に努めること。
 そうすれば消防自動車を呼ばなくてもすみます。

 スウェーデンでは、予防に対しては、子どもたちのスキンシップを増やすことで、相手に対しての愛情が深まるような取り組みをしています。
 (※これを活用したのが本市で導入した「キッズ・タクティール」です。)

 また、学校内に巡視スタッフがいて、休み時間に巡視活動をしながら、「いじめの芽」の早期発見に努めています。
 そして、見つけた場合は当事者同志で話し合いをさせ、再発しないよう努めるのです。
 それでも解決しない場合は、お互いの親を呼び、当事者を交えて話し合い根絶に努めます。

 かつてわが国でも先生たちが休み時間でも教室に残り、何か仕事をしていたような気がします。
 そうすることで抑止効果にもなったし、先生自身も子どもたちの変化を読み取っていたような気がします。
 今は、先生たちにそういったゆとりがなくなってきたような気がします。

 しかし、先生たちの授業以外の事務量が増えてきています。
 関係ない話かもしれないが、この事務負担を減らす工夫からはじめないと根本的な解決にはならないような気がします。
 それには、教育現場の業務のIT化を進める必要もあるでしょう。
 つまり、先生がもっと子どもたちと向き合う時間をつくる必要があると思います。

 また、スウェーデンのように学校内に巡視スタッフを配置する時機に来ているのかもしれません。


  





いじめの対応について

2012年08月21日 23時54分48秒 | いじめ関連

 いじめについては、過去に何回か「いじめは起こる」というところからスタートさせる必要があると述べた。
 つい先だっても、その発生メカニズムが脳の障害かもしれないと書いたところ、Facebookにリンクしたら友人のYさんから科学的な観点からの発想だけではいけないんじゃないかという意見をいただいた。

 そのとおりである。

 ただ、このことに関してはさまざまな観点から考察していく必要があるように思う。

 「いじめは起こる」

 その原因の一つとして病気かもしれないということである。
 ならば、このことに関していえば原因が明確になれば治療方法が見つかるかもしれないということである。

 ほかにも考えられるのは、突発的に起こる「怒り」という原因である。
 「怒り」という脳から発生する信号は、「暴力」という行動に結びつきやすい。
 では、「怒り」はどのようにして発生するのかというと、これには様々な外部環境から影響を受け、ストレスとして蓄積していき、ある臨界点で一気に噴出するのではなかろうか。
 また「嫌悪感」から、「暴力」という行動に結びつくこともあるだろう。

 そして、それらを「理性」といった抑制物質で抑えられる場合とそうでない場合があるような気がする。

 ならば、この「理性」をつかさどる抑制物質を迅速かつ大量に分泌する訓練を平素からしておけばいいのではないかと、勝手に思ってしまう。

 具体的には、「こころ」穏やかにする。
 一日に、朝・昼・夜と5分間程度「瞑想(めいそう)」する。
 それだけでいい。

 そして、一日一回(せめて週二回)、教育委員会時代に事業化した「キッズタクティール(スウェーデン方式)」を20分程度行うと鎮静作用が働き、子どもたちが随分と穏やかになったことを覚えている。
 このケア手法はスキンシップが基本にあるので、相手の体温が伝わってくる。
 そして、自分と同じように温かい血が流れているということに気付く。
 この気付きこそが、人としての尊厳やプライドを守らなければならないという考え方を自然と身につけさせることにつながる。

 ここまでが、いじめを防止する「予防」の部分である。
 しないよりは、したほうがい。
 騙されたと思って一ヶ月くらい続けてもらうとその違いがわかってくる。
 ぜひお試しあれ!!

 次回は、「早期治療」についてまとめたい。
 

サントリー「オランジーナ」日本上陸作戦 チームワークで大ヒット導く

2012年08月19日 22時58分32秒 | おもしろい

 最近、何回見ても笑ってしまうCMがある。
 あのリチャードギアが「寅さん」の風体でカフェにいる。
 その彼にウェイトレスが(ウインクなどで)ちょっかいを出してくるというシーン。
 それに応えるギア。



 何回かして自分の後ろに座っているイケメンの兄ちゃんへと送られたものだとわかる。
 すかさず金髪の天然パーマの男の子が、大笑いするというシーン。

 それから、美人女性ふたりが募金活動をしている。
 まさにエエ格好しの「寅さん」のように格好よく募金する。
 そして、颯爽(さっそう)と出て角を曲がると無数の募金活動をしている人、人、人

 いずれも笑いを誘う。
 まさに、「寅さん」の笑いとペーソスが凝縮されたCMに仕上がっている。

 そして、このCMで扱われているサントリーの「オランジーナ」がまあまあいけるのである。



 気になっていたら、産経新聞に次のような記事が出ていた。

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 サントリー食品インターナショナルが販売するフランス生まれの炭酸飲料「オランジーナ」が、清涼飲料の新商品としては異例の快進撃を続けている。

 当初予定していた年間200万ケースの目標をわずか1カ月で達成し、3カ月後には倍の400万ケースを突破、販売計画は当初の4倍となる800万ケースに積み上がった。
1千種類の新商品が生まれても1年後に残るのはわずか数種類といわれるほど競争が厳しい国内飲料市場を席巻するオランジーナのヒットの裏には、部門の壁を越えて社員が一丸となって展開した強力なマーケティング戦略があった。

 平成22年9月。当時入社2年目だった久米さやかさんが、オランジーナプロジェクトに参加した。
 「メーカーに就職したからには、一度は新商品の企画・開発に関わりたい」と志願し、任された仕事が、オランジーナの日本上陸を成功させることだった。

 サントリーホールディングスは21年11月、オランジーナを販売していた仏大手飲料メーカー「オランジーナ」を買収した。
 オランジーナ社は、欧州を中心に、炭酸飲料「シュウェップス」などのブランドで知られ、清涼飲料市場(水を除く)で米コカ・コーラに次ぐ2位。
 サントリーの海外事業強化を象徴する買収として業界で話題を集めた。

 オランジーナの日本市場での売れ行きは、今後予想されるアジアなど他国への展開の成否を占うだけに、食品事業部のチームが背負った重圧は大きかった。
 久米さんは「苦労は数え切れないほどあった」と振り返る。
 まず、直面した課題は「ブランドイメージを崩さずに日本でヒットさせるにはどうすればいいのか」ということだ。
 欧州仕様のまま日本で販売してもうまくいかない。市場の違いをフランスの担当者にわかりやすく説明し、粘り強く理解を得る努力を心がけた。

 具体的な問題として浮上したのは、飲料の容器をどうするかだった。フランスでは、カフェなどで飲まれるガラスのビンが象徴的なのに対し、日本は店頭販売を念頭に置いていたためペットボトルと缶の使用が想定された。
 そこで考え出されたのが「ビンをモチーフに丸みを帯びた独自のペットボトル」の開発だ。

 さらに、「表面にでこぼこをつけること」でビンに近い感触を持たせた。
 フランス発の国民的飲料がやってきたという印象を強く打ち出すためにラベルに国旗をプリントするといった工夫も凝らした。

 サントリーが得意とするCM戦略も見事に的中した。
 このテレビコマーシャルは、フランスの国民的飲料のイメージを生かすために、日本の国民的映画である「男はつらいよ」をモチーフにして制作した。
 寅さんの格好をしたフランス人「TORA」を、ハリウッド俳優のリチャード・ギアさんが演じる。

 久米さんの上司で同事業部課長の高木祐美さんは、オランジーナの成功の理由について、「久米さんのオランジーナへの強い思い入れが、他部門にも伝わり、社員が一丸となったため」と話す。
 情熱を持った若い女子社員を、先輩社員たちがサポートする、というチームワークが開花した形だ。

 同社には、昭和56年の発売以来のロングセラー商品「サントリーウーロン茶」や発売9年目の緑茶「伊右衛門」など多くの有名ブランドがある。
 今後の課題は、ヒットを一過性にせず、オランジーナを主力ブランドに育て上げることだ。

 しかし、炭酸飲料は日常的に飲まれる水やお茶、缶コーヒーなどに比べて、消費者の購買行動は移ろいやすく、ヒットを持続させるのはより難しい。
 日本の飲料業界は、消費者の健康志向が強いミネラルウオーターやお茶の販売が伸びる一方、炭酸飲料などの嗜好(しこう)品は有名ブランドとして確立されている商品が強い傾向もある。
 価格競争や過度な販売促進キャンペーンなどに頼らず、ブランド力で販売を安定させることはそう簡単ではない。

 高木さんらは「オランジーナにしかない価値を、ぶれずに徹底的に考えたい」とブランド育成に意欲を見せる。
 創業者の鳥井信治郎氏がことあるごとに口にしたという「やってみなはれ」のチャレンジ精神を旗印に成長してきたサントリーグループ。
 海外ブランドのオランジーナを日本で成功させた開発チームの新たな挑戦も、その力強い言葉に後押しされている。(永田岳彦)

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 「組織風土」という言葉をよく耳にするが、「挑戦する」組織風土がこのようにヒットを生む、大きな理由の一つかもしれない。

「公共施設」に商機あり!

2012年08月18日 16時57分43秒 | 考え方

 公共施設の有効活用の第二弾。
 

 朝の「ガイヤの夜明け」を見ていると利用率の下がった公共施設を再生する話をやっていた。
 ホームページから内容を抜粋と次のとおり。

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 渋谷ヒカリエや六本木ミッドタウンなど、人気商業施設に出店攻勢をかける外食チェーンのゼットン。
 その一方で、集客が伸び悩んでいる"公共施設"にあえて出店し、そこで売り上げを伸ばしているという。
 いったい、どんなカラクリがあるのか・・・

 実は、自治体が保有する公共施設は一等地にあることが多く、しかも敷地が広い上に景観が優れているなど、サービス産業にとっての優良物件も多い。
 しかし、"公の機関"が運営していると、サービス面の不満や話題性の乏しさなどからあきられてしまうケースが増えている。
 ゼットンはこの「公共施設」に次々と飲食店を出店し、「外食」の魅力で施設を訪れる客を増やしてきた。
 これまでにも、横浜マリンタワーや名古屋徳川園など、集客が落ち込んでいた施設のリニューアルを手掛け、立て直してきた。
 それはいったいどんな「店」なのか?

 今回、ゼットンに新たな「依頼」を持ちかけたのが、群馬県みなかみ町。
 過疎化で使われなくなった町の体育館や公民館などを"魅力ある施設"に変えて欲しいとの相談だ。
 果たして成功の糸口は見つかるのか・・・

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 ゼットンの稲本健一社長はいう。
 「(これからの外食産業は)チェーン店方式は成熟社会には向かない。」と。

 さらに、「地域に応じたやり方、まちに併せた店舗づくりが大切」と続ける。
 そして、絶対に人なんか集まらないという声にあえてチャレンジしている。

 「人がいないところに人を集める醍醐味」が面白いとも...

 「地方から東京に持っていくのではなく、東京の人たちを呼び込んでわが町自慢の食材を食べさせる。もっと誇りを持って欲しい。」といわれたときは雷に打たれたような感じがした。

 稲本社長の考え方を借りれば、身近なことも改善できるような気がしてきた。
 
 また、依頼した自治体とのやり取りの中で客単価千円を主張する自治体に対して、稲本社長は五千円を主張し譲らなかった。
 結果、お客様がいっぱいになっていた。
 自治体側から見れば、公平性と公共性の観点から客単価を設定しようとする。
 しかし、ロケーションや雰囲気などあらゆる方向から価格設定をする民間には適わないのかもしれない。

 その事業が再生産しなければならない事業かどうか、よく考えてみる必要があるとも思った。 

スタバが図書館に...

2012年08月16日 19時42分30秒 | アイデア

 15日の毎日新聞の記事を読んでいて、「ヤラレタ!」と思った。
 図書館は市民の文化度を高めるためには必要不可欠なもの。
 でも、結構、経費がかかりすぎるんですよね。
 さすがアイデア市長の武雄市長!
 こういう維持管理費のアイデアがあった...
 しかも、呼んでくるのは一流のカフェ。そこが憎い。
 内容は、次のとおり。

 CD、DVDレンタル店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都)は14日、来年4月に指定管理者になる佐賀県武雄市図書館に、コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」を出店すると発表した。
 オープンは来年4月で、館内の座席でコーヒーなどを飲みながら読書できるようにする。
 公立図書館へのスターバックス出店は全国で初めてという。
 CCCは現在、全国20店舗以上にスターバックスを出店。
 いずれもスターバックスコーヒージャパンとのライセンス契約で自ら運営しており、武雄市図書館についても同様の契約を結ぶ。
 従業員数や敷地面積などは未定。
 市によると、直営の図書館運営費は年間1億4500万円だが、CCCとの契約は5年で年間管理料は1億1000万円。【毎日新聞/渡部正隆】

      


 珈琲をこぼしたらどうするのかという意見があると思いますが、自己責任。弁償してもらえばいいのです。
 なぜこんな簡単なことに気付かなかったのでしょうね。

 公共施設はなんとなく堅苦しくっていやだという市民もいますよね。
 でも公共施設は、利活用の仕方いかんではコミュニティを創造しやすい空間になります。
 そして、使ってもらってこそ有意義な施設なのです。
 でも、その利用促進にどことも難儀しています。
 なぜなら、つくる時の視点が市民目線より製作者目線になりがちだからです。
 つねづねつくる時からと思っていましたが、確かにチエは絞りようですね。
 本当に敬服いたしました。

 最近の中でも、私にとって、これが本当のHOTなニュースでした。

いじめっ子は脳が原因

2012年08月15日 23時26分22秒 | いじめ関連

 いじめに関して次のような記事が掲載されていたので紹介しよう。

 いじめっ子は脳が原因…更生は無理?

 3歳の子どもでも他の子どもに暴力ばかりふるう「問題児」がいます。
 一般にはその子の「個性」として扱われていると思いますが、どうもその「個性」は病気とまでは言えないまでも、脳の働きが通常とは異なることが原因のようです。
 もしそうであれば、暴力的な子どもに対して説教しても、罰を与えても、少年院に入れても、更生は不可能ということになります。今後は、脳の働きを検査して「精神疾患」として治療していくという方法に変えなければいけないのではないでしょうか。
 科学論文の記事です。

 「ナショナルジオグラフィックニュース」より
  人の災難を喜ぶいじめっ子の脳
  John Roach
   for National Geographic News
  November 7, 2008


 脳のfMRIスキャンを使用した最新の研究によると、すぐにけんかを始める、うそをつく、物を壊してはしゃぐ、そんないじめっ子の脳には、他人の苦しみを見ると喜びを感じる回路が備わっているかもしれないという。
 今回の最新研究は、「Biological Psychology」誌の最新号に掲載される。
 研究チームの一員でシカゴ大学の心理学者ベンジャミン・レイヒー氏は、「この発見は予想外だった」と話す。
 研究チームでは、いじめっ子は他人の苦痛を目撃したときになんの反応も見せないだろうと予想していた。
 なぜなら、彼らは冷酷で、感情を高ぶらせることがないために、例えば良心の呵責(かしゃく)を感じることなくおやつ代を盗むことができると考えていたからだ。

 レイヒー氏は、「人が他人の苦痛を目にすると、自身が苦痛を経験したときと同じ脳内領域が光ることはこれまでの研究で判明していた。
 感情移入を示す反応だ」と話す。今回の最新研究では、いじめっ子の脳の場合、該当領域がさらに活発に活動を行っていることが判明した。
 しかし、いじめっ子が示す感情移入反応は、扁桃体(へんとうたい)と腹側線条体(ふくそくせんじょうたい)の活動によってゆがめられたものだと思われる。
 扁桃体や腹側線条体は脳内領域の中で報酬や喜びに関係すると考えられている部位である。
 「つまり、いじめっ子は人の苦痛を見るのが好きだと考えられる。この考えが正しい場合、彼らは弱い者いじめをして他人を攻撃するたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進んでいることになる」とレイヒー氏は話す。

 今回の最新研究では、うそや窃盗、公共物破損、弱い者いじめといった経歴を持つ16~18歳の少年8人の脳活動を検査した。8人の少年は臨床分野で攻撃型行為障害(aggressive conduct disorder)と呼ばれる症状を持っており、そのような経歴を持たない同年代の少年グループとの比較を通じて調査が行われた。

 検査では、苦痛の状況を描く短いビデオ映像数本をいじめっ子グループに見せた。
 映像には、つま先に金づちが落ちるシーンなど不慮の事故を描くものと、ピアノの演奏中にふたを閉め演奏者の指を挟むシーンなど意図的な行為を描くものが含まれていた。
 脳のfMRIスキャンを行った結果、喜びに関係する脳内領域と、苦痛に関係する脳内領域の活動が判明し、さらに、感情の統制に関係する脳内のある部位が、いじめっ子の脳では活動していないことが明らかになった。
 言い換えると、いじめっ子は、例えば昼食の列に並んでいるときに子どもが誤ってぶつかってきた場合などに、自分を抑制するメカニズムを欠いていることになる。
 「自己制御を欠いている点を処置する、あるいは埋め合わせる治療法を開発する必要があるだろう。いじめっ子が自己制御を欠いているのは事実だと考えているし、他人を傷付けるたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進む可能性がある」とレイヒー氏は語る。

 クレムゾン大学家族・近隣生活研究所でオルヴェウスいじめ防止プログラムを担当するマレーネ・スナイダー氏は次のように話す。
 「今回のテーマについて脳撮像による科学的調査で次第にさまざまなことが発見されるのは驚くことではない。脳がどのように機能しているのか、その解明は始まったばかりなのだ。脳の仕組みの理解が進めば、有意義な関与方法を見いだすことができるようになるだろう」。

 ナショナルジオグラフィックニュース

   http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=8967503&expand


 このことが真実とするならば、何らかの治療に近いプログラムが必要であり、早期発見が必要と考えられる。
 また、過去に子どもの発達障がいについて詳しい医師から、同じように発見は早ければ早いほどいいと聞いたことがある。

 ただ、当事者同士では限界があり、地域社会システムとして構築する必要があるともいわれていた。
 そろそろ本気で、社会全体として「いじめ」に対して取り組むときがきていると思う。

金の卵たち

2012年08月14日 22時42分31秒 | インフォメーション

 ロンドンオリンピックもとうとう閉幕した。
 期間中、睡眠不足に見舞われた人も多いことだろう。
 さまざまな感動を観る者に与えてくれたという意義では本当に素晴らしかった。
 このロンドンオリンピックでは初の全種目に女子の部門ができたこと。
 そして、わが国の女子種目が躍進したということでは歴史に残ることであろう。

 なかには男子の結果について不満をお持ちの御仁もおられることとは思うが、アスリート一人ひとりの日々の努力を思うと、そんなことは言えないと思う。

 男子体操の内村航平さんは、「オリンピックには魔物がいる」といっていた。
 どのような超一流のアスリートでも、国際大会に何度も出場している百戦錬磨のアスリートでも、そのプレッシャー(内村さんは、魔物とプレッシャーはちがうといっておられた...)は半端なものではないのだろう。

 肉体も精神もぎりぎりの極限状態の中で、コンマ何秒の僅かな狂いが失敗を引き起こしてしまったり、相手に差をつけられることになる。
 だが今の選手の多くが、その極限状態を愉しんでいるような気がする。
 こういう言い方は本当にがんばっているアスリートには失礼だとは思うのだが...
 ただ、昔のような強迫観念に押しつぶされそうな表情が多く、同情にも似た思いになったものである。

 そして、テレビを見ていると、マスコミはメダリストだけを追いかける。
 成果として、当然といえば当然だが、本当にそれだけでいいのだろうか...
 私たちは、国を代表して戦った人たちすべてに敬意を表すべきではないのか...

 どちらにしても、リオデジャネイロ・オリンピックに向けて既に始動しているアスリートはたくさんいる。
 そして、次代を担うアスリートたちもいる。
 例えば、地元愛媛にも「愛媛体操協会」というのがあり、若き(幼い?)アスリートが活躍している。

 公式ブログは、

  http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gymehime/

 皆さんも、さまざまな若きアスリートが国の代表として活躍できるよう応援して欲しい。

友からの心遣い

2012年08月13日 06時11分51秒 | すばらしい出会い

 今年は、母の新盆。
 さすがに新盆なので盆休みをもらいました。

 なにかと気忙しい。

 そんな中、中学校からの友人であるT君から「お線香」が届いた。
 重厚な器に入った上品な香りのするお線香だった。

 さっそく使わせてもらうことにした。

 T君からはその前に手紙をもらっていた。
 以前にも書いたことがあるのだが、父が死んだとき、近くにいたにもかかわらず手紙をもらった。
 直接、口にすればいいのだが、口にできないために手紙に綴ってくれた。
 当時を振り返れば、私もかなり意気消沈していたためだろう。
 その手紙で随分と救われた。
 そして、彼が当時好きだった映画のタイトル「いつも心に太陽を」という言葉をプレゼントしてくれた。
 私は、この言葉をよりどころにがんばれたと思う。

 そして、今回の手紙の中で彼は私たち親子を次のように評する。

 貴兄とは友達のような母子であり、また強い絆で結ばれていて、うらやましかった思い出があります。
 互いに支えあってきた母子お二人の人生は、「たった二人」でやはり大変だったのでしょうね。
 傍目にはそれを感じさせず、常に明るいお二人でした。
 お母様も気丈でしたが、貴兄も気丈でした。
 その気丈な貴兄であっても、お母様の御逝去はやはりショックなのですね。

 小生の場合は、東京に就職して母とは永年離れて暮らしていて、また他界する前の数年間は入退院を繰り返していたので、ある程度覚悟は出来ていました。
 父から、訃報を聞き、急いで帰郷し、実家に帰り、通夜、葬儀に参列したのですが、意外に涙が出ませんでした。
 しかし、葬儀が全部終わり、東京の自宅に戻って、二階の部屋で一人になった瞬間、なぜだか急に涙があふれてきて、声を出して泣いてしまいました。
 不思議なものですね。
 それほど母親べったりの子どもではなかったのですが・・・。

 貴兄の場合は、母であり、友であり、支えあってきた「仲間」でもあるお母様であっただけに、失った悲しみは大きいと思います。
 悲しんでいいと思います。
 気の済むまで悲しんであげればよいと思います。
 貴兄も大人ですので、「時」が必ず解決してくれると思います。

 この手紙で随分と救われました。
 女々しい自分がどこかにいて、吹っ切れない自分がいました。
 でも、悲しい時には素直に悲しめばいいということを改めて感じました。
 すると、今までのひかかっていたものが抜けて、「スー」と軽くなったような気がします。

 お盆に帰ってきた母を心安らかに迎え、送り出すことができそうです。


 

クールなモノづくり、ニッポン!

2012年08月09日 23時37分37秒 | 考え方

 誕生日に娘夫婦から、ウォークマンをプレゼントしてもらった。

 実は、娘はi-Podとウォークマンの両方を持っていて、使い分けをしている。
 どのように使い分けしているのか説明を聞いたのだが、よくわからない。
 音楽機器関係は、断然、娘のほうが詳しい。

 そんな中、娘の持っていたウォークマンをうらやましく思っていた。
 買おうと思えば、無理をすれば買えないわけではないが、買った後の事を考えるとなかなか手が出なかった。(録音する方法が難しいのではないかと勝手に思っていたからである)

 娘は、私がウォークマンを欲しがっていたことを感じていたようである。
 そして、娘夫婦からのはじめてのプレゼントとして選んでくれたのが、このウォークマンである。

 休日に娘が突然、家電に連れて行けという。
 何事かと思って連れて行くと、音響コーナーへまっすぐ進む。
 そして、ウォークマンのコーナーで、どの色が好きか聞くのである。(本当にカラーバリエーションが豊富で目移りしてしまう)
 そして、黄緑色を指差すと、娘は迷わずその品番のカードを取り、レジへ進んだ。
 レジ担当が該当する商品を持ってきて包装する。

 その一連の様子を目で追いかけながら、なぜ二台目のウォークマンが必要なのか不思議だった。
 
 レジで商品を受け取った娘は、それを私に差し出す。

 「はい、バースディプレゼント。私たちから」

 驚きであった。
 うれしさが一気に噴出した。

 帰路は、ワクワクしながら帰った。
 まるで子どもである。

 帰ると、娘から操作のレクチャを受ける。
 これが想像していたよりも、簡単なのである。

 片っ端から、自宅のCDを取り込んでいく。
 早い早い!あっという間に取り込めるのである。
 そして、聴き始めるとこれが至れり尽くせりなのである。

 アルバムごとなのは当然のことながら、アーチスト別を選択すると複数のアルバムを連続して聴けるのである。
 気分に応じて、例えばリラックスしたい時にそのテーマを選ぶと、それぞれのアルバムから瞬時に該当する楽曲を選択し、次々と流してくれる。

 ものぐさな私などは、朝に「おまかせチャンネル」を選び、次に「朝のおすすめ」がまず表示される。それを選ぶと、朝の雰囲気にあった楽曲がそれぞれのアルバムからセレクトされ流れるといった具合である。

 きっと機器に内蔵されたタイマーが勝手に「朝」と認識し、それを最優先に表示するといった具合か...

 こんなきめ細かな設計をするのは日本人くらいであろう。
 一世を風靡したウォークマンが、アップル社のi-Podに追い越されたことをよく揶揄されることがあった。

 でも、このきめ細かなサービスを外国商品が設計できるのであろうか。
 このやりすぎるくらいのきめ細かさを否定する人もいるが、私は自信を持っていいと思う。

 再生ニッポンのヒントが、この小さなツールにあると私は勝手に思った

チームワーク力、ニッポン!

2012年08月05日 23時58分53秒 | ちょっといい話

 オリンピックまっさかり。

 男子400mメドレーリレーは感動した。
 私たちのヒーロー、北島康介が無冠に終わるかと思えた今大会。
 最後の最後に銀メダルがとれた。

 メダルが取れたということよりも彼にメダルを持って帰らせたいというチームメイトの心意気に泣けた。

 水泳といえば、なんとなく個人スポーツというイメージが強い。
 そういう中で、メドレーリレーはチームワークを必要とする。
 他国では、予選では実力者は参加しない。
 いい場面だけで登場する。
 表現はよろしくないが、予選メンバーは使い捨てのようなもの。
 彼らには、スポットライトが当たらない。

 それぞれの国で戦略があるのだろう。
 だが今回よく感じたのがメダル、特に金メダルだけをとることだけが国の至上主義になっているような気がする。
 それが国力だと言わんばかりに

 日本人は体力的に劣る場合が見られる。
 それを互いが補完しながら結集することで目標を目指す。

 これこそが、日本人のパワーである。
 一人では無理でも、力を結集することで無限大の力に変える。

 このことを私たちは忘れていないだろうか。
 このことを私たちの代表であるアスリートたちが教えてくれる。

 私たちは、もっともっと自信と誇りを持つべきである。