走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

90歳が変える未来のテクノロジー/温故創新

2012年03月15日 22時31分57秒 | びっくり

 先日、NHKのクローズアップ現代で90歳のお年寄りのチエをもらって、最新テクノロジーに応用しようとしている取り組みの紹介があった。内容は、次のようなものであった。

 大学院で研究が行われている最先端の家庭用バッテリーです。
 こちらは部屋の隙間風でも電気が作れる風力発電機。
 これらのテクノロジーの開発にヒントを与えたのは、実は90歳前後のお年寄りのことばです。

 働き盛りだった1960年代、家庭のエネルギー消費量は現在の半分以下でした。
 「自給自足だね なんでも作ったね」
 当時の暮らしの知恵を聞き取り、未来のテクノロジーを生み出す取り組みが進んでいるのです。

 かつて暮らしを支えていたのは自然の力でした。
 その知恵は今や大きなビジネスチャンスになろうとしています。
 環境経済学者は、
 「自然に学んだテクノロジーで1億人の雇用を生み出せる」と言う。
 90歳のお年寄りと先端技術の融合が生み出す未来のテクノロジー。
 その可能性を探ります。

 90歳前後のお年寄りから聞き取り調査をしている東北大学の古川柳蔵さんです。
 この日、訪ねたのは宮城県の山あいの集落の農家です。
 86歳の高橋敏幸さんといそ子さん夫妻です。
 

 「各家で近くの湧き水から水を取ってるんですか?」
 「そうそう。」
 古川さんたちはおよそ2時間かけて昔の暮らしぶりを聞き出していきます。
 「湧水、水路作って 水船、家の中に水船作って。 
 その水船の中にイワナがゴチャゴチャ入ってくるんだわ」
 イワナが飛び込んできたという水舟が今も残っています。
 

 山の湧き水を引き込み、上の段を飲み水に、下の段を食器や野菜洗いに使う、水を大切に使うためのシステムです。
 自然を生かす巧みな技術が暮らしに取り入れられていました。
 「自然に対して あまり無理しないことだな。無理すれば必ずどっかで破れていくんだ」

 聞き取りは山村の暮らしから町の暮らしまで広範囲に及びます。
 仙台市内に住む、今年98歳になる佐藤すずさんは、「昔はお互いに支え合うつながりやおおらかさがあった」といいます。
 「お風呂も頂いてね、みそ、しょうゆも頂きました。」
 「それは隣近所の人たちからですか?」
 「隣近所っていいもんですね。昔はね、助け合いですね。何もない時は、それでも楽しかったですね。なければないなりにね。」

 東北大学大学院 古川柳蔵准教授は言う。
 「90歳の方々から聞くと我慢じゃなくて、その中にやっぱり楽しみがあったり、知恵があって、なんかそういう豊かなところっていうのはぜひ将来のわれわれの社会作りに生かしたいなと。」
 90歳から聞き取った調査結果を先端技術にどう生かすのか。

 研究チームはまず130人以上の聞き取り結果の中から、現在、失われつつある物事を抜き出していきます。
 そして、その物事を支えている要素は何かを考えます。
 例えばうっかり調味料を切らせたとき、隣人と融通し合うみそやしょうゆの貸し借りには、おおらかさ、助け合い、そしてお金に換算できない価値があると考えました。

 また、水くみや炊事洗濯のために近所の人たちが集まり、会話に花を咲かせる井戸端会議。
 そこからは出会う仕組みと場、大事なことでつながる地域地域の楽しみを聞き出しました。
 聞き取りから抽出された要素はおよそ70余り。
 それを20代から60代の男女にアンケートを取り、現在の生活にも活用できるか調査しました。

 すると自然や社会的なつながりに関連の深いキーワードが重要だと分かってきたのです。
 90歳から得たキーワードをもとに、新しいテクノロジーを開発している研究施設です。
 「家は生産の場」というキーワードをもとに家の中で発電できるさまざまなシステムを導入しています。
 部屋の隙間から入る僅かな風でも回るマイクロ風力発電。
 そして、雨水がといを流れ落ちる力を利用した水力発電もあります。
 みそやしょうゆの貸し借りや共有をキーワードに生まれたのがバッテリー。
 「ポイントは必要なときに抜いて、それでいろいろな所へ持って行ける。エネルギーを必要に応じて動かせる」
 みそやしょうゆのように、地域でエネルギーを融通し合いより楽しく豊かな暮らしを可能にします。

 東北大学大学院 田路和幸教授は、
 「90歳のヒアリングを通じて科学技術をやっている人間がイメージすることができた。その街作りとかいうところにそのイメージがしっかりしたもんですから、いろんな展開っていうのはこれから可能になってくるだろうなと思います。」

 この研究には、大学以外に企業も参加しています。
 住宅メーカーに勤める佐藤哲さんです。
 90歳への聞き取り調査を行いました。
 そこで得たアイデアをもとにパークレットという新たな憩いの場を作ろうとしています。
 パークレットとは太陽光発電とバッテリーを組み合わせた現代版の井戸端。
 
 携帯電話などを充電したり電磁調理器で料理を楽しんだりする人たちが集います。
 自然エネルギーが人と人とをつなげる地域の新しいコミュニケーションの場です。
 仙台市郊外の住宅分譲地です。
 「この辺りですね。」
 ことしの夏ここに初めてのパークレットが設置される予定です。
 「今回、90歳ヒアリングから聞いたこのパークレットで全く新しい光景がここに出来るんじゃないかなと思って期待してます。」

 ゲストの石田秀輝さん(東北大学大学院教授)は、次ぎのようにまとめる。

 ●みそやしょうゆからエネルギーの貸し借りへ
  みそやしょうゆというのは、実はなくなったから借りに行くということだけではなくって、コミュニケーションツールなんですね。
  みそやしょうゆを借りにいくことで、お隣さんと、より近くコミュニティーがしっかりしてくる、そういう概念を持っているわけです。
  そう考えると、今の時代にみそやしょうゆでは、きっとないだろう。
  じゃあ何なんだろうと、だったらエネルギーではないのかと。
  今日うちたくさんの人が来るから、パーティーやるから、エネルギーちょっと貸してよね、電気貸してよね、しばらく旅に行くから、
  うちの電気使ってもいいよ、そういう概念がそのみそやしょうゆということから今の時代に移り変わってきている、そういう発想です。
  残念ながら今、いろんなものがエコになって、みんなの意識もエコになってるんだけども、環境劣化はどんどん進んでいる。
  そんな中で、僕たちはライフスタイルという研究をやってるわけですけれども、環境に対して。
  そのライフスタイルの研究をすると、もちろん今の人たちの潜在的意識の中に、利便性というのがすごく強くて、同時に自然を求めて
  る、楽しみを強く求めているんですね。
  でも楽しみって今、僕たちの周りに山ほどある。
  なぜ楽しみなんだろう。
  そこがきっかけなんですけども、90歳の方々は、必ずこうおっしゃるんですね。
  「昔は大変だったけども楽しかった。今はいっぱい便利になったけれども、今の人たちはかわいそうだね」と。
  じゃあその楽しみの構造って、一体なんだろう、それが分かるともっとすてきなライフスタイルっていうのが作れるかもしれない。
  それが研究の最初の動機ですね。

 ●大きな発電所ではなく、軒先の発電へ
  例えば、今の科学技術、テクノロジーとしましょう。
  それはテクノロジーそのものの効率化だけを計る物差しが多く使われている。
  そうすると、風力発電でも大きくなればなるほど効率はいいわけです。
  でも、それがわれわれの暮らし方の豊かさにつながるんだろうかと、それはやっぱちょっと違うかもしれない。
  実はわれわれの豊かさっていう構図の中には、自分が関与して例えば電気を作る、あるいはその電気を自分が作った電気を自分で使う。
  そうすることによって、すごく心が豊かになる、楽しくなるという概念がある。
  じゃあそういう物差しで計ったときには、100メートルを超えるような大きな風力発電機ではなくて、軒先でくるくる回っているような、
  そんな風力発電機があってもいいんだろう。
  そういう発想で、今のようなものが見えてきているわけです。
  なかなかたまらなかったり、たまったものをどうやって有効に使おうか。
  そこにまた新しい知恵が出てくる。
  例えば自然に生かされてることを知って、それから自然を生かしてうまく使って、そして自然をいなすと、そういうことがお年寄りの
  方々、当たり前のように体の中に入っているわけですね。
  いなすっていうのは、柳の枝が強風でも折れない、ふにゃっといなしていくわけですね。
  そういう概念ですね。
  正面からぶつからない。
  今のテクノロジーっていうのは、やっぱり自然というのを力任せに制御しようとする。
  そうじゃなくて、そこはちょっといなしておく、そういうことも新しいテクノロジーの形になるんではないかと思っております。

 どうです。「年寄りの言うことなんか...」とうるさがっているあなた。
 その話の中には、いっぱいビジネスチャンスが隠れています。

成長するとは

2012年03月14日 23時43分38秒 | 悩める君へシリーズ

 自主研究会は楽しい。年齢、職責関係なしに議論できるからである。
 若いエネルギーも吸収できる。
 一生懸命学べば学ぶほど誰しも一過言持つ。
 熱くなる。
 熱くなるのは成長の証でもある。
 心の中では「がんばれ!」と思っているのだが、齢を重ねると、つい意地悪になる。
 そして、何よりもズバッと本質を突いてみる。
 相手は余計に意地を張る。
 この「意地を張る」というのは議論をしていて大切なことである。
 何度か切り返しながら、本質に迫っていく。
 (相当、意地が悪い)
 そこで相手が気付けばしめたもの。
 でも、第三者がいればなかなか引き下がれない。
 それも頼もしい。

 ただ、私たちは地域社会を担う立場である。
 「気付き」がなければ、成長も進歩もない。

 そして、珍しく、私のような者の考え方も一理あるといった内容のメールが送られてきた。
 そこで、以下のようなメッセージをつけて参加者全員に返した。


 皆さんへ

 私たちは、真摯に仕事をしていればいるほど本質を見失うことがあります。
 大切なことは、少し時間を置いたり、俯瞰的視野から物事を見つめなおすことが大事です。
 そのためには、年齢、職責関係なしに常に謙虚に自問自答することから始めることです。
 自分の弱さや欠点を自己認識するというのは怖いものです。
 しかし、それができてこそ、はじめて「聴く耳をもつ」力を有することができます。
 だからこそ、何よりも成長するために傾聴力を持つことです。
 そして、それを実践する行動力を持つことです。

 私たちは地域社会システムをつくる権限を有しています。
 その権限の使い方しだいでは、地域社会の人や企業等、さまざまな人たちを幸せにしたり、不幸にします。
 だからこそ、柔軟な思考をもち、しなやかな行動をとることが大事なのです。
 私たちは、豊かで幸せな地域社会をつくる使命を担っています。
 
 自己の個人的なプライドを捨てられるかどうかが、崇高なプライドにつながると私は信じています。
 
 君たちは、私よりも優秀です。
 だからこそ、学びの柔軟性を持ち、いいものも、そうでないものも一度口に入れてみて、よく咀嚼し、
 それから飲み込むか吐き出すかを判断してみてください。
 毒だと口に入れた時点で死ぬかもしれないと思われるかもしれませんが、その覚悟がなければ、
 地域を担う資格はないと思います。
 自分が傷つくことを恐れていていけません。

 勇気を出して、一歩、一歩前へ出る勇気を持ってください。
 そのことが、絶対に市民のためになります。
 お願いします。

 

ぐるしい...

2012年03月13日 23時42分24秒 | グルメ

 前にいろいろな相談をされると書いたが、今回の相談は食べ物屋さんの新メニューについて試食して欲しいというものであった。

 単に私が食いしん坊だという理由からだけである。

 実は、この試食会一週間前に約束をしていたのだが、娘の誕生日とかぶっていた。
 しかし、勝手に自分の中で翌日のスケジュールに入れていた。
 (娘の誕生日に外出をしてはいけないと、勝手に自分で思い込んでいたせいか...)

 そして、今日はすっかり娘の誕生会モード。
 娘のリクエストで、奮発してステーキ肉を買ってきて家族でいっしょに食事会をすることになっていた。

 ところがである。
 娘が友達との食事会を理由に、家族との誕生会をキャンセルしてきた。
 家内は、しょうがないので14日にしようということになった。
 私は14日は試食会と思っていたから困る応えると、家内は憮然として「ステーキ肉、どうすんの?」と私が怒られる。

 なんで俺が怒られるのかと思いながら、精一杯、震える声で「俺は、今日、喰う」と応える。
 
 そして、ご機嫌で食べ初めて半分くらいたった時に、友人から電話がかかる。

 「タケちゃん、まだこんの?」
 私は、頭が真っ白になった。
 「え!今日だっけ?」

 電話の向こうで、「やっぱり忘れとる」という台詞とともに笑い声。
 「早ようこなあ」
 急かされる。

 トホホホ・・・

 しかし、ここで残すと奥様の顔が怖い...

 とりあえず残りをたいらげて、身支度を整え出かける。

 なんと、新メニューは「焼き豚玉子めし」...

 しかも、目玉焼きはダブル...
 何もいわず、黙々とどんぶり飯を完食。

 ぐ・ぐるしい!

 オーナーは、「ンー、タレがもうひとつやない?何か足りんなあ。ちょっといじって作り直して」

 「いや、こんな感じでええんやないですか。完成度高いですよ」
 なんとか2杯目を阻止しようと思い、妥協点を見出そうとする。

 しかし、友人は「なんいよん!タレが命やけん!」
 「そうやねぇ」と小さな声で応える。

 結局、5種類の焼き豚玉子めしを味わう...

 ぐ・ぐるしい!

 新メニューがデビューするときにはしっかり紹介させていただきます。
 

 
 

桜散る

2012年03月12日 22時38分24秒 | つぶやき

 このブログのファンである友人のお父さんが亡くなられた。

 先日お互いの親の話を電話でしたばかりであった。
 ご自身のお父さんが危篤状態にありながら、まだ私の母親のことを気遣ってくれた。

 人には、さまざまな人生がある。
 その人が歩んできた道は、その人しかわからない。

 順風満帆な人生なんかありはしない。
 時に苦しみ、時に悲しみ、後悔の連続の人生かもしれない。

 生きていると、時につまらない人生だと思うときがあるかもしれない。
 生きていると、時に絶望の淵に追い込まれ逃げ出したくなるときがあるかもしれない。

 でも、そんな時、家族や友人など愛し愛される人たちに助けられて乗り越えられるものである。
 そして、その人なりに最善を尽くして頑張って人生を全うするのである。

 人生、ささやかな幸せを最高の幸せだと気付くのに、たくさんの時間を経なければ気付けないことがある。
 終焉の時、「ああ!おもろかった」という人生であればそれでいいような気がする。

 故人のご冥福をお祈りいたします。

 

男の意地が生んだ“世界一薄いシルク”

2012年03月11日 21時06分44秒 | すばらしい出会い

 今日は、東日本大震災からちょうど一年。
 テレビ番組もほとんどが追悼特集であった。
 どの番組を見ていても切なく、悲しく、涙が自然と頬を伝う。
 今更ながら、その苦しみを思うと...
 亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

 そんな中、「夢の扉+」では被災地にありながらも世界を目指す若き織物工場の経営者を紹介していた。

 『伝統産業の川俣シルクにこだわる。
 どこまでも意地を張り通していきたい』
 天然素材のシルクにこだわり、その生地を世界に売り込もうと、夢を追い続ける男がいる。
 福島県の織物工場3代目・齋藤栄太30歳。
 齋藤がこだわるのは、「究極の薄さ」だ。
 人間の髪の毛の5分の1ほどしかない極めて細い絹糸で織りあげた生地は、まるでセミの羽のように薄い。
 トップデザイナー、桂由美氏のコレクションでもそのシルクで作ったドレスがステージを飾る。

 齋藤が生まれ育った福島県川俣町は、古くから薄地のシルク織物を得意とする産地。
 しかし、化学繊維の開発などにおされ、シルクの織物産業はいつしか斜陽産業となる・・。
 「かつて“東洋一のシルク”と言われた川俣シルクをもう一度認めてもらいたい」。
 小さい頃から工場を遊び場にしてきた齋藤は、“はた織り機の音を絶対に無くしたくない”との強い思いを胸に、世界に打って出た。
 その相手は、ヨーロッパのビッグブランド。
 ところが、去年3月、東北地方を巨大地震が襲い、齋藤の工場も被災してしまう・・。

 『“何か作って発信していかなければ”とモノづくりの意欲を湧きたてた』
  震災後、40年来の従業員らが一丸となり危機を乗り越えた。
 そして、地元の撚糸工場、京都の染め工場などの協力を得て、「川俣シルク」は産地の運命をかけてヨーロッパに再挑戦する。
 果たして齋藤の“意地の結晶”はヨーロッパに認められるのか・・・。

 この若き挑戦者は、絶えず自分を支えてくれた人々への感謝を忘れない。
 そして、彼の勝利は自ら勝ち得たのではなく、その人たちによって成しえたということを知っている。
 恐らく彼はもっともっと果敢に挑戦し続けることができるであろう。
 それは何よりも彼の周りの人たちを大切にし、感謝し続ける限り。


お客様のために

2012年03月10日 20時54分25秒 | つぶやき

「ガイヤの夜明け」を見ていて、お客様の要望に早く応えることの大切さを改めて再認識した。
 そして、経営の効率化からすると在庫はできる限り持たないという発想が、お客様の依頼にすばやく応えるためには在庫を持つことをいとわないという発想もあることを。

 番組の内容はこうである(番組ホームページ引用)

 国内消費が低迷を続ける中、過去最高益をたたきだす勢いの企業がある。
 生活用品製造卸のアイリスオーヤマ。
 ペットフードから格安のサイクロン式掃除機まで、ホームセンターに約1万4000種類もの自社製品を卸している。
 去年3月の原発事故後は、発光ダイオード(LED)照明に一気に資本を投下し、大ヒットした。
 年間、約1000種類もの製品を生み出す驚きの開発現場に迫る。
 毎週月曜日に開かれるアイリスオーヤマの経営会議。
 開発中の製品が次々と持ち込まれ、その場で大山健太郎社長が商品化するかどうかの判断を下していく。
 このスピードで毎年、約1000もの商品を生み出し、不況下でも好業績を続けてきた。
 2011年の連結営業利益は47%増加を見込む。
 大山社長は「景気に左右されない会社。どんなときでも客が欲しいと思う商品を作る会社」を目指してきた。
 昨年3月に原発事故が起きると、「電力不足による節電需要が生まれる」ことを予測。
 省エネの「LED照明」事業に資金を集中投下し、販売シェアを伸ばした。

 一方、客からの注文に"超短納期"で応える町工場が埼玉県にある。
 作っているのは"歯車"。
 発注を受けた製品に合わせてくるくると変化するカメレオンのような生産システムが、アジア勢に負けない"強いものづくり"を実現している。
 消費者や顧客のニーズを素早くとらえ、果敢な投資で一気に攻めるスピード戦略に迫る。
 埼玉県川口市の「小原歯車工業」は社員150人、売上高37億円。
 食品加工の機械やベルトコンベヤーなど、産業用機械に使われる"歯車"を作っている。
 客のニーズに合わせて9500種類もの製品を作り、徹底した「短納期」でオーダーに応える。
 その「短納期」を可能にしているのが、受注に応じて生産ラインを臨機応変に変化させる「カメレオン工場」。
 小原敏治社長(49歳)は「顧客の要望に、スピード感を持って対応できる工場にならないといけない。
 これが中小企業の生きる道。」という。
 最短の納品は、発注を受けてからわずか1日後。
 小原社長は、さらにスピードに磨きをかけるため、次なる一手に動き始めた。

 両者に共通することは、まず、トップの意思決定の早さである。
 そして、組織をフラットにしているためトップの意思決定を短時間で組織内に行き渡らせる組織内システムを確立しているということ。
 何よりも、顧客のニーズを吸い上げ短時間に実現するという仕組みが確立されている。

 どちらもお客様の生産効率を上げるためには、なによりもスピード感が必要だとよく理解していると思う。

スマイル研修

2012年03月09日 20時39分08秒 | 職場の出来事

 今週からスタートした朝会時のスマイル研修の最終日。
 リーダー役のK君はさまざまなことを考え、プログラムにしてくれた。

 まず、みんなが覚えやすいようにするため語呂合わせ。

 生石(生石)支所のスマイル研修

  し ・・・ 指圧で顔の緊張をほぐす

  ょ ・・・ ヨガで緊張感を緩和する

  う ・・・ 歌(松山市の唄)を聴いて、歌って精神を安定させる

  せ ・・・ 背骨を真っ直ぐにする運動を行って姿勢正しくお客様をお迎えする

  き ・・・ 鏡正(きょうせい?)。鏡を使ってスマイル練習。

 どうですか?
 少し無理があるものもありますが、良くぞ頑張って組み立てたと思います。

 どんなことにも真剣に取り組むこと。大切なことです。

食事は一人でしたらあかん

2012年03月08日 17時50分44秒 | つぶやき

 今日のNHKの連続ドラマの「カーネーション」で夏木マリさんが演じる主人公の糸子さんが、妻に先立たれた男性陣を集めた食事シーンで、「食事は一人でしたらあかん」というせりふを言っていた。

 前にも書いたことがあるが、家庭教育力が弱くなった最たる原因は家族がともに食事をしなくなったからだと書いたことがある。
 これは、料理家の服部幸應(はっとり ゆきお)さんの受け売りで、
 「日本の教育は明治になってからスタートしており、それ以前は家庭教育しかなかったようなものである。
  そして、そのうちの8割くらいは、食卓が学びの場であった。そこで教えられていたことは、算術でも英語でもなく、
  人としての生き方やモノを大切に扱うなど、人として大切なことを中心に教えていたと思う。
  しかし、今はそのことすら学校教育が担うものだと勘違いしている人が増えてきている。
  また、家庭教育力が低下したのは何よりも家族が食卓を囲むことがなくなり始めているということ。
  実は、このことが最も重要なことだと思う。」

 今の子どもは、学習塾などの習い事で昔と比べて忙しくなったという。
 お母ちゃんもパートに行きだして残業になることも多くなった。
 お父ちゃんも忙しい。
 家族全員が食卓を囲むことがなくなってきた。 

 だからこそ、家庭団欒、難しいことをする必要はない。
 週に一回からでいい。
 「家族で食卓を囲む日」を制定してはどうだろう。
 大家族から核家族へ。
 そして、家庭内孤立が進行する今だからこそ、「家族で食卓を囲む日」なのである。

 最近、子どもの「いじめ」相談があった。

 いじめや差別は、「相手の自尊心を高めることをしても、決して傷つけてはならない」と口がすっぱくなるほど食卓で教え込んでおれば、ずっと少なくなるはず。
 だが世の中の風潮は、このことをあまりにも軽んじているような気がする...
 

父の命日

2012年03月07日 23時03分17秒 | つぶやき

 父とともに生きたのは、17年と7ヶ月余り。
 母と生きたのは55年と7ヶ月余り。

 その差は38年。
 その差はどこまで続くのか想像がつかなかったが、どうやら見えてきた。

 父は、52歳でこの世を去った。

 この52歳という年齢が自分の中でいつのまにかトラウマになっていた。
 なぜかわからないが、この52歳を超えられるのかと勝手に思っていた。

 そして、いつのまにか、その歳を追い越してしまった。

 父は仕事中の事故であったので、看病をしていない。
 朝は元気に出勤していき、夕方には冷たくなって帰ってきた。
 
 そして、母は終焉に向けてゆっくりと私たちに見守られながら逝こうとしている。
 神様は、あまりにも突然に父をお召しになった分、母と私たちの間にゆっくりとした時間を与えてくれたのであろう。

 毎日、病室をのぞき、耳が遠くなっていく母に向かって高笑いをし、笑っているということを必死でアピールする自分がそこにいる。
 日増しに、衰えていく母。

 父と生きた時間と母と生きた時間の間隔は広がっているが、その間隔にピリオドを打つ時が確実に近づいているような気がする。
 

りんごの唄

2012年03月06日 05時00分25秒 | 激励

 みなさんは、「りんごの唄」を知っておられるだろうか。
 若い人たちにはなじみがないであろう。
 ただ、この唄には日本人の哀愁と荒廃した敗戦の中で必死で立ち上がろうという思いが凝縮されている。
 もうすぐ東日本大震災から一年。

 被災を受けた方々に贈るものがない。
 ただ、この歌について少しだけ紹介させていただくことで、明日に向かって進む勇気を持っていただくことをお祈りしています。

 サトウハチローがこの詞を作ったのは戦時中であったが、「戦時下に軟弱すぎる」という理由で検閲不許可とされ、戦争終了後に日の目を見た。
 可憐な少女の思いを赤いリンゴに託して歌う歌詞が、戦後の焼け跡の風景や戦時の重圧からの解放感とうまく合っていたのと、敗戦によって憔悴しきった国民の心を癒される楽曲と評価され、空前の大ヒットとなった。

 「リンゴの唄」吹き込みの際、作曲者の万城目正は度々ダメを出し、「もっと明るく歌うように」と指示した。
 しかし、この注文は当時の歌手・並木路子(なみきみちこ)には酷で、並木は戦争で父親と次兄、3月10日の東京大空襲で母を亡くしていたため、とてもそんな気分にはなれなかったのである。
 その事を聞いた万城目は、「君一人が不幸じゃないんだよ」と諭して並木を励まし、あの心躍らせるような明るい歌声が生まれたという。

 戦後と復興の象徴として 、この曲はテレビ番組などの資料映像として終戦直後の焼け跡の空撮、闇市、買い出し列車などが流れる際、必ずと言っていいほどBGMに使われる“定番BGM”としても知られている。
 並木は阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)の最大の被災地である神戸市長田区への慰問に訪れた際にも、避難所となった学校の校庭に設けられた仮設ステージでこの曲を歌唱しており、その模様を載せた当時の新聞紙面には「焼け跡に再び『リンゴの唄』が流れた」という見出しが躍った。

 りんごの唄の歌詞は次のとおり。

  赤いリンゴに 口びるよせて
  だまってみている 青い空
  リンゴはなんにも いわないけれど
  リンゴの気持は よくわかる
  リンゴ可愛(かわ)いや可愛いやリンゴ

  あの娘(こ)よい子だ 気立てのよい娘
  リンゴによく似た かわいい娘
  どなたが言ったか うれしいうわさ
  かるいクシャミも とんで出る
  リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ

  朝のあいさつ 夕べの別れ
  いとしいリンゴに ささやけば
  言葉は出さずに 小くびをまげて
  あすもまたネと 夢見顔
  リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ

  歌いましょうか リンゴの歌を
  二人で歌えば なおたのし
  みんなで歌えば なおなおうれし
  リンゴの気持を 伝えよか
  リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ


 つらいでしょう、悲しいでしょう。
 命日は故人のために涙がかれるまで泣いてあげてください。
 でも、明日からはこの曲を口ずさみながら、がんばってください。
 ファイト!!



笑顔あいさつリーダー、始動!

2012年03月05日 19時15分14秒 | 職場の出来事

 本日から、「笑顔あいさつリーダー」に任命していたK君が、朝礼時に日替わりで「スマイル」をつくるための運動を始めてくれた。
 すべてお任せしていたので、何をするのか楽しみであった。
 
 想像では、元気よく大声であいさつをする練習か何かをするんだろうと思っていたら、笑顔をつくるための顔の指圧だという。
 
 少し驚いた。

 「そうきたか」と内心微笑む。

 K君はいたって大真面目...

 つられて真剣にフェイス・マッサージ。
 なんとも心地よい。
 なるほど、休み明けはなんとなく顔がぎこちない...

 顔を緩める運動か...
 考えてるじゃない。

 彼なりに必死で考えたのであろう。
 いいじゃない!

 でも、褒めない。
 一週間とおしてやってみてからである。

 ヘタな指示をするより、まずやらせてみる。
 「帽子と上司は軽い方がいい」と誰かが言ってたっけ...

スマホの脅威

2012年03月04日 00時00分49秒 | つぶやき

 スマホのアプリのLINEはなかなか便利である。
 娘に教えられ、ダウンロードした。
 このアプリを使えば音質を我慢しさえすれば電話代が無料になるという。

 そして、写真が簡単にやり取りできる。
 しかも早い。
 メールもチャット形式なので、文字数さえ我慢すれば瞬間で送れる。
 逆に、コンパクトに文字表現ができるようになる。
 使っていて、ついはまる。

 先週、スマホの機種を変更した。
 操作をしていて反応が早くなった。
 驚きである。
 すごく進化していることを感じる。

 最近、スマホの普及に追いつけずインフラが間に合っていないという。

 それだけじゃない。
 スマホはさまざまな既存の分野に影響を及ぼしている。
 例えば、音楽流通、カーナビ、テレビ、デジカメ、ICレコーダー、パソコン、そしてゲーム産業、レジャー産業、出版・広告産業、金融などなど。

 そして、中国では約1,000円程度の格安スマートフォーンが出回っており、インドではさらに半額程度の500円で出回っているという。

 これでは、日本のスマートフォンを作っているメーカーは、第二の半導体メーカーになりかねない。
 結局のところ製造業は、商品を作った時点から国際競争にさらされる運命にある。
 そして、人件費の安い後発国にドンドン追い越されるのが現実である。

 これによってどのような影響が出るか。

 まず、雇用が失われる。
 メーカーに入れば、終身雇用が保証されていた時代がある。
 しかし、今は5年程度でガラッと変わってしまい、その期間はどんどん短くなっている。

 スマホの持つ多機能性が、他の産業を駆逐すれば、その雇用を奪い、賃金を減らす。
 スマホの利用時間が増えれば、世帯消費に占める情報通信費が増え、家計はその分、衣食住やレジャーへの出費を抑える。
 当然、車などの大型消費財の購入にも影響が出る。
 スマホは人々の時間やお金を吸収し、日本経済のデフレを加速するのではないかという懸念もある。

  

出演オファー

2012年03月03日 23時55分16秒 | ペットのうさぎ
 今日うちの居候に映画出演のオファーがきた。
 とりあえずオーディションをしますからとスマホ(スマートフォンのこと)のアプリ(アプリケーションのこと。こうやって省略形を解説するだけで、りっぱなおじさん)の中の「LINE(ライン)」の写真機能で送ってくださいと指示がきた。

 そこで、次のような写真を送りました。

  

  

  

  

  

 なんとか監督のお眼鏡にかなった(?)ようで、出演が決まりました。
 ちなみに、耳の長いソナタの方が決まりました。
 本当に大丈夫かなあ...

新メンバー加わる!

2012年03月01日 21時24分05秒 | 職場の出来事

 昨日は悲しい別れがありましたが、今日はうれしい出会いがありました。

 欠員2名に対して、2名の補充があったのです。
 2名とも女性です。
 名前は、二人ともTさん。
 他にも私をいれてTさんが4名になったため、わかりやすくするために次のように表現しようと思います。
 遅ればせながらですが、紹介を兼ねて以下の通りです。

 支所長 T村 支所の中で部下の足をいつも引っ張る私です。

 T屋君 いぶし銀のような火消し役です。私にとっても頼りがいのある部下です。

 K君  いつも職場に笑いを運ぶキャラです。とても気がつく、ポジティブな部下です。

 S君  用務員さんですが、地元団体に関連する業務もお願いしており、私よりも地元の人たちに頼りにされています。

 T市さん 本日からの体育会系の元気な女性です。既に職場になじんでいます。

 T井さん 彼女も本日から加わった新戦力です。民間企業経験があり、期待できそうです。

 以上が、私たちの職場のメンバーです。
 アットホームな温かい窓口を力を合わせてつくりたいと思います(キッパリ)
 お近くにお越しの節は、ぜひお寄りください。