走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

生かされていることの素晴らしさ

2011年08月14日 21時05分21秒 | 読書
 お盆である。
 墓参りも家族ですませた。

 ある方と、東北大震災の方々のための雇用促進策についてアイデアが湧いたので、ポンチエにして送った。
 同調してくれる。
 内容は、夢破れ、心萎えている被災者の皆さんが、全国の困っている人たちを勇気付けるという提案である。
 ポンチエを描いたものの、さて形にしていくにはどうすべきか、漠然としている。

 また、どこかで「こんなこと考えなきゃよかった」と思うに違いない。
 でも、ぜったいに実現したい。

 相談した方から、懐かしい五木寛之の「大河の一滴」を引用され、今、自分が「生かされている」ということを思い起こさせてくれた。
だからこそ、世の中のためになること、世の中に受けた恩を返すこと、改めて教えていただく。

 「大河の一滴」は15歳で叔父が自殺し、17歳で父が仕事中の事故で死に、22歳のときに親友が当時は不治の病であった「リンパ腫」で亡くし、「死」とは何か、「生きる」とはどういうことかもがいているときに出会った一冊である。

 自分の「死生観」というものがあるとしたら、おそらくこの頃にできてきたと思う。
 同時に、そこから出てくる「生きる」という情念にも似た思いと、生かされているということ自体に感謝する思いができてきた。

 今まで、私自身もさまざま壁にぶつかり、時に「心萎え」ながらもなんとか乗り越えてきた。
 でも、すべて自分の力ではない。
 むしろ、時間であったり、他力によるものである。

 改めて、なぜ、今、自分が「生かされている」のかを考えつつ、これからの人生を生きていこうと思う。