tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

勤労者所帯の平均消費性向7月は下げ止まり

2019年09月08日 00時10分44秒 | 経済
勤労者所帯の平均消費性向7月は下げ止まり
 例月、定点観測方式で見ている勤労者所帯の平均消費性向が、2019年7月は前年同月比で0.1%の上昇と、下げ止まった形になりました。

 総務省が7月の家計調査の結果を昨日発表した数値ですが、あまりニュースバリューがある内容では二ので、マスコミにはほとんど出ていないようです。

 具体的な数字は、昨年7月が63.9%、今年の7月が64.0%です。前月は、前年同月比1.1%の低下でしたから、それに比べれば微かながら「上昇」で、消費不振が少しでも緩和されればと願う所です。

 前月も書きましたように、今年は調査票の形式が変わったせいで、些か調整値が大きすぎて、100%信頼できないような感じもしますので、(そう言ってしまっては申し訳ありませんが)、因みに景気を支える消費支出という観点から、総所帯の消費支出の実額を表にしていきました。



 見ていただきますように、今年は所得はあまり伸びなかったようですが、消費は微かながら昨年より多いという状況が見えています。
 これでは消費需要回復とは言えないかと思う程度ですが、実額で減ってはいないという所に、政府流の言い方をすれば「底堅さ」が見られるといいたいところです。

 消費増税の前の駆け込み需要は一部を除いてあまり見られないようですが、駆け込み需要があれば、後からその分が減ることはわかっていますから、あまり波がない方が健全かもしれません。

 これからも平均消費性向と消費支出に関わる動きについては、従来通り、毎月見ていきたいと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿