tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

国民一人一人の行動がますます重要に

2020年07月25日 16時28分22秒 | 文化社会
国民一人一人の行動がますます重要に
 さる22日でしたか、政府は「分科会」の意見を聞いて、8月1日に予定していた大規模イベントの人数制限5000人の撤廃を取りやめ、当面1か月程度様子を見ることにしたようです。

 経済活動再開を無理にも強行しようという態度が少し変わったことは良かったのではないかと思いますが、専門家会議か分科会かよく解りませんが、日本で最も諸事情のよく解っている方々の集まりの結論が、こうも変わるのを見ると、諮問される側も、政府の意見を忖度しているのかなどとあらぬ邪推をしてしまいます。

 問題は、諮問機関が政府の意向を忖度しても、新型コロナウィルスは、政府の意向を全く忖度しないという事でしょう。

 GoToトラベルの結果は、かなりの問題を生じているように思われます。
 我々日本国民は、政府の指示に従順なところがありますから、政府がこうして下さいと言えば、その要請をよく聞きますが、逆に政府が結構ですと言えば、「それは良かった」と政府の決定を認めて活動を活発化するのです。

 国民は、新型コロナ情勢が何も変わっていないことは解っているのですが、政府が、旅行に行ってもいいですよと言えば、「政府の許可が出たのだから大丈夫だろう」とか「きっと今までが心配し過ぎだったのだろう」と安心感を持つ人は多いようです。

 しかし、こうした気の緩みの結果は、かなり酷いものになりつつあるようです。毎日の感染者数は、全国的に増加傾向で、合計の数はは第一波の数を超えてきています。

 明らかに第二波でしょう。検査数が増えれば感染者の数は増えると言っていますが、それは当然として、「感染者/検査数×100」の感染者率がじりじり上がっているのは、検査を受けていない感染者の数がそれだけ増えていることを示しているのでしょう。

 その人たちは、多分、市中で普通の生活をしているのでしょう。感染経路不明者の増加がそれを示しているように思われます。

「緊急事態宣言」を嫌う政府は国民に、マスク、手洗い、三密、ソシアルディスタンス等々を守るように言いますが、国民は「まだその程度」「今後次第に緩むのだろう」と受け取ることになります。

 このままで本当いいのでしょうか。「そんなの、心配のしすぎだよ」という事を、今後の数字が示してくれればいいのですが・・・。
今の状態では、「政府はこのままで行くから、国民一人一人が、毎日の生活の中で頑張ってください」と丸投げされていることになっているようです。

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