カシミール地方で時にいざこざのあるインドとパキスタンですが、インド地域のカシミール地方のリゾートでパキスタンのテロで観光客26人の死亡事件が4月に起き、5月7日、インドのがテロリストの拠点にミサイル攻撃を行うころで、インドとパキスタンの間で戦争が始まってしまいました。
インドとパキスタンは、対立はあっても、歴史的にも文化や経済分野の交流のほうがずっと大きい国ですから,そんな酷い事にはならないかと思っていましたが、案に相違してお互いの軍事基地をミサイルで攻撃するような状態に急激に発展、パキスタンが核に言及するまでにエスカレーとしたようです。
地上軍が動かなくても、ミサイルのボタン1つで敵基地攻撃ができるという時代です、中東でも時々交戦状態に入らないまでもミサイル攻撃が見られます。しかし、インドもパキスタンも核保有国ということでしょうか、マスコミっ報道も核保有国という視点を前面に掲げ、世界中への注意を喚起する報道も多くみられました。
ところが、5月10日に至り、急遽、インド・パキスタン両国は即時、全面停戦に合意することになりました。
この停戦についてはアメリカのトランプ大統領自身がソシアルメディアに発表し、パキスタンの要人がアメリカのルビオ国務長官に謝意を表したなどの報道もありました。
アメリカのバンス副大統領が、この戦争はアメリカには関係ない事だといったこともあって、心配も大きかったのですが、結果的に事態は急転の即時全面停戦となりました。この状態の永続が、誰しもの望むところでしょう。
トルコやサウジアラビアを含む多くの国も仲裁の意向を持って動いたとの報道もあり、現状の世界の中で、如何に戦争の抑止が広く、多くの人や国に望まれているかを思わせるところです。
この問題について、国連は5月5日に軍事衝突回避最大限の自制をというグテレス事務総長の談話を発表し、安全保障理事会を開催しています。
本来であれば、国連が最大の役割を発揮すべきこうした問題だと思うのですが、今回の停戦のニュースには、トランプさんの名前ばかりで、国連の文字が見えません。これでいいのでしょうかと感じてしまうところです。
ところでもう一つ、大きな明るい話題があります。それはトルコの一部のクルド人の反体制組織PKKが解散し、40年以上のトルコ政府との武装闘争を終結することを決めたとのことです。
世界各地の戦争の現状を見つつ、戦争の無意味さを悟り、平和と共存・協力の意義に気づくリーダーがいることは素晴らしいことです。
国連を中心に、多くの善意と平和を愛好する国々が、こうした活動の進展を一層促進するような世界を作ることが、人類にはで切るのではないかと思うのですが、残念ながら、まだまだ邪魔をする困った人もいるようです。