tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

NISA 雑感

2014年01月15日 13時01分39秒 | 経済
NISA 雑感
 政府が鳴り物入りで宣伝し、証券会社や銀行が「どうぞわが社で」とDMを送ってくるNISA、年明けから申し込み受付というので、遅まきながら私も、某銀行に「お宅でやりますから」と電話しました。
 担当者がすぐ来てくれて、大変丁寧に手続きをしてくれ、手続き完了まで2か月ほどですという事でした。

 NISAのキャッチフレーズとして「貯蓄から投資へ」というのが多いようですが、これはかつての、「銀行よさようなら、証券よ今日は」と似ているなと思っていましたが、政府広報でも、「株式や投資信託の配当や譲渡益が非課税」になると書いてあります。

 もちろん投資対象には銀行預金も入っているのですが、限度100万円ですから、利息年0.02パーセントの利息が無税になっても40円助かるだけですから、殆ど意味はないわけで、書いても意味がないことが解っているので書いてないのでしょう。

 私自身、投資対象として何を選ぼうかと考えると、結構難しい問題で、まだ全く決めていません。
 株式や投信というと、日本人の多くは、今までの経験から「ほとんど損ばかりで、余程巧くやらないと儲からない」と思っているようです。

 私自身、現役の時に勤め先の財形貯蓄で、迷わず金銭信託を選びましたが、投信を選んだ上司が、「積み立てても、積み立ててもどんどん減っていくんだよ」と嘆いていたのを覚えています。
 今の日本経済を考えてみても、現に昨日、アメリカの雇用問題でダウが下落、同時に円高に振れて日経平均も500円も下げる(今日は半値戻しになっていますが)様な状態で、日本人がいくら真面目に頑張っても他国の都合でいつどうなるかわからないというのが実情です。

 私のサラリーマンとしての経験で言えば、そんなことに一喜一憂して、仕事の合間に株式市況を見ていたのでは、仕事に身が入らない。仕事に打ち込むつもりなら、確定利付きが一番良い、という気持ちでした。

 問題は、銀行預金にまともな利息が付かないという日本経済の方にあるわけで、これは円高を強いられたことによるデフレの結果です。これからも円高に振れるたびに株価は下がり、ゼロ金利は続き、銀行を利用するのは預金より「貸金庫」などという変な時代が続くのでしょうか。

 いま、NISAを設定して、5年後、本当に免税のメリットが出るでしょうか。これは一種のギャンブルです。
 無貯蓄世帯が増えているから、イギリスの真似をして、政府が鳴り物入りでNISAを宣伝する。何か「本当に政府がやることは別にある」と感じるのは私だけでしょうか。


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