tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

庶民には理解できない安倍さんのお話

2020年12月26日 20時44分59秒 | 文化社会
庶民には理解できない安倍さんのお話
 テレビで、安倍さんがサクラを見る会に関わる説明をしていました。何時も安倍さんは、言葉ははっきり喋りますが、話の内容は理解に苦しむことが多いのですが、冒頭からお詫びしますなどといっていましたが、中身は今回も同じでした。
 
 基本的には「全部秘書がやったことで私は秘書のいう事を信じていた」それで結局、国会も国民も騙したことになって「深くお詫びします」、しかし「私には法的責任はない」という事を回りくどく説明したという事でしょう。

 安倍さんは以前から、「私は法に触れるようなことはしておりません」と言っていますが、一国の総理の地位にある人がそれでいいのでしょうか。
 
 秘書が「うそ」の報告をしたのを鵜呑みにして、「国会でその通りの説明」をしたというのですから、会社で決裁書に、いわゆる「眼の不自由な人」判を押して、「中身は見なかったが部下を信用した」と言ってもそれは通らないでしょう。

 同様の質問は国会の場でもありましたが、「信用していいた」のだから自分には責任がないで通るのでしょうか。
 本当にコロっと騙されて、国会や国民に間違ったことを堂々と答えたというのであれば、騙されたことが解った途端、烈火のごとく怒り「総理の俺に国会でうその答弁をさせるとは何事!」と即座に放逐でしょうが、何の注意もしないようです

 こんなことは前にもありました。加計学園の件ですが、「総理が『いいね』とった」という加計氏の嘘で、大学が出来たという事になった時も、安倍さんは加計氏に文句や注意をしたとか激怒したとかいう報道は全くありませんでした。 

 それは安倍さんが細かいことは気にしない「大人物」だからでしょうか。そんなことはなくて、国民よりも友人や秘書の方が大事だという事でしょう。あるいは、すべては打合せ済みで、お互い解っていたことだから、怒る必要はないという事かもしれません。
 客観的に見ている我々にはそんな風に感じられるのではないでしょうか。

 それにしても数100万円といった額のお金を銀行から降ろして秘書に預けておくのですから、日常の活動の中で、随分なカネが動いているわけです。

 秘書に預けた分が足りなくなれば、また安倍さんが銀行から下ろして秘書に預けるのでしょうが、そんな時に、金額が大きいが何に使ったのかぐらいのことは秘書としては、必ず説明するのではないでしょうか。秘書の説明がなければ、普通は安倍総理が「主な支払いは何?」などと質問すると考える方が常識的です。

 銀行から下ろすのも、振込みか現金ですが、現金だと50万円以上はなかなか下ろせません。振込なら「どこからどこ」と分かりますし、現金でも入出金の記録は残ります。

 安倍総理は、ご自分の預金通帳からの出金の行方について記録について無頓着で、全く見ないという事のようですが、政治家にとって、票とともに最も大事な金について、チェックしないという事ですと、鷹揚というよりは、金銭管理の感覚の欠如、あるいは監督不行き届きという事になるのが当然でしょう。

 政治の世界の事は良く解りませんが、いくら説明を聞いても、我々庶民の感覚では全く理解不能の事ばかりです。

 「疑わしきは罰せず」というのが刑法の原則だそうですが、これだけの複雑で大きなカネの動きの中で、総理と秘書との関係が如何なるものであったのか何も証拠が出て来なかったという事は、逆に、余程確りした打合せが出来ていないと不可能ではないかなどと、ついつい勘ぐってしまうのは、これ正に「下司の勘繰り」なのでしょうか。

 今回もまたこんなことを書いてしまいましたが、一介の庶民がこんなことを書かなくていいような政治情勢、政治家が「李下に冠を正さず」に則った行動を心がけるような社会に是非なってほしいものです。

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