tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

驚愕の変化と活力、アメリカの民主主義

2024年07月25日 16時24分40秒 | 文化社会

トランプさんが演説のステージで軽くステップを踏めば、共和党支持者は赤い野球帽を振り上げて熱狂するのです。

これが政治活動で、民主主義の原点で、アメリカという世界の覇権国、代表的民主主義国の選挙活動の1シーンで、タレントのフェスティバルではありませんと言えば「アメリカの大統領選挙って人気投票みたいだ」などといわれそうなTVの番組をずいぶん見てきました。狙撃をかすり傷で免れたトランプさんが耳から血を流しながら拳を振り上げ健在をアピールし、聴衆が熱狂するシーンも見ました。

対する民主党のバイデンさんは、高齢と名前のいい間違いなどで冴えず、党内部からも懸念する声が出て、結局、大統領選出馬を断念しました。

後任には副大統領のカマラ・ハリスさんをという意向は示されましたらが、直ちには決まりませんでした。反対論もあったようです。 

しかし結果はハリスさんに決まり、一旦決まると、民主党の動きは徹底したものでした。

ハリスさんは新しい風、当選すれば、アメリカ初めての女性大統領、白人系ではなくガラスの天井を破る存在といった評価もあり、その活発でリベラルな思想・行動を評価し、ベストの民主党大統領候補という徹底したキャンペーンが始まっています。

既にトランプさんと互角という世論調査、一部のにはハリスさんリードという結果もあるようです。

大統領選挙まであと100日、時間がないという事もあるかもしれませんが、その素早さと活力は驚くべきものです。

同時に、候補が決まれば、それには民主党支持者が熱狂するという大衆のエネルギーが、アメリカの民主主義を支えているという事なのでしょう。

こうした様子を見ていますと、同じ民主主義とっても、アメリカと日本では、民主主義の在り方がずいぶんと違うようだという感じを強くします。 

アメリカの民主主義は二大政党という形で発展してきています。最近分断が心配されたりしていますが、アメリカ国民という誇りは強く、基本的には一体感を持っているのでしょう。

リベラルな思想、民主主義の尊重、先進的な思考など、共和党、民主党とその支持政党は違っても、多数決は尊重するという割り切り、選挙で敗れれば潔く負けを認める、(選挙結果を認めなかったのはトランプさんぐらいですか?)、そして次期政権を目指す。

アメリカの大統領選挙は民主党・共和党がより多くの国民の支持を求める「祭り」なのでしょう。

これで戦後80年近く覇権国の地位を保ってきたベースには、世界の優れた人材を集めることが可能な国という伝統があるからではないかと思われます。

そうした高度は知識層が、かわるがわる時の政権を支え、アメリカ自体の活力と先進性を確保しつつアメリカという国を支えて来ているのだと感じるところです。

アメリカと日本の民主主義の形の違い、国民の意識の違いを考えながら、民主主義を支えるために基本的に必要なものとは何かをもう少し考えてみたいと思うところです。


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