tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本人の心打つ世紀の和解

2016年05月28日 11時49分07秒 | 国際関係
日本人の心打つ世紀の和解
 伊勢志摩サミットは平穏のうちに終わり、何よりでした。
 特に実りがあったわけではありませんが、宣言には、各国首脳が国に持ち帰れる文言は入ってよかったと思います。

 日本の自然と文化、日本人の心根、プラスアルファで7つの真珠をあしらったラペルピン(襟章)・・・。7人の首脳に日本についての良い印象を強めて頂ければ幸いです。

 今回はサミットに続いたイベントのほうが、大事(おおごと)になったようです。
 オバマさんの広島訪問です。多分これは、日米両国にとって、さらには世界の核問題にとって何らかのマイルストーンになったのではないでしょうか。
 原爆投下国の現職の大統領が広島を訪問、慰霊碑に献花し、コメントを述べて、被爆者代表と言葉を交わすという、日米両国にとっては、さらに特別な意味を持つはずです。

 事前の地ならしは十分あったとしても、やはり同時に大きな不安もあったでしょう。しかしことは整然とかつ淡々と行われ、オバマさんの原爆資料館訪問、慰霊碑への献花、そして年来の理想を掲げた未来志向のコメントがあり、安倍総理の答辞?もあって日米の相互理解をしっかりと表明するプロセスがきちんと進みました。

 錦上花を添えたのは、それに続いてのオバマさんと被爆者との直接対話でした。
 TVでは対話の内容は聞こえませんでしたが、坪井直さんとの対話が進むうちに緊張の面持ちだったオバマさんの口元から白い歯がこぼれ、心からの微笑をかわす2人の表情が映し出されました。
 原爆の犠牲になった米兵捕虜についての調査研究を続けてこられた森重昭さんとの抱擁は、人間同士の心の通い合いを感じるものでした。

 こうした恩讐を超えた人間同士の理解と和解の次元への到達は、(菊池寛の『恩讐の彼方に』を引くまでもなく)日本人には感銘と心の安らぎを感じさせるのでしょう。
 
 紛争の絶えない世界の中で、この映像は、それぞれの国やそれぞれの場でどう受け取られるか、私の理解を超えている部分もりそうです。恨みは決して消し去るべきではないといいう考え方もあるかもしれません。

 しかし、世界のより多くの人々が日本人と共通するような思いをもって受け取ってくれるのであれば、それだけ世界は平和に近づくのではないでしょうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (たにむらこうせつ)
2016-05-28 15:09:10
同様の想いで映像を見つめていました。
現在戦をしている人々はどう見ていたのでしょう。
平和を築くには力も必要かも知れませんが、
本当の築き方を学んだように想います。
みんなのブログからきました。
詩を書いています・・・よろしくお願いします。
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心洗われる詩 (tnlabo)
2016-06-19 10:15:16
遅くなりました。
同じ思いのコメント有難く拝見いたしました。
さりげない日常の美しい詩、拝見しています。tnlabo
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