tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

政治が堕落すると国民も判断力が鈍る?

2020年12月22日 23時41分55秒 | 文化社会
政治が堕落すると国民も判断力が鈍る?
 アメリカはバイデンさんの勝利が確定したようで、恐らくアメリカ自身の良識も、また世界の多くの国々も、これで一安心という気分でしょう。
 トランプ政権の4年で、アメリカは分断され、アメリカの評価も随分落ちたように思いますが、これからは挽回でしょう。

 翻って日本を見ると総理大臣は変わりましたが、政治情勢は相変わらずです。モリカケサクラの問題は来年のお花見までも続きそうです。

 考えてみれば、この数年、国会の議論も、マスコミも、「モリカケサクラ」でどのくらいの時間とコストを浪費したでしょうか。(このブログも同罪ですが)

 もしその時間とコストが日本経済・社会の前進発展のために使われたら、日本経済も、もう少し高い成長率を達成出来たのではないでしょうか。
 
 平たく言ってしまえば、安倍さんと安倍事務所が当たり前の常識の範囲で行動していれば、サクラ問題などは起きず。国会が始まれば直ちにコロナ対策や予算の中身、日本経済の成長戦略を論じ、マスコミもその報道をし、国民も日本の経済社会の将来像の議論により興味を持つようになるのではないでしょうか。

 善悪はそれぞれの人間に判断できることなのですが、それを封じ込めて、「誰かの思いを忖度せよ。それが善だ」と思わせるところから、国会やマスコミの時間とコストの浪費が始まるのです。

 最後は法が裁くという状況に近づいていますが、トランプも習近平も三権分立を捻じ曲げようとしますし、それに使われるのが人事権というシステムです。

 そうなると、最後に裁くのは国民で、その手段は選挙です。今回アメリカはやっとまともな判断をしました。トランプさんの最高裁判事の保守派増強作戦は徒労だったようです。
 アメリカ国民はぎりぎりのところで正常化に舵を切りました。

 それでも、かなり多くの国民がトランプについていこうとしたようです。あと4年トランプ政権だったら、アメリカはどうなっていたでしょうか。

 日本もあまりに長く時間とコストの無駄でゼロ成長続けるわきにはいかないでしょう。
 人の意見を自分の意見だと思い込もうとする「忖度」を止めて、政治家も官僚も国民も、自分で善悪を判断することで、民主主義は生き返るのです。

 与党の中でも、官僚組織でも、もう忖度はやめる時期に来ているのではないでしょうか。
 本来人の心を思いやるという美徳に当てはまる言葉を、政治的に使うと、世の中が、いろいろと、おかしくなるようです。