tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ホンダジェット羽田に飛来

2015年04月24日 11時28分38秒 | 科学技術
ホンダジェット羽田に飛来
 また一つ日本のモノづくりの夢が形になったようです。
 昨4月23日、小さくてスマートで高性能なホンダジェットが本拠地のアメリカから羽田に飛来しました。

 飛行機の製造はホンダの創業者本田宗一郎氏の夢だったのだそうです。本田さんの初期の著作「俺の考え」には飛行機の事まで書いてあったかどうか忘れましたが、航空機の制作は日本のモノづくり産業の悲願でもあったように感じています。

 YS-11の製造が中止されてから、海外の主要航空機メーカーに主要部品を供給しながらも、完成品の無かった日本企業に(新明和あの飛行艇が一人気を吐いていました)、突如ホンダジェットという完成品が登場したのです。
 のびのびになっているMRJの完成も近いようです。いよいよ日本の飛行機が、世界の空をまさに雄飛する日が近くなったということでしょう。

 二輪車、自動車で築き上げた日本の乗り物の技術、これから飛行機でも世界に実証されていくでしょう。軽い、広い、燃費が良い、機能にマッチした素晴らしいデザイン、これからが楽しみです。

 昭和30年代の終わりだったでしょか、主要自動車メーカーの調査部の方に質問したことがありました。
「カメラでも、オートバイでも日本のメーカーは世界を席巻しつつあります。この次は自動車ではないでしょうか?」

 その方は、アメリカ、ヨーロッパの自動車文化の伝統を説いて、「自動車はそうはいかないでしょう」と謙遜しておられました。しかし、既に結果は出されています。
 次は飛行機とは言わないまでも、日本企業の作る飛行機の性能は客観的に見ても大変優れたものと言える様です。
 
 これからの日本の航空機産業には期して待つべきものがあるように感じています。