tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

東京G7と世界経済

2008年02月11日 13時37分34秒 | 経済
東京G7と世界経済
 久しぶりで東京で行われたG7が終わりましたが、あまり変わった情報はありませんでした。アメリカは、自分の所はやるだけのことはやったから、あとは皆さんのところでどうやって頂けますかといった態度のようだったし、ヨーロッパは、アメリカとは事情が違ってインフレの懸念もあるので、金利は下げられませんといい、日本はもともと金利を下げる余地はないし、財政出動などはとてもとても、というところだったようです。

 それでも、金融不安は困りますので、サブプライム問題の損失を早く確定して、損失はここまでですというメドは早くつけましょうという点では一致したようです。各国とも、アメリカへの信頼がかつてほどではなくなって、自分の立場をより確りと主張しはじめたのでしょうか。

 それにつけても、もし、日本がサブプライム問題のようなことをやっていたら、日本の財務大臣は集まった皆さんに「大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」などと頭を下げて回っていたのではないかなどと空想したりしました。

 考えてみれば、今の世界経済は、BRICsの急成長、EU経済の好調、日本も長期不況から脱出途上と、まさにみんな揃っての良い状態にあるわけです。アメリカが金融工学とやらで間違わなければ、みんなハッピーだったのではないでしょうか。万年赤字体質のアメリカの消費に期待して、自国経済を考えた日本もいけなかったのかもしれません。万年赤字やりくり策のサブプライムローンの証券化で、みんながこんなに苦労するのであれば、そろそろその辺りの基本的な問題についても確り論議するG7でなければなどと思うのは、私だけでしょうか。