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tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ゲンジボタルの羽化始まる

2019年06月01日 15時08分15秒 | 環境
ゲンジボタルの羽化始まる


(草むらと籠、籠の下はU字溝)

 今年は、ホタルの飼育についてあまり書いてきませんでした。
家の中の事情で、これまで春まで屋内で飼育していた幼虫を、ゲンジボタル、ヘイケボタルともに、孵化してまだ小さいうちに庭のU字溝に放流してしまうとといった形に変えたので、幼虫が育つ様子がわからないようになってしまったというのが理由です。

 恐らく室内飼育より、生存率は低くなると考えて、その分新規の種ボタルの幼虫を春になって仕入れ、放流して両方でどの位の羽化が可能になるか見ることになりました。
 飼育のサイクルが途絶えるのが最もよくないので、当面この方式です。

 もともと、街中の戸建ての狭い庭でも、雨水タンクとプラ製衣装箱があれば蛍の発生サイクルができるかやってみようという発想で始め、プラ製衣装箱の代わりに庭の隅にある3mほどのU字溝を水漏れシールし、雨水を流しているのですが、採卵と孵化、ある程度までの飼育は屋内でやらないと無理と言う事を教えてもらい、失敗を重ねながら頑張ってきたものです。

 昨年はゲンジ10匹ほど、平家20匹ほどの羽化を実現、通りがかりの方も見ていただくことが出来ましたので、今年もと思ってやっています。

 ゲンジの種ボタルは4月に入って終齢幼虫を仕入れて放流、中旬には上陸してち、地中で蛹になっているようでした(幼虫も上陸する際ボーと光るので、上陸の様子が確認できます)。

 1か月ぐらいで羽化するので、先週あたりから毎晩確認していましたが、中々羽化してくれません。自家孵化のサバイバル組は多分生育が遅いので、種ボタル組は5月中旬にはと思っていましたが、中旬はとうに過ぎ、「何か失敗か」と不安でした。
そして、一昨日2匹の羽化を確認、やっと安心、そして昨日も2匹の羽化でした。

 これからも連日羽化するだろうと期待していますが、2晩連続の複数羽化で、失敗の心配が消え、夜8時過ぎの羽化探索が待ち遠しい日々です。
 
 羽化は、大体庭の隅の草むらですが、すぐにそっと採集、用意の籠(写真)に入れ、採卵に備えます。
籠の中がもっと賑やかになったら、写真を撮ってまたご報告したいと思っています。

「マルチ咲き」で検索できるようになりました

2019年05月05日 16時31分11秒 | 環境
「マルチ咲き」で検索できるようになりました
 10連休も明日まで。TVの画面では「アッという間だった」といいう方もいらっしゃったり、「休みが長過ぎた」という方もおられたり、まさに人ざまざまです。

 ところで、4月29日にこのブログで、「マルチ咲きチューリップ」で検索したら、何も出てこなかったと書きましたが、その後すぐ「マルチ咲チューリップ」でも検索できるようになりました。

 ネットの対応は早いものだとびっくりしましたが、おかげさまで、「枝咲き」のほかにも「ゆり咲き」という呼び方もあることが解りました。
 確かに百合の花も、枝分かれして沢山咲きますね。

 その後、我が家の枝咲きチューリップは、次第に花弁を開き、今日あたりは満開という所でしょうか。
 八重咲の上に、開いた花弁の先は赤い縁取りになっていて、ずいぶん賑やかです。

 せっかく良く咲いてくれたので、今日は紹介させていただくことにしました。
 これなら、球根1つを鉢植えして、玄関や部屋の装飾に使っても見応えがありそうです。
 球根を大事にして、来年は何とか育ててみたいと思っています。


「むささび茸」再び

2019年05月01日 12時57分01秒 | 環境
「むささび茸」再び
 平成も昨日で終わり。今日から令和です。

平成は随分振り返ったので、今日は「きのこ(茸)」のことです。何年か前、皇帝ダリアの切り株に、きのこが生えてきて、調べてみたら 「むささび茸」だったことを書きました。

 その「むささび茸」を久しぶりに今年も発見することになりました。
 発見したのは昨日、場所は、前回発見した毎年皇帝ダリアが生えるところから南側のフェンス沿いに7~8メートル西方向に離れたフェンス沿いの豊後梅の木の下です。




 この豊後梅の木にはシジュウカラ用の巣箱(写真)


が架けてあって、昨年初めて雛が飛び立ったことも含めて何度も写真入りでご紹介しています。
 その梅の木の下には、伸びすぎたので伐った月桂樹の幹を30cmほどに切りそろえた丸太が何本か並べてあって、それがだんだんいい具合に腐食してきていました。

 我が家では蛍を飼っているので、農薬や殺虫剤は厳禁です。その分は自然環境はいいと思っているので、きのこにもいいのかもしれません。

 隣はコンポストで、そこに、ハコベ、野蒜、ホトケノザなどが伸び放題になってきたので、綺麗にしようと抜き始めて気が付いたのが、何か見慣れたキノコです。
 「多分、むささび茸だな」と図鑑と照らし合わせてみると、いつか同じ作業をした時と結果は同じで「むささび茸」でした。

 食用と書いてありますが、家内絶対は食べないので、みそ汁の具はカットシメジにして、写真をブログにという事になりました。



「マルチ咲き」ではなく「枝咲き」でした

2019年04月29日 16時30分15秒 | 環境
「マルチ咲き」ではなく「枝咲き」でした


 今年もネットバーゲンで、100球1000円という色とりどりの チューリップで、狭い花壇をびっしりにして、本人は豪華なチューリップ・ガーデンだと楽しんできました。

 最初は赤系統が多く、それから濃い茶色や赤の混合色、ピンク、黄色とまさに色とりどりで、早いのが散りかけると後からあとからいろいろなのが伸びてきて、ずいぶん長く楽しめます。これも雑多な品種混合のご利益です。

 ところで、そろそろ終わりの時期を迎えるのですが、掉尾を飾っているのは白い花が多くなりました。

 白いのは、背は高くないが、花数は多いな、それに八重咲というか花弁がぎっしり詰まって、花弁の先が飾りになっているようなあまり見ないチューリップが何本もありますので、これも写真にとっておこうとよく見ますと、どうも1つの球根から出た茎が4つの花を咲かせているのに気が付きました。(写真)

 私自身は球根をびっしり植えすぎたから花がまとまって咲いているのだろうと思っていましたが、違っていました。
 大体チューリップというのは1つの球根から1輪の花と思っていたので、これは変種か突然変異かと思って、ネットで調べてみました、

 なんて入力しようかと思い、差し当たって「マルチ咲きチューリップ」と入れてみましたが、何も出て来ません。あれこれ考えた末、家内に、「こんなのが咲いているよ」と言いますと、こともなげに「ああ、それ枝咲きって言いうのよ」という返事。

 「枝咲き」で羂索すると、我が家の白いのよりもカラフルないろいろな「枝咲き」の写真がたくさん出ていました。
 「知らぬは亭主ばかりなり」ではありませんが、やっぱり世の中進んでいるのだなと実感です。

 チューリップの間で妍を競っていた「つりがね水仙」も終わりに近づいて、連休中にはオオムラサキが満開になるでしょう。
 そして花壇は、ナスときゅうりの畑に変わることになります。

千円で豪華なチューリップ・ガーデン

2019年04月16日 22時58分45秒 | 環境
千円で豪華なチューリップ・ガーデン

 
 前々回、原種のチューリップのことを書いた際、載せ忘れた狭い花壇に咲き誇る現代のチューリップです。
 手入れが悪いので、雑草(ほとけのざ)も一緒に伸びていますが、球根をたくさん植えたので、結構豪華です。
 
 種を明かせば、ネットで「余りものの球根」を100球1000円で売っているのを購入、狭いところにびっしり植えたものです。
 どんな種類の花が咲くのかは全く解りませんし、発芽率も解りません。しかし100球びっしり詰めて植えれば、結構豪華に見えるものです。
 
 来訪される方も、通りがかりの方も(時に)「よく咲いてますね」と言ってくれます。
 中には背丈の低いのもあってこの写真では見えませんが、本当に多様なチューリップがそれぞれに咲き誇っている感じで、種類の多さも楽しめます。
 種類が多いと、開花の時期もいろいろで、その分長く楽しめるのも、結構だと思っています。

オランダのチューリップ、日本の朝顔

2019年04月14日 15時46分56秒 | 環境
オランダのチューリップ、日本の朝顔


 春に3日の晴れなし、などといいますが、昨年末から今年初めにかけての東京地方の干ばつは、春とともに終わりを告げたようです。
 干上がって心配した野川の水も、少しづつ戻って、今は何とかさらさらと流れるまでになりました。

 我が家の小さな花壇は、100球1000円で買ったチューリップが、色とりどりの花を咲かせています。
 家内の丹精で我が家は道からよく見えるところにチューリップを植え、通る方が「チューリップが綺麗ですね」などといって下さるのを楽しみにしていました。
 今年も今がその季節です。

 わが家では、もう一か所、玄関わきのハナミズキの下のスペースに、陽が当らなくても育つようなものを植えています。
 ギボシ(擬宝珠)、シラン(紫蘭)などですが、今年は急に春先から、ニラ(韮)のような、しかし白っぽい細い葉が一面に伸びてきました。 

 何かが急に増えてなと思って、家内に聞きますと、あそこは何年か前に「原種のチューリップ」というのをもらってきて植えたといいます。
 チューリップというのは葉の幅が広く濃い緑ですかが、「これがチューリップ」と思っていたのですが、やはりチューリップでした。

 葉も細いのですが、茎も細く花も細く心細い感じですが、赤と白のツートーンの花は確かにチューリップです。細い茎が伸び、これも細いチューリップらしい蕾が3つほど伸びてきて、写真の様に開きました。

 このチューリップを、かつて、オランダの好事家が品種改良を重ね、今の堂々たるチューリップに育て上げたのかとつくづく思いました。
 そこまで頑張ってやったからこそ、その成果を収入につなげようと17世紀には経済史に残る最初のバブル経済「チューリップ・バブル」が起きたのでしょう。

 それにしてもチューリップの品種改良は、チューリップを世界に普及させて、輸出や観光とオランダ経済にも大きなプラスになっているという点も含め、大きな成果を上げたものだと思うところです。

 日本でも、江戸時代に、戦乱がなくなり、やることがなくなった武士たちが、朝顔の品種改良に熱心になり、江戸時代なりの「朝顔バブル」を起こしたようですが、朝顔はなかなか世界には広まらないようです。 代わりに、今は盆栽が世界的ブームですね。

 バブル経済はあまりよくないかもしれませんが、時に華々しいこともある花にまつわる経済問題などはまさに「平和の象徴」でいいですね。

地味ですが「ばいも(貝母)」花盛り

2019年03月31日 22時47分30秒 | 環境
地味ですが「ばいも(貝母)」花盛り




 我が家の猫の額の庭の隅に「ばいも:貝母」が咲いています。
 春先に芽が出て、急に育ち、今頃が満開になるのです。
 何年か前に家内が友達からもらってきたものですが、葉も緑、花も緑であまり目立ちません。

 ところが先日、長男夫婦が来訪、お茶やお花をやっている、奥方の方が、
「あら、貝母」
「咲き始めてますね。一株ほしいわ。」
 というのです。

 家内も「よく咲くのよ。どうぞ」などと言って、話が合うようです。
 大した花でもないと思っていたのですが、その世界では結構珍重されるようなので、新しく増えた一株、ちょうど花の咲き始めのところを鉢に移しました。紙袋に入れて、息子が運搬係です。

 そんなことで、わたくしも多少興味を持ち、早速ネットで調べてみました。
 中国伝来の「薬草」だそうですが、「山野草」の仲間にも入っています。
 最近の色とりどりの綺麗な花のような人気の出る花ではないですが、「わび、さび」感も持つ風情で、地味ですが、好きな人には、何か好まれる花ということでしょうか。

 調べたついでによく見ると、だんだん、それなりにいい花のように見えるようになりました。
 別名「網笠ユリ」、この名の方が風流でいいかと思いますが、やっぱりもともと薬草ですから名前もお堅いようで・・・
 

 

立金花(リュウキンカ)今を盛りと!

2019年03月17日 15時25分34秒 | 環境
立金花(リュウキンカ)今を盛りと!




 2月の24日にリュウキンカが昨年よりも2週間ほど早く咲き始めたと報告したところですが、今年の春は速足ですね。
桜前線の北上も早いようで、東京はもうそろそろでしょうか。

 その後、我が家のリュウキンカは今を盛りと咲いています。花びらがあまり散っている気配もなく、花数が増えてきているように見えます。

 当初家内が知人からいただいて植えた所だけでなく、数メートル離れた豊後梅の木の下に新しい株が出てきたと思いましたら、今年は玄関わきのハナミズキの下に新しい株ができて、数輪の花をつけたりしています。
 どうやって増えるのか不思議ですが、かわいらしい花なので、増えるに任せています。
 
 リュウキンカは元気がいい花で、日向ではもちろんですが、豊後梅やハナミズキの下はほとんど日の当たらない所ですが、元気に咲いていて、「日陰の花」等といじけず、「陰、日向なく」元気に咲いてくれるのもありがたいことだと思っています。
 写真は、日向の株と日蔭の株の2枚です。

リュウキンカ(立金花)、昨年より2週間早く

2019年02月24日 22時38分23秒 | 環境
リュウキンカ(立金花)、昨年より2週間早く



 先週からリュウキンカの花がちらほら見えていました。そういえば昨年「リュウキンカ咲く」と書いたなと思い出し、調べてみると3月11日でした。

 猫の額の我が家の庭で、春になると、真っ先に咲くのがリュウキンカで、深緑の艶のある葉に鮮やかな黄色の花が目立つので、気に入っているのです。

 昨年と同じような写真を載せても、芸がないと思いましたが、やっぱり写真を撮って載せることにしました。
 今年は、サクラの開花も早いと予想されていますが、我が家のリュウキンカはほぼ2週間早いようです。

 庭に降りてよく見ますと、12月に植えたチューリップの球根も続々と角(葦ではありませんが)を出し、釣鐘水仙の芽も伸びて来ていいます。
少し前まで随分寒い日もありましたが、急に暖かくなったのは矢張り地球温暖化でしょうか。今年の春は何か足早です。

 もう少し暖かくなると、 U字溝のメダカも顔を出すでしょう。植物も動物も動き出す春です。
 「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」と言いますが、総理大臣は同じですね。それで景気の方はどうでしょうか。

これも異常気象の影響でしょうか?:「野川」干上がる

2019年02月23日 23時49分49秒 | 環境
これも異常気象の影響でしょうか?:「野川」干上がる
 我が家の少し北側を「野川」という川が流れています。
 この川は国分寺駅の北口から5分ほどの日立中央研究所の中にある「大池」を源にして、JR中央線の下をくぐって国分寺崖線沿いに、田園調布の先で多摩川にそそぐ一級河川です。

 昭和30年代までは豪雨で氾濫するので「野川太郎」などと綽名がつけられましたが、40年代に下水道が完備してから氾濫はありません。
 もともと国分寺崖線の湧水(名水100選の国分寺「真姿の池」の湧水も合流)で下水道が完備してからは魚や貝も住み着き、現在は3面コンクリートですが、都では将来緑地化の計画を持っています。

 ところで問題はその野川の水が、こんなことは初めてですが、無くなってしまったのです。通りがかりに覗いてみましたら、コンクリートの水路は未だ湿ってはいますが、湿った水草の上に落ち葉やごみが風で飛んできています。

 水が減ったというのは聞いていましたが、まさか干上がるとは、愕然とすると同時に、大慌てに慌てることになりました。
 理由は、 我が家で育てているホタルの幼虫の餌であるカワニナの供給源は、ほかならぬ野川だからです。

 ホタルの幼虫は自家孵化のものと、新規購入のものとの混成ですが、これから暖かくなると、食欲旺盛になり、大きくなって、5月の連休頃から上陸して蛹になり6月には羽化するのです。

 「カワニナが全滅したらどうしよう」と慌てたわけです。
という事で、今日午前中に大急ぎで容器を持って、柵を乗り越えて川に降り、水のたまっているところ、湿った藻が絡んでいるところなどからカワニナを拾い出し、150ほど集めて、家の水槽に入れ、水槽の縁に這い上って来るのを見てほっとしたところです。

 それにしても、昭和30年代にここに住み着いてから、こんなことは初めてで、これも異常気象の影響か、こんな状態が続いたら、これは大変とカワニナやホタルに成り代わって心配しているところです。

なごり雪?

2019年02月11日 15時47分13秒 | 環境
なごり雪?





 2月9日の土曜日は大雪になるかもしれないとの予報でした。午前中、近所で会合があるので、心配でしたが、我が家のある都下国分寺では全く降りませんでした。

 年末以来のカラカラ天気で、降っても困るけれども降らなくても困る、といった所で、少なくなった野川の水を眺めながら、魚たちやカワニナ(蛍を飼っているので)は大丈夫だろうかなどと心配しています。

 9日の夕方から白いものがちらちら舞い、夜になってもちらちらしていました。10日の朝は雪景色かななどと思いながら、寝み、朝起きてみるとほんの少し、ほんのちょっぴり雪景色でした。

 曙の葉に1枚1枚盛ったような雪と、地面に落ちてまだら模様になった雪も、見ようによっては、自然の造形の妙などと、ひとりで悦に入ってみた次第です。

 今年は本当に異常気象でカラカラですから、今年の雪はこれだけでおしまいだったらと写真を二枚撮りました。
 陽が出たらすぐ消えてしまいましたので、これでも、今年も国分寺に雪が降った証拠と思ってパソコンにファイルして、序にブログに載せることにしました。
 これが今年のなごり雪でしょうか。

森林面積比率の国際比較

2018年11月30日 23時37分15秒 | 環境
森林面積比率の国際比較
 日本は国土面積が大きい国ではありません。一方、人口は1億2000万人とかなり大きい国です。ウィキペディアによりますと日本の人口密度は世界で34番目だそうです(2009年)。

 ですから、かなり混雑している国という事になるのもですが、その割に日本は、国土面積に対する森林の比率が高い国であることは皆様ご承知の通りです。
 地球環境問題激化の中で、森林の多いことは大変重要ですが、日本の現状は世界に誇るべきものではないでしょうか。

 現在でも日本の国土総面積に対する森林の比率は68%と高く、世界で17番目、先進工業国といわれるような国の中では、フィンランド、スウェーデンに次いで3番目です。
 ちなみに人口密度(人口/国土面積:人/㎞²)フィンランドは16人、スェーデンは20人(日本は336人)ですから、この2国で森林割合が多いのも解るような気がします。

    国土の森林面積比率の国際比較


 主要国の森林比率を見ますと、この図のようになり(世界経済のネタ帳)、歴史や地理的状況などによって影響は受けますが、日本の場合は、「良くこれだけの森林を残してくれた」と我々の先祖に感謝しなければならないでしょう。

 気候風土、地形など種々の影響がある中で、森林比率の高さにはその国の文化も大きく影響しているというのが大切な点でしょう。
ヨーロッパの様に平地が多く、小麦文化が主流の所では、森が切り開かれ、畑や牧草地になっていったようです。

 日本の場合はコメの文化が主流で、これには水の活用と、共同体的な作業形態が重要だったようです。
もともと日本はモンスーン地帯に属し、四季の変化がはっきりしていて、降水量も比較的多く、山岳地帯の森林の保水力が大きく、かつてイザヤ・ベンダサンが「水と安全はタダ」といったように、また諺にも「湯水のように」といわれてきたように、森林のお陰で、水に恵まれた国です。

ただ、山岳地帯が多く、川は殆どが急流ですから、それをいかに稲作農業に使うかの工夫の結果、里山や網の目のような、水路・用水、いわば「春の小川」の様な景観が生まれたのでしょう。

 貝塚に見らえるように水産資源も求めた日本人の先祖は、経験的に、「山を育てれば(森林の多い山)、海も育つ(豊富な海産物)」という関係を縄文時代から理解していたと言われたりします。
 伊勢神宮の祭祀にも、山の神と海の神が年に一度会うという神事があると聞きます。

 鎮守の森はかなり消えましたが、里山の復活への動きは、あちこちに見られます。
 残念なのは、森林行政の失敗という事でしょうか。実語教の「山、高きゆえに貴からず、木あるをもって貴しとなす」と言われた森林資源の活用が、極めて遅れ、嘗ての植林の結果もスギ花粉症の激化ばかりが注目される状況です。

 オリンピック・スタジアムも木造が好まれる時代です、外材に頼らず、国産の森林資源を本気で生かす政策が必要なようです。

わが家の皇帝ダリアも咲きました

2018年11月11日 12時22分36秒 | 環境
わが家の皇帝ダリアも咲きました

 今年は台風が何度も来て、皇帝ダリアは難しいかなと思っていました。
 春先に出てきた芽は順調に4本も伸びて、今年は賑やかになるかな、お隣に迷惑をおかけしないようになるべく広がらないようにしようなどと思っていましたが、22号、24号の時は「これでダメかな」と、その時は観念しました。

 案の定、24号のときは直撃され、3本は根から折れ、1本だけお隣との塀に寄りかかって辛うじて立っていました。根を見ると折れていなかったので、早速折れた3本で3方から支えるようにして縛り、真っすぐに立て直しておきました。

 皇帝ダリアの幹(茎)というのは9月頃までにどんどん伸びて2mぐらいになり、幹は太くなって、直径5~6cmぐらいになったところで、一旦成長が止まるのです。
 どうしたのかと思っていますと、10月中旬ぐらいから、その上に若い芽が伸び出し、それが50cmか1m近くなってそこに蕾が鈴の様に沢山ついて、風が冷たく感じられうようになると咲き始めるというのが特徴のようです。
 沢山蕾がついて全部咲いたら綺麗だろうと期待していると、一夜の霜で花は全滅といった儚い所も特徴です。

 今年は未だそんなに寒くないので、少し長く花が楽しめそうだと思っています。何と言っても大きくて立派な花ですから。

小さい秋、庭の秋

2018年10月21日 13時24分56秒 | 環境
小さい秋、庭の秋

 今日は素晴らしい上天気です。もう長い年月「毎日が日曜日」ですが、やっぱり日曜日は日曜日らしくしたくなるような日和です。諸種の事情で外出はままならないので、狭い庭の様子を眺めて、「秋だなあ!」と感じることにしました。

 今年は穂の出るのが殊の外早かったススキも、台風の襲来で、何度もばらばらになって倒れましたが、その度に根元から紐を回して真ん中あたりで束ねてやったので、元気に直立して、陽光に穂を輝かせています。

 穂の半分から下が暗いのは、狭い庭ですから、南側の隣家の屋根の影です。それでもススキはやはり秋の象徴で、長い間眺めて楽しめますから大事にしています。そういえば、今夜は十三夜ですね。

 酔芙蓉は大きくなりすぎるので、真ん中の枝1本だけにして育てていますが、それでも毎年広くその枝が伸びて閉口しています。今年は、天候のせいか、緑に黒い斑の青虫(「フタトガリコヤガ」という蛾の幼虫だそうで、毛虫ですが、毛があまりないので青虫にしました)が沢山ついて、たちまち枝から枝に葉を食べています。

 私は放っておきますが、シジュウカラは放っておきません。勢いよく飛んできて、あの可愛い姿とは裏はらに、自分の体長の半分ぐらいありそうな幼虫を「つついては食べ、つついては食べ」これが「自然」なんだと教えてくれます。

 今朝咲いた酔芙蓉は綺麗ですが、昨日咲いた花は、今日は赤い拳骨です。明日は多分下に落ちるでしょう。これも我が家の小さな秋の象徴です。

 玄関わきのハナミズキは日当たりの少ないせいか、余り花が咲かないのですが、2階の窓から見たら、赤い実が2つ見えたので。これも秋だなと写真に撮りました。
 今日は良い日曜日です。

頻発する自然災害と人類

2018年09月06日 12時00分16秒 | 環境
頻発する自然災害と人類
 自然災害の異常ともいえる連続に心を痛める日々です。人類を生み育ててくれた地球を大事にしないことの咎めでしょうか。何か恐ろしさが募ります。
 犠牲になられた方、被害を受けられた方々には申し上げる言葉もありません。

 今、人類は繁栄の絶頂にあるようで、一部に驕り高ぶる人々や国々もあり、自然に対してあまりに不遜になっているような気がします。
 自然を征服し、 自然を自分たちの思うが侭に活用(収奪)して、「今」の生活を謳歌しようという自尊と我儘が強すぎるのではないでしょうか。

 古来「母なる自然」とか「母なる地球」と言う言葉はありますが、現代人は地球の自然を「母」のように「敬愛」しているでしょうか。
 月や火星に住めるという「浮気」も研究としては結構ですが、それが地球を蔑ろにすることにつながったのでは、恐らく人類の未来はないでしょう。

 今回は、地球環境における2つの大きな問題が連続したことに恐怖感に近い驚きを感じていますが、地球環境破壊の結果の異常気象と、地球の構造自体に由来する地震の連続です。

 今回の北海道に山崩れは、この両者の複合によるもののように感じますが、このところ「これまでに経験しなかったような」という形容句が余りに頻繁に使われることで、自然災害のレベルが一段上がったように感じるのは私だけではないでしょう。

 異常気象問題は議論としてはそれなりに尽くされているようにも思われますが、地震については、余りに未知なことが多く時に専門家が、首都圏で直下型地震はなどと「確率の形で地震予知」などやり、マスコミも報じますが、どう信用していいのかわからにというのが実情でしょう。

 まだまだ人類にとって自然は解らない事ばかりでしょう。気象予報の正確度は増しましたが、出来るのは予報だけです。
 地震の場合は、予報も役に立つようなものではありません。

 残念ながら現状では、人類は、自然に如何なる現象があっても、受け入れるしかないのです。異常気象問題ではCO2濃度などの研究は進んでいます。因果関係についての「異見」もありますが、研究は大事でしょう。地震についても研究が大事な事は当然です。

 しかし、今の人類が驕り高ぶり、予測、予知も可能とか対策も可能のように考えるのは行き過ぎでしょう。

 縄文以来、日本列島に住む人々は、自然災害と戦いながら、その影響をいかに緩やかなものにするようにと対応策を考え、時に凶暴な自然と巧みに共存することに知恵を絞って来ました。
 この状況は、基本的には今も変わらないと思います。残念ながら、人類は地球環境が人類にとって些か凶暴の度を強めるようなことをしてきてしまったようです。

 今現在できることは、些か凶暴さを増した自然環境に対し、その影響を和らげるような防衛策を早期に講じ(治山治水のレベルアップ)、今日の自然と共存できる体制の再構築をすることでしょう。

 そしてより長期的には、多様な研究を進め、さらに基本的な所で自然との共存の在り方を高度化するといった努力を続けることではないでしょうか。
 そして、地球の自然は、あくまでも人類(すべての生物)の「母」であることを常に忘れるべきではないでしょう。