週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

梅は咲いたか~♪

2014年01月26日 | ☆文学のこと☆

 
      紅梅

 金曜日の朝刊一面トップに大川の梅が載った

 ぐんぐんと気温が上昇した土曜にその隅田川を走る。

 少年野球のグランド前に、ちょいとした梅園があるのだ。

 ネットごしだが新聞と同じ場所でツリーを従えた紅梅を撮った。

 白梅はまだちらほらとだが、今日の陽気では桜も早いのではないかと、先走った心配なぞしてみる昼下がりでござる。

 何事も成してなくとも、無駄に刻は過ぎていく。

  

 同じ土曜の朝刊全段に、あさのあつこ氏の小説が載っていた。

 月曜から掲載された夕刊連載「この手に抱きしめて。」を一挙に載せたもの。

 アステラス製薬の広告だが、こうした依頼が来るのも実力と人気を兼ね備えたあさのさんならではだろう。

 このような形であさのさんの小説を読めるのも、同人としての愉悦である。 

 この一週間毎夜の楽しみ、プロとしての矜持を感じさせてくれた。

  

 それにしても、今日は暖かかった。

 隅田川から荒川へ、受験真っ最中の長男とひた走った。

 南風に背中を押され気持ちいい。 

 ユニフォーム姿の子供たちが手拍子に合わせてダッシュを繰り返す。

 遠い筑波から海へ押し寄せる山風は、いざ上流へ反転したとたんに牙を剥く。

 江戸の人は健脚揃いだったろうな、と思いを馳せて足を運ぶ。

 先週の会社の帰り道、実家のある新吉原を回った。

 下世話な風俗と化したかつての廓町。

 南西にあった久郎助稲荷を見に行ったのだ。

 ありんす国のなりの果て。

 花魁や新造の祈りはいずこへ。

 今はなきお歯黒溝を越えると頭の車善七の屋敷と溜があったと云われる。その先の龍泉町に鷲神社が鎮座する。

 「柳橋ぃ~から 小舟で急がせて

  舟はゆらゆら 波しだい

  舟からあがって土手八丁 

  吉原ァ~へご案内  

  梅は~咲い~たか、桜はまだかいな

  柳なよなよ 風次第

  山吹ゃ浮気で 色ばっかり しょんがいな~」(長唄の抜粋)

 私も、私の小説のなりの果てをゆらゆら祈って書いている 



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