週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

室町水無月の会

2011年06月14日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

吟行を終え、いざ句会へ。。

天地人賞を一気にご披露

一句、一句が写真の臨場感をさらにひき立てている。

個性豊かなphoto575を、ご覧あれ・・・

             天賞
                「淡き葉が 雨に色づき夏支度」 浜女

浜離宮での吟行だけに、浜女と名を冠したからには・・・
そんなプレッシャーもなんのその、浜女おめでとう。
 (浜離宮の紫陽花じゃないのがオチだけど、ね。)



               地賞
              「ビル群に 負けじと天指す梅雨キノコ」 酔徹

よくぞ見つけたこの構図、着眼点がさすが酔っぱらい、らしいお見事な一句。


           人賞
              「さみだれに 軒先借りる迷い猫」 鶴輪

同じ場所、同じ時にこの場にしたはずなのに、鶴輪はセンスあるよ、ホント




            


      室町砂場

久しぶりに室町を訪ねる。
かつて杉浦日向子大姉がもっとも東京らしいと、愛した老舗である。
そう、全そ連の前身、ソ連。

旅帰りの大姉もあっしらと同じ。
無愛想でないよ、ツーと云えば、カー、飾らない気配りが心地良いのである。
串に刺さっていない蕎麦屋の焼き鳥、甘めの玉子焼きを食べ、正等の菊正を飲みあ~ここは江戸だ、と安堵したのだろう。

漆器に入った焼き海苔、梅くらげ、辛めのそば味噌、砂場自慢の浅蜊の生姜煮。
蕎麦屋さんの出汁は、飲み助にはたまらないつまみを供してくれる。

雨があがったお江戸のへそに、日差しが眩しい。
この昼日中から酒が飲めるのが、蕎麦屋の素晴らしいところ。
馴染みをつまみに、まずは一杯

         
            2階 テーブル席                季節の花

     中庭を臨みながら 
 
 

冷汗したたる麦酒で喉を湿らし、まずは自己紹介。

いつもながら初参加組の俳号を会長が命名することに。

遊郭界隈を描いた文学作品を研究するT氏は優女に。
男気溢れる飲みっぷり語りっぷりのI氏は弾前に。
句会がいっそう華やぐ。


さて、発句のほうは・・・

              写真賞
               「見上げれば 緑の屋根に夏光る」 弾前

大好きな夏、胸のすく清々しい写真と句に海光からも一票。


        会長賞
              「がくあじさい 深き樹木の古庭に」 優女

6.11の吟行のテーマをいちばん表現していた句、と会長が推薦。


              
                「ただひとつ 愛でて欲しいと雫散る」 江戸嬢

質感ある写真、優しさ溢れる言葉。江戸嬢らしい一句ですな。

            
                「赤い葉の 色も立たせる梅雨の雨」 恋狼

素朴な緑と赤の対比が素晴らしい画。雨の字、かぶりさえなければ入れたい句


       
                 「はな紫陽花 汚染の惨禍無縁なれ」 草露

浮かんだ良句がぶっとんでしまったとか・・・時は戻せず


             中国の楓の葉
              「さらさらと 唐葉にのせて蕎麦たぐり」

惜しくも写真賞逃す。句は・・・研鑽、修行あるのみでござる




         

筆者が転写係り。
こんなふうに色紙に写真を貼って筆でしたためて回覧しやす。
砂場時間切れにつき、二軒目へ。
神田ガード下の雄、升亀2階座敷にて選評のつづき・・・


天賞は8票入り、ダントツだった。
これも酒さえ飲めれば、という浜女の無欲の為せる技かな。

升亀名物げそ天、明日葉の天ぷらに話も尽きぬ。

会長の新提案

さらに面白い言葉お遊びをした。
まさに俳句とは、ライブである

さて、そのお遊びとは?



番外篇につづく