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週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

お願いてんこ盛り!

2011年01月29日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★
     天賞作品

     「幸あれと 無限の願いてんこ盛り  
                                     浜女

1月最後の金曜日に滑り込みです

全そ連Photo575新春会の巻!を浅草で開催しました

冒頭の写真と俳句は浜女によるもの。
満場一致で天賞を受賞
神様もこれだけの願いを聞くのだから年初から大忙しです。
それにしても素敵な作品ですね、心からおめでとうございます

続けて・・・

   地賞

      「燗酒を 飲み干す手元迷いあり
                                  心筋

過去の天賞の賞品を小道具に、作り上げた被写体。
こういう手法も写真俳句の新しい可能性でしょう
                               
   人賞

      「人生に 遮るものなき二月哉
                                草露

草露さん、いつもながら見事。
空に向かい真っ直ぐに伸びる道、毎回の受賞は達人の域

先にブログで触れた、浅草の「味ちゃん」に全そ連のメンバーが集結
焼肉とマッコリの怒涛の飲み食いからスタート!
二次会は浜女念願のもつ煮ストリート、なぎらさんご用達の「正ちゃん」へ。
寒風吹きすさぶ中、人気スポットはそれでも親父さん目当てにお客がひっきりなし。
ストーブで暖を取りながら飲む熱燗もまた旨し

それでも睦月の底冷えはたまらず、
タクって筆者なじみの上野昭和通りの「いち川」さんへ場所を移し、ひとごこちつきます。
ようやくPhoto575の選評と相成りました

   Photo賞

      「喧騒を 忍ぶか都会の冬木立
                               酔徹

先輩のこの構図はさすがです。
日頃見慣れた風景までも作品に見立ててしまうセンスはいつだってお手本にしたいもの
 
  

    「麗らかや 鳥もさえずりついアクビ
                                   恋狼

恋狼さんの飼い犬、日だまりで温むワンちゃんに、こちらまでのんびりしてしまいますね

      

  「いつだって らしくいたいねスキップで
                                    江戸女

江戸女さんは、いつだって、(可愛い)らしいですよ。
ただし、怪我するほどの飲みすぎにはご用心を



      

   「恋みくじ 待ち人来いと念じ引き
                              浜女

きっと待ち人は世界のどこかにいるはず

  

      「雨あがり したたるほどに梅の香
                                    海光

  

      「満開の 早春貪る野鳥かな
                              海光

皆さん、力作揃い。
全そ連のために、日頃から風景を、道行く生き物を、飲み屋の一皿を被写体に捉えようと愉しんで努力なさっている姿が目に浮かびます。
粋な大人のお遊びですな

    浅草銘菓勢ぞろい

天地人賞、Photo賞の受賞者への賞品は、地元浅草の老舗の銘菓を用意しました

天賞には、やげん掘の手彫りのひょうたんと、大辛山椒多めに調合したもの。
地賞には観音裏の老舗、小桜のかりんとうを。
人賞にはたけしさんや内海師匠など浅草芸人が大好きな硬い硬い日乃出のお煎餅。
Photo賞には肉がたっぷり詰まったセキネのシュウマイ。
手土産にも浅草の味をお持ち帰りいただきます

シメは全そ連らしく、「いち川」さんでもりそばを一人前ずつススル。
食に、飲に、舌と胃袋が狂喜し、肝臓が悲鳴をあげるという週末の一夜

浅草、上野グルメツアーみたいな句会もまたよろし
浜女さん、もつ煮ストリートはあったかい昼間に再チャレンジしましょう

次回は会長お膝元、大倉山の梅見会

   「六度目や 雪解け願って大倉に
                    
         海光

お後がよろしいようで・・・


       
       

砂場でPhoto 5・7・5!

2010年12月11日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

   虎ノ門砂場の二階座敷にて

久しぶりの虎ノ門砂場です

おばあちゃん家に遊びにきたような、この懐かしい日本家屋が落ち着きます。
日本人ですなぁ。

筆者は一番乗り・・ウヒヒ!

正統派、キリンラガーを18時前から贅沢に流し込みます
つまみに、浅蜊の時雨煮と蕎麦味噌を頼む!

  
  関東風のやや濃い味の浅蜊の時雨煮      しゃもじの焦げた感じがたまりません

う~ん、なんともいえまへんな
生姜を効かせた濃い目の浅蜊と、甘味のある味噌が香ばしく舌にのると、ぬる目の燗酒が口の中でそれをゆっくりと溶かしてくれます
 
  
      蕎麦屋の出汁が効いてます          ニシンは日本酒のアテに最高

本日のメンバーが集ってきた。ってことで、純米を追加・・
次々に空く徳利がこわい・・

  
   徳利がいい、酒もいい       いたわさって誰が考えたのか、絶妙なアテですな

このほか、揚げ出しや鳥皮のポン酢つけなどいただく。
天ぷらを頼むのを忘れるくらい、酒、酒、酒・・

どんだけ飲むんじゃい

おっと、俳句の会でした

由緒正しく、今回は事前に写真と俳句をご用意してもらって、
Photo575と洒落こみました。

メンバーの皆さん、渾身の作品をご覧あそばせ~~

       天賞
    「立ち止まり 過ぎし日想う黄昏よ」 江戸女

     
地賞
    「冬の空 宙に浮き立つ赤サンタ」 酔徹
 
       
 人賞
    「美酒に酔い 聖夜に愛し人想う」  浜女
 
    
Photo賞
    「雲の上 飛躍を誓う冬空へ」 恋狼

皆さん、真剣に、あくまで真剣に、遊び心を満たしたようですね。

成功、成功

これぞ、大人の遊びというものです。
入賞はなかったものの、秀逸な残りの写真と句をお愉しみください

            
     「菊水の 波間に浮かぶ冬の月」 宝船

   
 人賞を争う 
    「冬空を 幾何学にして摩天楼」 草露

   
    「澄み渡る 凍空いっぱい大志あり」 哲路



シメはやはり、冷たいもり蕎麦で・・


   もり一人前

麺は細め、旬から少し寝かせて熟した香りが立つ蕎麦は、どんどんお腹に入っていきそう。
汁も辛めで筆者好み・・
この時期の蕎麦湯はカラダを優しく温めてくれます。
やっぱり蕎麦屋飲みはいいなぁ

全そ連メンバーの皆様、お疲れ様でした。
最後はもちろん、砂場自慢の蕎麦をズズッとすすって・・・
座敷のお姉さんにもご挨拶。
いつまでも、たまの常連を?お元気で迎えてくれて嬉しいもんですな!

 

砂場さん、ご馳走さまでした~

  

◇虎ノ門砂場◆

東京都港区虎ノ門1-10-6
03-3501-9661
http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13002143/


【番外篇】


怒涛の二次会で、熱唱に次ぐ、熱唱

虎ノ門と新橋の夜は温かいヒトの人情でEndress winter

 
         

忘年会シーズン、皆さん飲み過ぎにご用心・・

What's a fantastic night

【飛脚Tのランニング日記
                              今月のランニングトータルは59.1
km
                            今年のランニングトータルは1555.6km



全そ連 冬の句会のご案内

2010年11月14日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

こんにちは、瓦版から大切なご案内です

今回は、全そ連幹事長としてお知らせします。

来る 12月10日(金)に、虎ノ門砂場で、「全そ連 冬の句会」を開催する運びとなりました。

順次、幹部会から連絡が入ると思いますが、出欠を17日(水)までにお願いします。

このブログの愛読者の方で飛び入りしたい!っていう方も大歓迎です
(コメントにフリーメールで結構ですので連絡先をください)

詳細は以下の通り・・

日時:12月10日(金)18時集合

場所:虎ノ門砂場二階座敷

規則:季語は自由。

ただし、デジタル写真or写メを事前に送れる方は送ってください

*写生俳句、フォト五七五を推奨します。もちろん、ムリな場合は通常通りご参加OK

*M政調会長のメルアドまで・・ご存知ない方は幹部までご連絡を。

お酉様もはじまり、今年の師走も間近・・

うっかりすると、もうクリスマスソングも聴こえてきそうですなぁ

皆様、楽しい年忘れ&新たな年への弾みにしたいと思います

どうぞ、よろしくお願い申し上げます

「紅葉から ニョキっと伸びるスカイツリー」
                                         哲路

全そ連幹事長  哲路

 

【飛脚Tのランニング日記
                              今月のランニングトータルは79.0
km
                            今年のランニングトータルは1446.5km


2010 「全そ連」残暑句会 in 浅草サンバカーニバル&飯田屋編

2010年09月05日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

            夏だ踊りだ 第30回「浅草サンバカーニバル」 in 雷門通り 


      「炎天の 異国のリズム夏終る」 (天賞)
                           草露



「週刊浅草江戸っ子瓦版」愛読者及び「全そ連」ファンの皆様

残暑お見舞い申し上げます
お待たせしました。しばらくぶりの「全そ連句会」でございます

いや~今年の夏は暑いですね~。
まるで何度か旅した、異国の地シンガポール、マレーシア、タイなどの亜熱帯と化したTOKYOの下町です。

8月も最後の土曜日、馬道から雷門通りへかけて、今年もブラジルはリオの風が吹きましたぞ
初めて浅草でサンバカーニバルが開催された際は、いったいどうなるのだろうと心配したもんですが、今年でなんと記念すべき第30回目!
なんでも本国ブラジル以外の国で開催されるサンバカーニバルでは最大級とか
継続は力なりとは、まさにこのことですなぁ。

         
             全国から集まった踊る猛者のお姉さんたち

       「踊子の 胸に玉汗夕陽さす」 (地賞)
                           心筋
     「カーニバル 異国の夏に想いはせ」 (人賞)
                                          
浜女


突然の呼びかけで、少数での集いになりましたが、全そ連の皆さんようこそ浅草へ

まずは、べたに雷門で集合
皆さんはせっかくなので、サンバ吟行で創作意欲を高めていただきました。
筆者は太極拳の日でしたので、吟行後の待ち合わせとなりました。

いつも混んでる仲見世は、この日さらに一層込み合います。
そんな中、浅草寺、浅草神社を参拝しつつ、浅草の表道から裏道へとご案内します。


         
         御登りさん状態でパチリ      モツ煮ストリートで大興奮

浅草寺参道を抜け、裏観音へ。

     「路地裏に 秋を呼び込む赤グッピー」
                           心筋


浅草観音温泉を見つつ、浅草ならではの骨董屋で珍しい十手や刀、古銭などに興味を惹かれ、呑んべぇが心躍るモツ煮ストリートへ突入他ではあまりお目にかかれない、道にはみ出した露天さながらのモツ煮屋が立ち並ぶ景観に皆さんのモチベーションが上がること、上がること代表格の正ちゃんから始まる軒先に置かれた、麦酒、酎ハイ、ホッピーの滴のついた冷えたグラスに、浜女の目が釘付けになってますよ~


       「一雨の 涼を願うる蝉の声」
                       
哲路
 かっぱ橋本通り商店街から眺めるどぜうの老舗「飯田屋」

モツ煮ストリートからフランス座を横目に、かっぱ橋本通り商店街へ向かいます。
喉を潤す冷えた麦酒を、ここまで皆さんよくぞ我慢しなすった

早速、暖簾を潜ります。



この日の混雑を予想し、予約しておいたので、特別に離れへ案内されます。

     
           夏の陽が落ちる夕刻に、離れの灯りが優しく出迎えてくれました

本館は新しく立て替えたもの。離れの別館は情緒溢れる江戸の風格。
これぞ、浅草のどぜう屋というものです。
通常は別館代を3000円のところ、本日は先の予約ということで特別にサービス。
かつて渥美清さんもここでどぜうをつついておりました

     「汗光る 夏の終わりのサンバかな」
     「陽盛りや 夏の終わりのサンバかな」
                           草露

 どぜうの南蛮漬けはカリッといいつまみ
 脂の乗った鰻のうざくは美味
  厚めに切った瓜が絶品の漬物の盛り合わせ 
  
         日本酒には板わさが合います            月桂冠樽酒を冷でいただく

       「秋暑し 狂ったように熱帯魚」
                         心筋
       「ゆく夏の 響く歓喜に夢のあと」
                         
浜女

どぜうの南蛮漬け、泥鰌をカリっと高温で揚げて、甘辛酸っぱい冷えた汁に浸った泥鰌は本当に美味しかった。また食べたい。これを書いている今でも食欲がそそられる旨いつまみでございます

どぜう屋でうなぎは初めてだったが、考えてみれば同じような形状。
うざくはとろりと柔らかく焼き上げた脂ののりがいい鰻と夏の胡瓜が舌で纏まり、絶妙の酢の物でした。
漬物もさすがに老舗の仕込み。
瓜も人参もキャベツもサクサクとして、じつにいい仕事でした。
漬物にはうるさい筆者も満足の一品です。

いよいよ、本命のどぜう鍋の登場です

 食べやすい骨抜き泥鰌1600円
          根深葱をたっぷりと入れます                 ささがき牛蒡もたっぷり

いきなり丸はキツイ、最初は初心者にも食べやすい骨抜きでいただきます。
今宵は泥鰌本来の香りと食感を味わうために、卵は遠慮します。
なんてったって、ここの泥鰌は新鮮ですから、泥鰌本来の味を楽しむには素が一番です

とは云いつつ、葱とささがき牛蒡はたっぷり入れるのが通でございます。
泥鰌の出汁が出た汁が沁みるので、実は葱と牛蒡が何よりのツマミなのですよ
どぜうの灰汁と泥臭さが抜けて、やっぱり飯田屋さんはいい仕事をしますなぁ

 丸泥鰌を入れて、野生本来の味わいを楽しむ

忘れてはいけない。
ここらで、句会を再開。
皆さん、サンバ吟行の興奮をそのまま句に託していきます。

  
     泥鰌そっちのけ真剣に句を編む人々       俳句より食い気!食欲に走る人

      「夕映えに 去りし日想うどぜう鍋」
                                                       
哲路

筆者が買い揃えた「樋口一葉記念館」の額とストラップを景品にしました。
皆さん、それぞれサンバカーニバル吟行で心に留めた素敵な俳句を詠んでいただきました。

同列で並んだ句には、最後に飯田屋の仲居のお姉さんに選者になってもらい、天地人賞を決定。
残暑の中で、老舗のどぜう鍋、そして句会。
今宵も素敵な大人の夜が過ぎていきます。

このあとは・・・

顔ぶれみればその通り。
8月で最後という、旧仁丹塔下のカラオケ屋さんに突入します

    
        真夏の夜を熱狂する面々             沈思、瞑想、迷走!?

    「ツクツクと また来る夏をいと惜しむ」
                           哲路

まだまだ暑い熱帯夜ですが、暦の上では今年も2010年の夏は終わりです

夏がもっとも大好きな筆者は、秋の感じられる気配に淋しいもんですが、今年はまだ夏が続きそう。
熱中症にはくれぐれもお気をつけて頂きたいのはもちろんですが、筆者的には暑さは大歓迎

そして、またひとつ、歳をとったぼくらですが、
いくつになってもひと夏のいい経験をし、また一回り大人になって、この世界を引っ張っていきましょうよ。

桑田さんも寛平さんも無事に病魔を乗り切ったようです
同じ世代のパワーに元気をもらって、もう一歩踏み出していきたいもんですなぁ

2010年の夏。
おやすみなさい


【飛脚Tのランニング日記
                              今月のランニングトータルは30.0km
                            今年のランニングトータルは1114.2km


花見と句会(前編)

2010年04月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

満開の桜の中、
恒例の2010年花見会と全そ連第11回句会を開催しました

参加した皆さんのこと、神様仏様がちゃんと見ていてくれてるんですね
それにしても例年思うんですが、
日本人の感性に合うと云われる桜。
この大気不安定な時期に、春の嵐で吹く雨や強風にも決して負けず
散り際の美しさ、散るときは自ら散る潔さ  と黙って耐える健気さは見事ですね。

巻頭に、今年花見句会の3賞を掲載します。


天賞   「君と見し この春桜三年目」 
                      江戸嬢
地賞   「きもちよい ああきもちよいさくらざけ」
                      健太郎
人賞
   「桜舞う 校舎の裏の恋模様」
                      
浜女

 山谷堀朝一番のソメイヨシノ接写

私幹事長が朝9時半に並び、チケットと整理券をゲット
全そ連及び京浜会、友人たちが13時出船の両国の東京水辺ラインに集合しました


 春場所の両国国技館前にある東京水辺ライン発着所
 
         水上バス待合所             夜桜船、お花見号などいろんなラインがあります 
  初めての方も、そうでない方も、いい雰囲気のカップルも好天の中乗船にワクワクですね


     むろん乾杯  実に美味しそうでしょ!? 笑顔が咲きますね~  素敵なカップルの誕生

  
      大川端と新川を結ぶ中央大橋          中央区新川オフィス群の川辺の桜たち      
  
 浜女の桜モチーフのネイル     まさに両手に華の会長       江戸嬢の桜色のネイル
 
   高層ビル群の畔にさくらが咲き誇る       佃島界隈も桜のリバーサイドがあっていいですね
 
  人懐こいカモメが隅田川を縦横無尽に舞います     編隊を組んでなんて自由なんでしょ

  「大川や カモメ飛び交う花吹雪」


 
 あの男女7人夏物語の舞台清洲橋から眺めるスカイツリー  満面の笑みに桜もご満悦のはず!?

  「川の瀬を すべらせ泳ぐ花吹雪」
  「川に沿う 花のいのちが春を呼ぶ」


 
  下船した桜橋の発着所オープンデッキがいいでしょ        舟酔い?酒酔い!?

 
かの吉宗将軍が飛鳥山に無礼講の花見を広めたのが始まりだってさ

水辺ラインを満喫した一行は、桜橋で上陸します。
この贅沢が往復2,000円で楽しめるっていいでしょ。
可愛い忠犬ハチ!?が出迎えてくれました

幹事長の地元、桜橋たもとでさくら祭りが開催。
午前中は姪っ子がオーケストラを演奏してました
それぞれ想いを胸に、桜は咲き誇り、
我々もそれぞれの俳句詠みのココロが沸き立ちます。

さぁ、これからいよいよ後編の大川の花見会へと続きます
すでに3賞発表しちゃったけどね

そこで・・・ノミネートされた意欲作も発表しちゃいます

  「おだんごは みたらしよりもあずきかな
」 
                    
  美妻
  「舟ゆらり 桜舞う酔い夢心地」 
                    
  哲路
  「さくら色 東京で見る新世界」 
                    
  高女
  「君想う 心の強さ桜以て」

さて後編へ。乞うご期待を










花見と句会(後編)

2010年04月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

         
           桜橋ではこんなに見事な染井吉野が出迎えてくれます
         
               つき山周辺に咲く満開のさくら、さくら、さくら

前編の続きです
さくら祭りで、もつ煮、太巻き、焼きそば、唐揚げ、煮玉子、おでんと買い込んで「つき山」の暖かい日だまりの桜の元に、御座を設けて、
さぁ、本格的に無礼講のお花見です
合羽橋道具街で購入したお気に入りの北京鍋と蒸篭で蒸した、かみさん手作りのシュウマイも大好評でした
めいめい封建の世の花見に想いを馳せて、想像力を巡らせます
飲み過ぎると良句が浮かばないからご用心

  「御座の上 散る花見ずに酒喰らう」
     ご ざ                     さけく



   スカイツリー効果もあり人手が多いです   花見よりサッカーか!?     ちぃ~す

      
  はほっときましょ~    1年ぶりに話が咲きます         母性を掻き立てられて   

    「さくらの下 一年ぶりの再会よ」
    「お花見は 離れた人との再会の場」
    「春の花 桜も輝き皆も咲き」

 吾妻橋水上バス乗り場周辺の桜

  「浅草で 春駆け抜ける花見かな」  
  「人通う 桜並木の隅田川」


花見しながら詠んだ俳句を予約した本所吾妻橋のもつ焼き屋「稲垣」の座敷で、お披露目です。
なんと酔い過ぎた女性陣や友人が3賞を受賞。
酔ったもんが強いって、嬉しいやらなんやら・・・
久しぶりのもつ煮、もつ焼き、天麩羅盛り合わせ、餃子鍋も旨かった~
天賞は静岡名産の高級茶
地賞はHARIOの水出し珈琲セットと桜モチーフの有田焼
人賞はご存知浅草デンキブラン
をご用意。
浜女は酔って可愛く、バッグに入れたデンキブランを忘れた気がしたのか何度も部屋へ戻ってました

  「我好て さくらを愛でる酒の香」
         われすき            め          こう

                   
        総勢20名弱で焼酎をたっぷり飲み、餃子鍋とシメのラーメンを平らげました~

  「桜咲き 笑顔も自然と満開に」
  「みたされて さくらまんかいはらいっぱい」
  「一日の 時を哀しむ落桜」


翌日、いつものランニングコースに出て近所のさくらを撮影してきました
浅草界隈のローカル桜をご鑑賞くださいまし

  桜が続く山谷堀公園

  「母と見る 校庭の花思い出し」
  「散る花を ふと見上げたら春見えた」
  「初仕事 花見酒酔う門出かな」

 お堀跡見上げれば桜の天井です お堀の名残に桜が咲きます

 それにしても染井吉野って、心も開く素敵な色ですね~


   聖天公園から眺める待乳山聖天と桜         高台の希少な江戸では眺めが絶景でした

        
       大根祭りで有名な待乳山聖天      池波正太郎氏の生誕の地でもあります

ちなみに僕はこの地名、歴史あった待乳山小学校の卒業生です。
今は姪っ子が通う、東浅草小学校に校名変更してしまいました。


   「強風に 散りて残りし花未練」
  「花嵐し 一輪残る未練かな」



        浅草寺五重塔とさくら!                   伝法院と見事なさくら


三社祭りで有名な浅草神社のさくら             狛犬とさくらと枝垂れ柳

 植木市お富士さんで名高い浅間(せんげん)神社と桜

最後に、
今年もこんな素敵なお仲間に恵まれ、楽しい句会を開けたことを感謝します。
どうもありがとうございました!

選に漏れましたが、
私、幹事長が気に入った一句でシメたいと思います。

  「桜咲く みんなのことはわすれない」
                         華麗(小5)

素直な句ですね。
私はハッとして、ココロが洗われたような気がしました。
たまには純真無垢な童心に帰り、自分の心に素直になってみるのもいいものかもしれませんね
大人の皆さん、こんな素直な子供たちに、明るい未来を作っていきましょう。

ではでは。。


たまには昼日中に蕎麦前を

2010年03月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

         鬼の寝言ぬる燗
               はるひとひ
                
春一日 たまにはゆるり鬼退治 
                                 
哲路

古き良き時代のサラリーマンは・・・

朝出社してすぐに、喫茶店でスポーツ新聞に淹れたてのコーヒーをゆっくりと一杯
ちょいと遅いお昼は、昼メシ代わりに上司や先輩、客人とよくビールなどを一杯飲ったものです
僕が商社に就職したばかりの頃、と云ってもほんの18年前の日常でした

月日は経って、憧れの出版業界で揉まれながらも、真剣な遊びが仕事になる面白さ、
やはり昼間から飲むくらいのゆとりある無頼漢がいい仕事をしたものです

そんな思いも、いまこの底知れぬデフレの時代には感慨というべきものになってしまったのかなぁ。

 車海老天セイロ二枚重ね(1,200円大盛200円)
 七味を乗せて山椒の香りを愉しむ  摺ったばかりの山葵はやっぱり美味しいね

車海老が二本見事に反り上がり、贅沢にカリッと揚がって美味。
筆者は抹茶塩を特別に頂き、天麩羅につけていいおツマミとしました。
小ナスに、椎茸、エンドウ豆、たらの芽、ふきのとうもいい食感、海老は尻尾までカリッといい塩梅でした
蕎麦は手打ちの中細、やや堅めで筆者好み。汁はありがちちょっと薄めかな。
その代わり、蕎麦湯はドロッと濃厚で旨し

ということで、
たまには異端児気取って、昼日中から、ぬる燗を独り愉しむのもまた本物の酔狂

ココロの贅沢がこんなに手軽に愉しめるのも、蕎麦屋飲みならではの愉しみなのです

優等生の皆さんも、不況で頭を抱えてる皆さんも、たまには飲っちゃいましょうよ

ただし、毎日飲るとクビになっちゃうからご用心


    
    ちょいと逸れた脇道にひっそりと佇む     モダンな店内は改装したそうです

◆竹ふじ(志村坂上)◆
東京都板橋区志村1-33-2
03-3967-3820
定休日:水曜日、第三火曜日
*売り切れ次第閉店



全そ連初春の句会(梅見の部)

2010年02月11日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

                
               梅一輪 心の春も 遠からじ(天賞)
                         草露

このところ寒さが一層身に凍みますね~
春を先取りに、梅が咲き始めた大倉山に今年もみんなで集まりました
雪のような春雨が降る中、ちょっぴり早い梅見の吟行も、
紅に、淡い白さの花びらを咲かせた梅
にホッとココロが暖まります

                        

   春の訪れを予感させて健気に咲く白梅    雨の中しっとりと吟行です

小梅かみ 酸いか甘いか深呼吸(地賞)A氏

坂を越え 寒空頬は梅の色(人賞政調会長
 

   山河名水心が洗われる庭園風景       思い思い創作意欲を高めてます

     重厚な意匠の大倉山記念館
           蛙の産卵に立会いました

大倉山でめいめい句を心にとめ、向かうは山を下って、蕎麦処とみ田さんへ
いよいよ句会です。
いつになく、レベルの高い句が多く、今回からわたし幹事長からの提案で、兼題と自由句の二句詠んでいただきました


 そば焼酎仁右衛門ボトルで   新幹線ガード下 蕎麦処とみ田

梅林や 見果てぬ夢を追い求め   草露
この雨の止む気配なし蕾梅      A氏
早春の 雨に心を流してほしい   K嬢
父想う その名はほこり梅三郎  T嬢
ふと思う 寒い雨降り終えた空   政調会長
霧雨に 香り沸き立つ梅の園     T氏
初春を 透かして遠く梅林      T氏
紅梅の ごとし染まりし我の恋心 K嬢
春日和り 梅の香りが酒の味     T嬢
春雨や 憂いのこころ山笑う    哲路
春一日 山に恋咲く梅見酒       哲路

選考に悩み、それぞれ時間がかかるほど良句が並びました。

神田ガード下とはまた違う、東海道新幹線のガード下で揺られながら、
実に安く、どれも手のかかった旨いツマミを頂きました

全そ連幹事長としては、
寒い雨の吟行後のぬる燗と仁右衛門そば湯割りがなんとも堪りませんです

大き目の甘海老の唐揚げも珍しく、海そのものの芳醇な味わいが美味でした。

シメのセイロは、蕎麦の実が程よく出て、コシ、香りとも十分。
大倉山とみ田、侮りがたしです。

また、再訪したいお店ですね



    珍しい絶品甘海老の唐揚げ         鴨ロースのタタキ葱添え

     歯応えたっぷりの薩摩揚げ        身体があったまるおでん

       シメはやはりせいろですね(450円)       濃厚で旨かった牛煮込み

大蔵山記念館で、会長が主催する花粉航海の公開リハーサルです
僕の大好きなナンバー、Your Storyを生で聞惚れました





なんとこの日は会長の記念すべき54歳の誕生日でした。おめでとうございます
みんなで、「Happy Birthday To You!!!」を熱唱し、花束と大倉山限定豆乳酒をプレゼント
会長も句会天賞とともに、喜んでいただけたようです。



次回は、桜の花咲く花見でお会いしましょう

哲路

◆蕎麦処とみ田(大倉山)◆
神奈川県横浜市港北区太尾町109
045-531-3935


梅見会と花見会の予告のこと

2010年01月15日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

 
寒くとも 春をついばむ メジロかな 
                                哲路      

大倉山の会長から早くも梅が咲き始めたとブログにありました
http://blog.goo.ne.jp/ko2tan/e/8bb12934f2d2dbc26527e563a4e458dd
この寒さですが、もう今年の春はすぐそこまで来ているんですね~

このブログは新年からなので、気分盛り上げ2009年度の写真をアップしました

巻頭の梅枝にとまったメジロの写真可愛いですよね
大倉山では、楽しい各種イベントや露天商もあり、熱燗片手にほんのり暖まった梅見の句会でした


  
   横浜開港150周年、伝統芸能のイベント          梅を観賞しながらのお茶会

  
     懐かしい紙芝居に子供たちは夢中          日本の子供の清く正しい姿ですね

続いて、2009年度の隅田川水上バスに乗っての花見会です

      延々と続く隅田公園沿いの桜並木
   
      隅田川の水上バスからの眺め               佃島あたりの桜の見処
                     

2010年も、3月大倉山の梅見会、4月隅田川の花見会を予定してます

全そ連会員の皆さん、このブログを見て新たに興味を持たれた皆さん、
是非お楽しみにしていてくださいね~


全そ連冬の句会(師走の部)

2010年01月13日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

      
    いつもお世話になってます京橋の「藪伊豆総本店」       大好きなエビスと蕎麦味噌で乾杯

       縁側の 日だまり温し 世を望み (天賞受賞作)
                               草露
こんな世の中だからこそ2009年の話題で恐縮ですが
ココロの憩いにと始めた真面目なお遊びの会、全そ連の活動と俳句の会         旧ブログに習って、記念すべき第10回全そ連&句会の模様をご報告します

   
 ぬる燗で旨い茨城青木酒造十大(580円) さすが老舗お重で温めた
江戸前焼海苔(420円)

   旬の肴、公魚(わかさぎ)の天麩羅

    
      珍しいそば寿しを山葵で(525円)       そば焼酎薮伊豆(北海道粉使用2,940円)       
   
                真剣に俳句を詠む全そ連メンバーたち

本当に久しぶりに開催した恒例冬の全そ連と句会
老舗の蕎麦屋で憩い、素敵な仲間と
初参加の諸氏も、
緊張の中、真剣に悩み、俳句を詠み合いました。
皆さん、楽しく、真面目にありがとう。

それにしても、蕎麦屋のつまみって、飲み助にはたまりませんよね~
定番の板わさ、由緒正しい東京の卵焼き、蕎麦寿しにほんのりと温かいお重に入るのは江戸前高級海苔。
藪伊豆さんのような老舗で頂くお酒は本当に幸せが実感できます

今日も生きてて良かった、大人の醍醐味ですね

天地人の天賞は、見事会長が持っていき受賞
続いて、地賞、人賞を紹介

事始め 手帳に埋める 今年こそ by 初参加A氏(地賞)

陽溜まりに 集う仲間に 笑顔咲き  by 政調会長(人賞)

初参加の皆さんも玄人裸足で素敵な句が連発
下記に、会員、准会員の皆さんの句を掲載します

    著者の本 買うのはいつも ブックオフ  by T氏
     小春日や 巻き髪決めて 出勤す 
by T嬢
    ガラス戸に 文字をしたため さぁ冬だ 
by S嬢
     ポカポカの 日だまり求む 小雪の日  
by K嬢

筆者は下町の公園で遊んだ子供の頃の冬を想い詠みました。

     陽だまりや 真白く笑う 膝小僧
 
by 哲路



益々、レベルアップし、切磋琢磨が望まれる全そ連句会。
これからが楽しみです

筆者もここんとこ、三賞からご無沙汰です。
さらなる修練を積んで、早い春の梅見会に臨みまする

皆様、これからも楽しくやりませう何卒よろしゅう

◆藪伊豆総本店(京橋)◆
東京都中央区日本橋3-15-7
03-3242-1240
hp:http://www.yabuizu-souhonten.com/
map:http://www.yabuizu-souhonten.com/honten/info.html



全そ連を紹介します!

2009年12月31日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

gooブログで初のお披露目で~す

怪しい団体のような気がしますがのんびりしたリズムでお酒を嗜む大人のサークル活動と云ったところでしょうか。

ご指名なので、僭越ながら僕が全そ連幹事長を名乗ってます
よろしゅう

    

◆◆全そ連とは!?◆◆

「新全国蕎麦屋飲み好き連」の俗称。  

その昔二百年前、世界一の百万都市だった江戸の町には、「連」と呼ばれる市民サークルが泰平の華を咲き乱れていました「連」は利害関係のない同好の士によって構成されたリベラルな集まりで、職業身分年齢性別のすべてを超えて成り立ちます。1991年に故杉浦日向子さんがそのお仲間たちと「ソ連」を発足した会の志しを良しとし、2007年に私がこの趣旨で現会長と意気投合し、「全そ連」発足に至りました。 

蕎麦屋飲みをさらに発展させた「俳句の会」をお遊びとして行います

現在、正式メンバー希望者が増殖中!? 

最後に杉浦さんのお言葉を引用。所詮は洒落の連。会則は年間そば百食以上と他愛無い。数を自慢するより、そばへの愛の深さの質と蕎麦屋で和むリラクゼーションを基本に活動を続けたいと願っております。 下記、会則を記します

◆◆「全そ連会則」◆◆

1、時間にゆとりを持って出かける
2、昼どきをはずす。出来れば、夕刻の陽のある時間帯を目指したい
3、こざっぱりした身なりで行く
4、笑顔で、まずは、お酒を注文
5、品が出たらすぐに箸をとって軽く合唱、「いただきます」と云う
6、そば好きはやってしまいがちだが、蕎麦屋で、ほかの蕎麦屋の話題で盛り上がることは避けたい
7、あとは、自分のペースで、手酌が基本。美味しいものは旨いとひとこといいましょう
8、お店をあとにするときは、感謝の念を忘れずに。今日も憩いをありがとう
9、常に未知の蕎麦屋の探究を心掛けること。幹事長への報告も忘れずに・・

◆◆「俳句の会」決め事◆◆

天・地・人の各賞を目指し、健全なる○2採点式。こちらも洒落であるが、真剣なお遊びの心得が大切である。規則は、季語と御題のみ。字余り字足らずともに、守れずとも興が入れば○である。

◆「人生、時に走り、時に飲み、良き仲間と笑いましょう!!!」

徒然なるままに、ときおり今日の句を詠んで参ります。 所詮洒落ですよ、真面目で楽しい洒落の集いです☆

 どうぞ、同じ趣向の方、これからよろしくお願いします

全そ連幹事長 哲路(俳号です)