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京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京都迎賓館『極める!京都の技とおもてなし』

2014-01-12 07:07:48 | 京都めぐり

正月の1月3日に放送された、京都迎賓館『極める 京都の技ともてなし』は、とても素晴らしい内容でした。
番組を見られた方もおられると思います。京都に住んでいる者として、一度は訪れたい場所ですが、まだ願いはかなっていません。
番組を見て、ますます自分の目で第一級の匠の作品を見てみたいと思いました。





京都迎賓館が京都御苑内に建てられたのは2005年ですが、当時建設反対の声もありました。主な反対理由は、建設予定地が、野球やゲートボールに使用され、利用できなくなるというものだったように記憶しています。無駄遣いという意見もありました。
私は、京都の匠の技が世界のVIPに紹介されることは、京都にとって誇りであり、素晴らしいことだと思っていました。

以前、市民新聞に京都迎賓館が一般公開されるという記事を見て、ハガキで申し込みましたが、くじ運の悪い私は案の定外れました。非常に高い倍率だったようです。

京都迎賓館の建物は京都御苑の景色に非常にマッチしています。
平屋作りのせいか、御苑の森のなかにスッポリ収まっている感じです。
私は年に何度も京都御苑を訪れるのですが、秋、迎賓館北側は美しい紅葉となります。
その様子は、昨年のブログにも京都御苑の紅葉で載せました。


京都迎賓館は、日本ならではのスタイルで、海外からの賓客をもてなす施設です。国内外のVIPを迎える建物は、数寄屋大工、左官、畳職人、表具師、蒔絵師ら、人間国宝を含む百人以上の職人が携わった、伝統技能の集大成です。

今回の放送は、海外の賓客を迎える京都の真髄、現代の日本の美の最高峰を伝えています。リポーターは、富司純子,寺島しのぶ親子です。





普段は入ることのできない日本の極上のもてなしを放送してくれました。

千年の都京都、その中心部に京都御苑があり、京都迎賓館は御所のすぐ隣にあります。


















いよいよ迎賓館のなかに入ります。





靴で歩いても傷がつかないよう、特殊加工のけやきの床が印象的です。掃き清められた床はまるで能舞台のよう。




華やかなこの大きなホール「藤の間」に案内されます。




目に飛び込んで来たのは、花を描いた大きな壁画です。





春の桜、冬の牡丹、一番目立つのは初夏の藤、花言葉は「歓迎」。



















これは絵ではなく、織物です。400色の糸を使い、7か月、8人の職人が手作業で織り上げたものです。


お客様を歓迎するため、能や日本舞踊などが披露される舞台




扉が閉まると、繊細な金銀の線に驚きます。
截金(きりかね)の歴史のなかで最も大きな作品です。人間国宝の江里佐代子製作で、金箔やプラチナ箔の細い線で、筆の膠で張り付けて作られます。









京都迎賓館は平屋建ての建物がいくつも連なっています。





ここに勤めるのはわずか11人。厨房は普段は空っぽ、専属の料理人はいません。
床の間も空っぽですが、お客様の予定が決まると、京都のおもてなしの達人が集まります。
晩餐会は京都の名だたる料亭が回り持ちします。

藤の間から次に向かったのは、「桐の間」という畳敷の和室で、日本料理を楽しむ晩餐会場です。





目を引くのは大きな座卓、12mあり、24人で食事ができるそうです。
堀コタツのように、足が下ろせるようになっています。
座卓の表面は鏡のようです。漆仕立てで、京都の工房で作られました。





この和室から日本庭園が見えます。日本人の自然を愛する心が、表現されています。
外国の賓客の方々にこれを見ていただくのが、ここでの大きなおもてなしです。











この部屋の天井は12mの一枚板でできていて、木目がきれいに揃っています。
これを作ったのは、京都の数寄屋大工の棟梁です。材料探しに苦労したそいうです。





障子の縁の木目もきれいに揃っています。実に細かいところにまで、繊細な技が行き届いています。





また、桐間の欄間にも、 截金で装飾されています。










京都迎賓館の庭園は、16代佐野藤右衛門棟梁のもと、京都の庭師が作りあげました。

















四季折々の美でお客様を迎える。

続く、次回は実際に海外の賓客をもてなす様子を紹介します。




平安神宮参拝、『青森県立美術館』アートの旅

2014-01-06 15:05:04 | 美術・博物館

昨日、1月5日は日曜日でした。
定年退職者にとっては、あまり曜日は関係ないと思うようになってきたのですが、妻が休みなので一緒にでかけました。向かったのは、平安神宮と京都国立近代美術館です。
正月3ヶ日は初詣で非常に賑わったであろう平安神宮ですが、5日目、しかも9時半すぎという時間のためか、ウソのように参拝者が少なくて驚きました。










一方、近代美術館は非常に入館者が多いのに驚きました。
私は昨年末に、「皇室の名品ー後期展」に来ているのですが、妻はまだ見ていないので、もう一度一緒に足を運びました。
ブログでも書きましたが、素晴らしい作品は何度見ても感動します。

明日からまた妻は仕事に復帰です。
今年は暦の関係で、明日から仕事始めという方も多いと思います。
ほんとうにお疲れ様です。
私も主夫見習いに復帰します。

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今回のアートの旅は、冬の青森県立美術館です。
ナビゲーターは、元総合格闘家の須藤元気さんです。


青森県立美術館
2006年開館したばかりの新しい美術館です。山内丸山遺跡に隣接し、郷土ゆかりのアーティストの作品を数多く所蔵しています。

冬の美術館外観




話が少し飛びますが、私も一度訪れたことがある、特別史跡三内丸山遺跡は、日本最大級の縄文集落跡です。当時の自然環境や生活、ムラの様子などの解明が進められ、遺跡は通年で公開されています。
ここの遺跡を見ていると、昔、教科書で習った縄文時代のイメージが覆ります。
私が行ったときには、まだ美術館はなかったように思います。





美術館所蔵作品

郷土の作家では、棟方志功、関野凖一郎、斎藤義重、小野忠弘、工藤甲人、工藤哲巳、寺山修司、成田亨、奈良美智など個性豊かな作家の作品。
県以外では、荒川修作、今井俊満、恩地孝四郎、高山良策、鳥海青児、浜口陽三、山口長男など、海外作家ではシャガール、カンディンスキー、 クレー、マティス、レンブラント、ルドン、ピカソといった作家の作品を収蔵しています。

私の好きな棟方志功や海外作家の作品など是非見てみたいものです。


番組で紹介された作品を紹介します。

青森県出身の写真家の作品、『津軽』です。





写真家小島一朗(1924~1964)。
昭和30年代、青森の風土とそこに生きる人びとを撮影しています。





須藤さんが紹介した作品をいくつか見ていただきます。




















奈良美智「あおもり犬」
これも巨大です。

頭に雪をかぶっていて、傘地蔵のようになっています。









いかがでしたでしょうか。

〈続 く〉













新年3日目、穏やかな一日?

2014-01-04 06:47:42 | 定年後生活

昨日、新年3日目、妻は仕事にでかけました。
昼過ぎに帰ってくると家を出るとき言っていたのですが、かなり忙しかったようで、帰ってきたのは5時過ぎでした。
帰ってきた妻に、私は「お疲れさん」といつものように声をかけます。

私は当日は、八坂神社の年始行事「かるた始め」に行こうと思っていました。
でも前日初詣していて、また身動きがとれないほどの人混みに足を運ぶことに気がひけ、行くのをやめました。

それで、いつものように、主夫見習い者として、部屋を掃除し、足らなくなった食材の買い物にでかけ、普段と変わらない、穏やかな?一日を過ごしました。
日中は陽射しが暖かく、散歩日和でした。

晩御飯は、朝の時点では妻にしてもらうつもりでしたが、疲れて帰ってきているので私が作りました。
ほんとうに、正月とは思えない?、退職後のいつもの日常の景色です。

現役時代は翌日から仕事のため、正月3日目は何かしら気持ちが落ち着かなかったのですが、今年は気分が全然違いました。
どう表現したらいいのでしょうか。開放感でしょうか。
いま、お仕事されている方々には、申し訳ありません。

私が行こうと思っていた八坂神社の「かるた始め」、テレビ各局が夕方の時間帯で、年始行事として放送していました。




明日からまた、美術の記事も再開するつもりです。
拙い記事ですが、今年も宜しくお願いします。







新年おめでとうございます。

2014-01-03 06:30:01 | 定年後生活

新年おめでとうございます。
昨年は読者の皆々様に大変お世話になり、あらためて御礼申し上げます。





わが家は、毎年大晦日から元旦にかけて、長女夫婦と二人の孫が泊まりがけで来ます。
結婚している長男と次男の一家は、それぞれお嫁さんの実家に行きます。
どこの家庭も、お嫁さんの実家に帰るのが多いのでしょうか。
お嫁さんにとっては、実家は気をつかわなくていいのでしょう。
長女もわが家に帰ってきた時は、上げ膳据え膳でゆっくりくつろいでいます。

昨年11月に5人目の孫が生まれ、みんながわが家に集まれば、13人の大人数となります。食事の準備やらを考えると、一度に一家族が来るくらいがちょうど良いです。

大晦日は、以前は除夜の鐘を聞いてから寝たのですが、最近は10時過ぎに床につく習慣が身につき、あわせて、孫たちも早く寝るため、今年の大晦日は、10時過ぎに寝てしまいました。紅白歌合戦はどっちが勝ったのでしょうか。

毎年、元旦に近所の氏神さんに初詣し、あとは家の中でゆっくり孫と過ごすのですが、今年は、孫の女の子が小学校に入学するための大事な買い物があります。

本当はもう少し早めに買ってやりたかったのですが、女の子の好みもあり、自分で選んでもらいたかったのです。
初詣の後、お店にでかけ、孫が気に入ったランドセル、学習机、椅子、小物などをプレゼントしました。
そこで、ちょっとしたことがおきました。
一緒についてきた3歳の男の孫が、知らない間に、黒のランドセルを持って、会計に持って行っていました。慌てて、孫をまだ早いと説得するのですが、「ぼくもいる」と頑として聞き入れません。まさか、3歳児に購入するわけにもいかず、なかば強引にランドセルを取り上げたところ、お店で大泣きです。本当に困りました。

元旦の夕食後に長女一家は帰りましたが、いつものことながらすごく疲れました。
孫に会うのは嬉しいですが、大変なことも多いです。
今年は特に、3歳の孫が反抗期なのか、何でも「イヤ」を連発し、思うようにならないとすぐ泣きます。4月から幼稚園に入るので、もう少しましになるでしょうか。

2日は、夫婦二人のいつもの日常に戻りました。
例年は二人で映画にいくのですが、あまり見たい映画が なかったので、買い物がてら、八坂神社に初詣にでかけました。
相変わらず、身動きがとれないほど人が多いです。

初詣で人がいっぱいです。





八坂神社西門と初詣に足を運ぶ人びと





たくさんのおみくじ




南座は顔見せが終わり、前進座の新春公演が行われています。




正月の鴨川






今年は、定年退職して2年目に入ります。
健康に留意し、いろいろなことにチャレンジできればと思っています。
読者の皆々様にとっても、いい一年となりますことを願っています。

今年も、読者の方々の記事と画像を通して、共有できることを楽しみにしています。
花や生け花、茶事、料理、写真、ペット、行ったことのない景色など、私の定年後の生活に彩りを添えてもらっています。
今年も楽しみです。

京都で定年後より